「アメリカの金利政策で左右される日銀の主体性の無さと、また遠藤新農林大臣に金融不祥事発覚」
参議員選挙で自民党が大敗するまでは、日銀福井総裁や日銀政策委員等は無担保コール金利の引き上げを意図していたが、アメリカの連銀が住宅ローンの破綻を阻止するために金利を下げた途端に沈黙を守ってしまった。
ここ数ヶ月トヨタ初め日本の大企業の業績が回復していたことは事実であるが、国内的には地方の切捨て政策で地方は全く疲弊してしまったし、地方に根ざしている中小企業はますます厳しい経営を迫られている。
参議員選挙における自民党の大敗は、衆議院での絶対多数を背景に中小企業や地方の声を全く無視した弱い立場の国民の自民党に対する強い抗議である。
そこで民主党に一言言いたいのは、「お前たち民主党は今まで本気で中小企業の支援体制づくりに頑張ってきたか?ということと、地方の衰退を阻止するために真剣に行動したか?ということである。
我輩からみれば以上の二点に対しては民主党も何も行動していないが、行政責任政党の自民党がそれこそ何も行動を起こさなかったので、民主党に代わってもらって少しでも地方と中小企業のために働いてもらいたいとの願望と期待感での支持票であって、いままでの民主党の行動を容認したのではない。
それにしても第二次安倍政権がやっと発足したのもつかの間、またまた新農林大臣が金銭問題で槍玉にあげられている。
第一次お友達内閣での金銭にまつわる不祥事件の続発で、二次内閣は大臣候補の身体検査?を強化して入閣させたことになっていたが、またもや同じ事件を農林大臣が指摘された。
松岡、赤城、遠藤三代続いて灰色と指摘された以上、今度は有無を言わせづ即刻遠藤大臣を打ち首にできなければ、今度こそ安部は切腹せよ。
以前にも書いた記憶があるが、国会議員を辞めないで議員の地位を保持したまま大臣を兼務させることにも問題がある。
大臣になりたい奴は国会議員を辞職することが条件にしたら多分大臣病患者は激減すると思う故、そのような法律改正を至急実施せよ!
2007年9月2日
「安倍内閣の遠藤農林大臣、就任一週間で辞任。安倍よ!任命責任を感じるなら即刻総辞職するのが最低の責任の取り方ではないのか?」
安倍がこれほど相次ぐ不祥事を抱えながら強引に政権を持続できるのは、ポスト安倍を狙う連中が今、手を上げるのが貧乏くじを引くのがはっきりしているからである。
安倍政権の後を引き継いで衆議院解散総選挙をしても、現在の自民党の議席が大幅に減少することははっきりしているし、何も沈没寸前の安倍丸に対抗して総理候補に手を挙げて渦中の栗を拾わなくても、いずれは首相の座が転がり込んでくると読んでいるからである。
第一次安倍内閣がお友達内閣と非難されて参議院選挙で大敗しても政権を継続したが、第二次安倍内閣は人心一新を掲げて組閣したはずなのに今回の農林大臣の辞任は安倍の任命責任に対する弁解の余地は全くない。
このような状況の中で政権維持を図る安倍の真意と目的が全く読めない。
国家の命運を預かる首相が、中小企業の親父的感覚で権限を私物化することは絶対に許されないことぐらい自覚してしかるべきだし、そのような自覚すら無い人物に一億二千六百万人の命運を絶対に預けられないのは当然である。
我々中小企業の親父でも、極道の親分でも、政治屋でも己の器量を自覚できないリーダーの下に居る奴らほど情けない立場は無い。
今の安倍政権下の国民は正にそのような状況に置かれているのである。
一億二千万人の命運を預かる器量を備えていないことを自覚できない日本国の最高指揮官をこのまま継続させたら、悲劇の結果は国民に降りかかるのみであることを、本気で母国を愛する心ある国民は真剣に現状を憂え行動を起こすことを考えなければならない。
