毘沙門 寺岡の自己紹介など…。

2010年4月30日金曜日

「迷走鳩山、沖縄基地一部徳之島へ移転問題でまた恥曝し」

「時事雑感」2010-04-10

 鹿児島県徳之島への沖縄基地の一部移転を画策する為に、いまなお徳之島に政治力を有していると言われる医療法人徳州会の創業者で、元政治家の徳田虎雄に鳩山が面会したと報道された。
 この記事を見てあまりにも不可思議な鳩山の行動に疑問を感じ、我がボケ頭なりに調べて見たらまさに理解不能の一旦がかい間見られた。
 先ず面会相手の徳田氏が数年前から筋萎縮症を患い、すでに政界を引退し病状の進行とともに会話もままならない重病人なのに何故合う必要があったのか。
 更にいえば、この会談?に立ち会ったのが徳田氏の子息で現在衆議員自民党古賀派に属する自民党員であることを見れば、結果は一目瞭然である。
 息子の説明によれば、徳田氏曰く「総理大臣の訪問に対して礼は尽くさねばならないが、徳之島への基地移転は反対である」とのコメントだが当然である。
 
“敵に塩を撒く”という言葉は聞いたことがあるが、今回の鳩山の行動は日本国の最高責任者として最低の振る舞い以外の何物でもない。
徳田との面会の段取りをいくら鳩山に節操が無いとは言ってもまさか敵方の自民党員に仲介を頼むほど狂ってはいないだろうし、果たして如何なるルートを通じてセットしたかは定かではないが、徳田に協力を拒否されることがはっきりしているのに、どうしてマスコミ向けにこのような阿呆な演出をしたのかこれまた我がボケ頭には理解不能である。
古賀親分は先の衆議員選挙で己の元秘書に挑戦を受け散々苦戦を強いられ、辛うじて議席を確保したばかりで徳田の息子に協力させるわけが無い。

常識では考えられない手法を平気で駆使するのが政治屋の感覚と言ってしまえばそれまでだが、それでも我がボケ頭が分からないのは拒否されることを承知の上で今回の茶番劇をセットした意味である。
徳州会関連の記事を調べていたら社民党の阿部政審会長は医者で元千葉徳州会病院長の職に就いていたとの説明を見つけた。
だとすれば当然阿部は徳田会長と近しい立場にあることは想像できるし、面談の仲介位はできたかもしれない。
しかし社民党は沖縄基地の県外移転も反対の立場だし、これまたわけのわからない話であるが、宇宙人の考えは全く理解不能である。

   2010年4月30日  元始求道会 毘沙門寺岡

2010年4月28日水曜日

「検察審査会って何やねん?」

「時事雑感」2010-04-09

 鳩山も小沢も同じ政治資金規正法違反で両者ともに元秘書が起訴されたが、東京地検は両者共に不起訴の決定をした。
 ところが検察審査会なる組織が鳩山は不起訴相当で小沢は起訴相当の決定を下したからややこしくなって来た。
 同じ法律に対する事件でありながら総理大臣と与党幹事長では判断基準が異なるのかとの疑問である。
 もう一つの疑問は、小沢問題では検事総長まで議論に加わって最終決定を下したといわれている結論を翻すならば、自ら検察の権威を否定する自殺行為になると思うが、そのような天に唾することを検事総長がするだろうか。

 東京地検が先に小沢問題を不起訴にした時に、一部のマスコミが検察庁内部で意見が割れたことをリーク記事として書いていたが、最終決定は検事総長がしたわけだから検察の姿勢は貫くのが当然ではないか。
 元特捜部長の宗像が今回の審査会の決定に対して、検察は審査会の決定を尊重すべきであるとの見解を述べていたが、ならば己が現役の特捜部長の地位にいても同じ行動が取れるか問いたいものだ。
 この人物はどうもアンテイ小沢の思想の持ち主らしくて、ことごとく小沢の行動を批判しているけど、このような偏重的な思考の奴の感想を載せる日経新聞もやはり政治には三流と言われる所以であろう。