参議院選挙で大敗していながら、自民党内部の派閥事情と後継者と目される奴どもの個人的思惑によって、全く国益を無視した政治体制が持続されていることを考えた場合、かつて小泉がぶち上げた“自民党をぶっこわす”時期にきているのも事実であろう。
何時までもこのような自民党に政権を委ねていたら、本当に日本が“ぶっこわされて”しまうのではないか。
2007年9月4日
「祝、イチロー7年連続200本安打達成! おめでとう、おめでとう!」
安倍政治の不始末連続で辟易して溜まりまくった我輩のストレスを、イチローの快挙が少しばかり薄めてくれた。
昨夜は午前三時からの実況を楽しませてくれたイチローの活躍に先ず感謝。
区切りの200本目をホームランで達成するところなんぞ“神業”に近い。
それも相手はあのヤンキースのクレメンスである。
クレメンスはメジャー在籍25年、奪三振4600、勝利数350、年棒25億円、44歳という超人的現役大リーガーである。
このような超人をイチローが記録達成の相手として意欲的に選んだのかどうかは、イチローのみぞ知る事実であるが、我輩は意図的な要素を感じる。
解説によるとクレメンスはイチローが7年間対戦した投手の中で一番苦手にしている投手で打率一割の強敵だそうである。
そのような難敵を大記録達成の相手にして戦う姿勢こそイチローらしさとイチローの意地を見る思いがする。
滅多に試合後のインタビューを受けないイチローが本人の大記録達成の喜びは勿論だが、9連敗中のマリナーズがヤンキースに勝利して10連敗を免れたことに感激して非常に饒舌であったことが印象深い。
イチローのインタビューで感心したことが二つある。
一つは今年の200本安打達成の最大の原因は、昨年の総括、反省にあるとの説明である。
昨年は結果的には224本安打を記録したが、170本から190本に至る過程でなかなか数字が伸びず本人は大変苦労をしたそうである。
イチローが指摘した180本前後の時期は大体八月である。
公式戦がスタートして五ヶ月目に入り、疲れと真夏の暑さがピークに達して肉体的に一番ハードな時期である。
その苦戦した経験を徹底的に分析して今シーズンに備えたので、今年は170本から190本が本人的にはスムーズに越せたので200本は予定どうりに迎えたとのコメントである。
二つ目は200本安打を達成した今年の次の目標は、7年間で1600本安打を記録することであると次なる目標を掲げたことである。
2007年9月4日
「日本国民よ、ロシアの蟹を食うな! 第2弾」
北方領土近海で日本漁船が突然銃撃され不幸にも乗組員が射殺された事件が発生した時に、第一弾を書いてロシアの横暴を糾弾した。
今回は最近のロシアの目にあまる我国に対する横暴な振る舞いに対して、我同胞は全く無関心で、どうしても無視できないので第2弾を書く。
我国に対するロシア政府の横暴は、サハリンⅡの強奪初め漁船の不当拿捕等数えあげたらきりがない。
それにも拘わらず我同胞、日本人はロシアが勿体ぶって日本に横流しする蟹を喜んで買い、食してロシアを助けているのだ。
下記は九月五日付産経新聞朝刊の見出しと記事の一部である。
「露、カニ禁猟も “日本に大量密輸”と長官」
ロシア農業省は5月、密漁対策を名目に排他的経済水域(EEZ)で拿捕されたカニをを生きた状態で輸出することを禁じる省令を発表したが、長官によると、ロシアではカニが漁獲割り当ての年間57000トンに対して役七倍も捕獲され「枯渇の危機」にあるという。
さらにロシアの水産資源管理はカニにとどまらず、ワニやスケトウダラ、イクラなども拡大される見通しで、長官は「2~3ヶ月内に漁業規則を強化する一連の措置がとられるだろう」とも指摘した。
上記のロシアの主張に対して我輩に言わせれば、よくもまあ白々しくぬかすものだとの感覚である。
最近のロシアは、世界的に異常な石油、ガスの値上がりの恩恵を受けた驚異的な増収のお陰で国家財政が豊かに推移していることに、表むき海産物の強気の輸出規制に連なる大きな原因がある。
それまでのロシアは恒常的な収入不足で、日本に対する漁業関係者の密猟に対しても自国の増収の為に大幅に黙認していた。
何故なら密漁は漁師とロシアマフィアと官僚が組んで多額のリベイトを懐に入れていたのを関係者は全て周知の事実である。
その観点からすれば、ロシア政府が海産物の日本向け輸出を規制することはマフィアや関係閣僚の首を絞めることになり簡単には実行できないのである。
日本人がロシアのカニを食わないことがロシアの首を絞めることになるのだ。
2007年9月6日
「戦後第一の謎の人物 瀬島龍三の死 雑感」
2007年9月5日 戦後の日本に大きな影響を与えた謎の人物が逝った。
1912年生まれの瀬島龍三は95年の波乱万丈の人生を、生粋の軍人らしからず畳の上で平穏に永眠した。
陸軍幼年学校から士官学校、陸軍大学をトップクラスの成績で卒業し、若くして陸軍参謀に任官し帝国陸軍の参謀として大戦に大きく貢献した。
どのような背景か知らないが終戦直前の1945年7月に関東軍参謀として敗戦濃厚な満州に派遣され、謎に包まれたソ連との終戦交渉の窓口を担当したと謂われている。
瀬島に対する評価については元軍人や政治家や評論家や学者の間で瀬島の功績や行動を高く賛辞し支持する者達と、反体に瀬島の若い参謀時代の行動や関東軍参謀としてソ連との終戦交渉窓口としての不可解な結果に対して疑問をもち、戦後の政財界フィクサーとしての業績に対しても懐疑的でそのような反瀬島派の連中は瀬島を国賊と決め付ける者たちさえいるほどで、瀬島の評価は完全に相半ばしているとの意見が多い。
瀬島についての評価が完全に分かれている中で、瀬島に関する資料を充分吟味していない我輩が瀬島について今、論評するのは控えるが、我輩には大変興味深い人物なので、ライフワークの一つとして瀬島の実像に迫ってみたい。
正直なところ、我輩には瀬島が十一年間のシベリア抑留から45歳で帰国して数年後に伊藤忠に職を得て伊藤忠を総合商社に発展させることに寄与し、その後、中曽根や土光に請われて日本の発展に貢献したという話にはあまり関心を持っていない。
通説では関東軍の捕虜約60万人が厳寒のシベリアに強制送還され、極悪条件のシベリアでの過酷な強制労働と栄養失調により6万人が病死したといわれている等の瀬島が黙して語らずに逝ってしまったことにすこしでも迫りたい。
瀬島は1946年には東京裁判でソ連側証人として出廷しているが、証言内容についても我輩は不勉強なのでいずれ真実を把握したい。
我輩のささやかな戦争に関する知識のひとつに、戦争捕虜を戦勝国の勝手な都合で労役に従事させてはならないという国際法上の規定があり、ソ連はあきらかに国際法に違反して60万人の日本人を強制労働に就かせたのだ。
2007年9月7日
「祖国とは何か?を改めて考えさせられたワールドラグビー開幕戦フランス対アルゼンチンの感激」
全世界から地区予選を勝ち抜いた二十カ国が、四グループに分かれてフランス全土の十会場(一部英国?)での戦いが始まった。
初戦は主催国フランスとアルゼンチンの試合が組まれフランスのサンドニで開始されたが、過去の戦績からすると主催国が大方初戦を勝利で飾っているのに、今回は伏兵のアルゼンチンにフランスはまさかの敗退を喫した。
この試合を我輩は最初の両国国家吹奏から見ていて、特にアルゼンチン選手の国家吹奏に対する姿勢に深い感銘を覚えた。
アルゼンチン国家の独唱が始まると、特にフォワードの選手は目を真っ赤にして涙を流している情景が写しだされたのを見たときに、この試合に賭ける選手達の意気込みを感じて、ひょっとするとアルゼンチンが強豪フランスを破るのではないかと我輩は予想した。
情報によるとアルゼンチンの主力選手は大半がフランスのプロリーグで活躍して有力選手達で、相手のフランス選手達とは常日頃、国内線で戦ったり同じティームで競い合う仲間達である。
約七万人の観衆の大半は当然フランスを応援するサポーター達であるが、アルゼンチン選手はこの現実を当然の現象として捉え、当初から選手たちだけで大観衆と戦うことを心に期していたと、試合後のキャップテンが告白していた。
白熱の激戦を制したアルゼンチン選手の喜ぶ様を見て我輩も久しぶりに感激したが、本当にラグビーの真髄を見た思いである。
この感激的な試合を見たあとで、我が日本ティームがオーストラリアに91対3のバスケット的な敗北を喫した試合を見て、改めてテストマッチ所謂国対国の戦いの意義と祖国愛の関係に思いをはせずにはいられなかった。
日本ティームの監督は元豪州代表のOBカーワンである。
代表選手の30%は帰化外国人、または日本のトップリーグで活躍している選手であり、外国育ちの三世等であり、彼らに祖国愛とか国歌とかに愛情をもとめても無理なことを日本ラグビー協会の幹部はそろそろ気づくべきである。
2007年9月11日
「最後まで顰蹙をかった安倍の退陣劇」
唐突な安倍の辞職発表に、政界も財界も国民も驚いてただ唖然とした。
突然の辞任を惜しんでの驚きではなく、十日に所信表明演説をして曲がりなりにも今国会に最後の戦いの場を求めるものと考えていた。
ところが、、、である。
昨日12日の野党代表質問が開始される直前に突然記者会見を召集して首相辞任を発表したのである。
旅客を満載した航空機がが出発の為に滑走路に入り離陸寸前に、機長が勝手な都合で突然職場放棄して乗客を放り出して逃げ出したような状態である。
こんな非常識な奴に一年間もこの国、日本国、一億二千六百万人の命運を託していたと思うと情け無さを通りこして悲しくさえある。
安倍が自民党総裁に選ばれ、当然のことながら小泉の後を安倍がついで首相に就任した直後に恒例の最初に同盟国の米国に行かずに中国を訪問したことを我輩は強く非難した。
小泉政権との差異を印象づける為のパフォーマンスの始まりで、我輩はこの行為を当時のこの欄で強く非難した。
理由は前任者の小泉の政策の善悪や是非は別にして、小泉政権のもとで小泉の特別の引き立てによって要職を歴任し、結果的に小泉のお陰で首相の座に就けたのだから、少なくとも半年は小泉政治をそのまま踏襲すべきであった。
政権が与党から野党に変わって外交政策を変更するのならともかく、政権政党も同じで、前任の直系子分でありながら大きく舵を切ることは日本国民の感覚には馴染めないのである。
更にいえば自己管理さえ出来ない奴が日本国の管理が出来るわけがない。
己が首相の座を目指そうと決心した時に、「果たして我輩は日本国及び一億二千六百万の国民の命運を託される器量を備えているだろうか?」との自問自答を徹底的に追及すべきである。
次に日本国、日本国民の安全が脅かされたら、率先して一命を投げ出して国家、国民の為に戦う気概を持っているかである。
次期後継者に最高指揮官の器で無い奴だけは御免こうむりたい。
2007年9月14日
「戦う前から福田の勝利が決定的な白けた自民党総裁選挙」
九月十二日午後安倍が突然の辞任発表をした直後は麻生幹事長で決まりのようなムードが充満し、マスコミも一斉に麻生総裁誕生を賑々しく報道した。
ところがどうだ、麻生幹事長が緊急事態を強調して次期総裁決定方法を急いだばかりに他派閥親分さん達の反感を買い結局23日に延期された。
この頃から事態は急変し、先ず山崎組、古賀組、谷垣組の各組長が一斉に福田支持を表明すると、麻生組を除く他の五組も福田支持を明らかにして八組全部が福田支持を声明した。
一時は出馬を発表した経世会の額賀若頭が、会の幹部連中の支持を得られず立候補を取り止め福田支持にまわるお粗末な行動もあったが、このような優柔不断では経世会会長への昇格は先ず難しい。
我輩は自民党が空中分解して、一度民主党とガラガラポンして再編成することを期待しているので今回の総裁選挙もあまり関心はないのだが、安部政権の残り一年の暫定期間とはいえこのような形で自民党総裁、即ち日本国の最高指揮官が選ばれることに疑問を持っているからだ。
国会議員387名と都道府県各3名計141名の計528名で決定されるのに、大阪、高松、仙台で街頭演説会をやる意味は全く無いし時間の無駄である。
国会開会中に国会を中断して総裁選挙を行うわけだから、国益を考えれば一日も早く決定することを優先すべきで、暫定的に国会議員だけで総裁を決めればよいのを、わざわざ少しでも国民の意志を反映させたかのように取り繕うためのパフォーマンスである。
数多くの問題を抱えているのに相変わらず国益無視の行動に奔走している国会組員を見ていると、自民党組歴史の歯車は明らかに六年前の小泉政権誕生前に逆戻りしたことは間違いない。
福田が自民党総裁、首相に選ばれることは既定の事実であるが、自分が首相になれば北朝鮮の拉致問題は自分が金親分話し合いして必ず解決すると嘯いていたが、この程度の認識しか持たない奴が最高指揮官に就任しても国益のために命懸けで奉仕できるとはどうしても考えられない。
2007年9月18日
「対中国、対ロシア外交政策に物申す」
本日(19日)産経新聞朝刊に「中国の東シナ海ガス開発に関して中国側投資額の半額を日本が肩代わりすることを申し入れた」記事と、日経朝刊に「三菱重工がロシアに進出して多くの火力発電設備を供給しプーチンの要請に応える」との内容が掲載されているのを読んで、我ボケ頭はまた混乱した。
先ず中国のガス田開発であるが、中国政府は四年前の2004年から日本政府の度重なる工事中止要請を無視して開発工事を開始し、すでに昨年から生産を開始しているのに、今更出資金を半分肩代わりするから生産量の半分を日本によこせという申しいれをしても同意するわけがない。
日本政府の役人どもは中国政府を聖人君子の集団とでも考えているとすればこれまたおめでたい限りである。
中国は外交交渉に於いて自国の国益を主張するだけで、絶対に譲歩しないことは過去六十年間の歴史を見れば一目瞭然である。
それにも拘わらずこのような阿呆な提案をすると、中国は鼻先で嘲笑うだけで日本の足元を見て更に厳しい対応をしてくるであろう。
中国政府は元々平和的に話し合うことを好まない民族であり、全ての懸案は力で対応しなければ前進はあり得ない。
中国が日本の主張を無視して開発を開始したのだから、日本も負けずに早急に開発工事に着工する以外に方法はない。
国益の為の開発だから採算など無視してでもやることが大事な政治力である。
第二の三菱重工によるロシア進出の計画であるが、例えプーチンの要請に応えるとは言え、つい先だって同じ兄弟分の三菱商事が5000億円も原油開発でパクラレたばかりなのによくも懲りずにロシアに肩入れするはとの疑問だ。
ロシアの原油、ガス田の埋蔵量は世界有数ではあるが、ガスを電力化する為のガスタービンが絶対的に不足しており宝の持ち腐れ状態なのである。
原油の値上げで増えた外貨を先ず軍事力強化につぎ込んだ為に、一般国民の生活向上には廻されず、国民の不満は大きく膨らんでいる。
発電設備の老朽化で絶対的に不足している火力発電設備の新設を三菱重工に依頼して、来年の大統領選挙を前に政府に対する国民の不満を少しでも和らげようとしているのだ。
日本政府はこのような取引を何故北方領土返還交渉に利用しないのか?
政経分離はロシアと中国を利するだけである。
2007年9月19日
「終わって見れば福田新総裁との結果は戦前の予想どおりだが、麻生が40%の票を獲得したことはマスコミの予想も福田陣営の読みも大外れ。」
勝負ごとは終わってみなければ判らないというけど、今回の福田、麻生の戦いで勝利を収めたのは確かに福田であるが、大方の予想を裏切って麻生が大善戦をしたわけで、福田は今後の政権担当に際して麻生と支持者達の立場を必然的に重要視しなければならなくなった。
ということは党三役や閣僚人事で麻生応援団を配慮しなければならなくなり、いち早く福田支持を打ち出した山崎派や他派閥の連中が結構期待外れの待遇に処せられることになるだろう。
閣僚人事は本来国益に最も寄与する人物を首相が指名するのが原則であるはずなのに、従来この国では首相の都合と派閥の親分との話し合いで選ばれた。
長年の慣行を無視して独断で閣僚人事を実践したのが小泉である。
五年半に亘る小泉政権では派閥の意向や派閥の要望は全く無視され、唯一参議院枠の二閣僚ポストだけは青木、片山の参議院幹部に任せていた。
小泉は就任当初、一内閣一大臣とぶち上げ大臣の首の挿げ替えを極力しないことを公言したが、衆議院解散を含めて第二次小泉内閣の長期間に亘る政権担当ではかなりの内閣改造を結果的に断行した。
安倍が天下に恥を晒す格好でたった一年間の短期間で首相の座を退いたので、否応なしに“総理大臣の資質”が問われる中で福田が次期首相に就任するが、果たして福田は一億二千六百万人の国民の期待に応え、日本国の最高権力者として更に自衛隊の最高指揮官として相応しい能力を兼ね備えていると己を分析し自覚しているのであろうか。
先ほど発表された自民党の新四役人事を見ると幹事長伊吹、総務会長二階、政調会長谷垣、新設の選挙対策委員長古賀と全て派閥の親分を任命した。
党幹部人事を福田支持で全て固めた以上は明後日の閣僚人事では相当麻生ブループが優遇されるということか。
さもなければ福田丸は船出早々から荒波を被ってまともに前進できないのではないかと思うし改めて日本国の最高指揮官の資質が問われることになる。
超大国に対して福田の顔で対峙できるのだろうか?
2007年9月24日
「ミャンマー(旧ビルマ)で日本人ジャーナリスト狙撃死亡」
我輩の年代にとってはミャンマーという国名はどうしてもなじめないし、やはりビルマが親しみやすい。
その仏教国ビルマがどうやら混乱しているらしい。
仏教国と軍事独裁政権というのはどうも違和感があるが、最近では同じく仏教国のタイがクーデターで軍人政権に代わっている。
タイの場合は軍事政権が成立したが、あくまで立憲君主制で王様が存在し軍人も国王に忠誠を誓っているので今のところ国内は平穏である。
ミャンマーは第二次大戦まではイギリスの植民地であり、ビルマとしての独立には日本も少なからず関係しているので歴史的には結構因縁がある。
大戦後は40年に亘り社会主義体制で鎖国政策を継続し、近隣諸国との交流を断ってきたが、1988年にクーデターで軍事政権が成立し、今日まで権力者は代替わりしているが軍事政権は20年近く継続している。
ミャンマーに関して我々がたまに目にするのは、ミャンマー民主化運動のシンボルであるアンサンスーチー女史くらいである。
1988年のクーデターにはアンサンスーチー女史の父も軍幹部の一人として参加し、その後政権の座にも就いているのだから厳密にいえば現在の独裁政権の大先輩にあたるわけで、現政権は大先輩の娘と戦っていることになり正に歴史の皮肉である。
それにしても僧侶を中心にしたデモ隊に向かって発砲し、殺戮行為を命令するなどの非人道的蛮行を実行させたミャンマー軍事政権は絶対に許せないし、断罪に処すべきである。
仏教国ミャンマーでは僧侶は仏様の使者として国民には非常に尊敬され敬われているのに、彼らに銃弾を浴びせて死者多数を出した。
僧侶に銃弾を浴びせた行為は仏様を冒涜した大罪を犯したことになる。
日本のカメラマンがデモ現場を撮影中に射殺されたが、あくまで危険を承知の上で騒乱の場に行き目的を達成する為に行動していた矢先の悲劇であるが、いずれにしてもこころからご冥福をいのりたい。
日本はこのような非人道的独裁国家に対して毎年約百億円のODA(政府開発援助)を供与しているのである。
ギャングどもに大金を差し入れてやるようなことは至急止めて、相変わらず厳しい経営を強いられている中小企業にばら撒いてやれ。
2007年9月29日
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