 識者の見方として御来貴東大教授曰く「検察審査会の「起訴相当」の議決は検察にとって汚名だ。 市民に言われたから再び捜査するのでは、国家を背負い正義を掲げる検察の権威は失墜し、存立基盤が崩れかねない。 次々と検察の判断をひっくり返される恐れがある。 検事総長は答えるべきである。」と。
 新聞報道によると、小沢問題に対する十一人の採決結果は全員が起訴相当であったと説明しているが、時期が参議員選挙前の微妙な時期でありマスコミは国民をミスリードしないように自覚すべきである。
 もう一人の法律学者は「今回の審査会の議決理由には肝心な証拠が抜けており正直驚いた。 情況証拠だけで有罪を導くことは難しい。」と。
 我がボケ頭は常日頃から検察とは反目であるが、小沢問題に関しては民主党政権継続の為にも検察がしっかりした取り組みをすることを強く期待する。

    2010年4月28日  元始求道会 毘沙門寺岡

「事業仕分けって何やねん?」

「時事雑感」2010-04-08
  
次から次に噴出す民主党鳩山政権を襲う政治問題に対抗するかのように、今又二回目の“事業仕分けショー?”が多くの国民やマスコミを巻き込んで喧伝されている。
 ところがこの政治ショーが佳境に入ってきた昨日夕方、民主党小沢幹事長の検察審査会による“起訴相当”のニュースが流れ、政治ショーに冷や水をぶっ掛けた格好になり、マスコミの取り組みも国民の関心も急激にトーンダウンして全ては“小沢起訴相当”に移ることは否めない。
 小沢ニュースで一番喜んだのは連日被告人扱いで締め上げられていた役人どもであり、奴らは内心ほくそ笑んでいるはずだ。
本来、小沢の土地購入問題と事業仕分けは全く関係ない次元の話なのに今日からマスコミの報道は明らかに小沢問題にシフトされるだろう。
 今回は事業仕分けに対する私見を書く積りが、突然の小沢“起訴相当”ニュースでどうしても同時進行で書かざるを得なくなったわけである。
 
我がボケ頭の感覚では、国家予算の無駄使いや不正流用や横領等の刑事事件紛いの事件を調査するのは、国家の独立機関である会計検査院なる役所が担当し、国民の貴重な血税である税金の悪用を阻止するものと考えていたら、どうも会計検査院の主たる仕事は少し違うらしい。
連日の事業仕分けで各省の杜撰な予算の使い方が糾弾されているが、我がボケ頭の感覚では、それらは今さら始まったわけではなく長年の自民党支配時代に自民党と役人が組んで犯した犯罪行為紛いの行為であり、会計検査院の怠慢であると思っていた。
 ところが今回、事業仕分けに関して会計検査院について一寸調べたら、会計検査院の主たる仕事は国会で承認された予算が年度内に適正に消化され収支が償っているかとの視点が第一で、予算の中身の吟味までは手が回らないことを理由に検査を放棄してきたのが現状らしい。
 つまり役人同士の馴れ合い検査である。
会計検査院には約1300人の職員がいて年間180億円の血税を使って国家予算のチェックをしているが、単に国家予算の収支だけの検査ならば各省の役人が誠実に仕事を実行すれば不必要な存在である。
予算の無駄使いや不正流用等をチェックするのが会計検査院の仕事ではないか。

      2010年4月28日  元始求道会 毘沙門寺岡

2010年4月22日木曜日

「沖縄基地問題が鳩山政権の命とり?」

「時事雑感」2010-04-07

 鳩山が国民と野党に対して広言してきた五月末までの普天間基地移転問題決着は、鳩山の過去における度々の有言不実行の実績?から判断して多分実現不可能であろう。
 民主党は、昨年の衆議院選挙大勝時点の参議院でのねじれ現象を修正するために心ならずも社民党と国民新党を連立政権に引き入れた。
 その結果、マニフェストに実現不可能な基地移転問題を網羅したことが現在の鳩山政権を身動きならない苦境にたたせる結果に陥っている。

 我がボケ頭でさえ基地問題に関しては、米軍、米政府の意向を無視しては成立し得ないことくらい分かるのに、連立相手の社民、国民両“ごみ小政党”に振り回されて今日の政治的混乱を招いたのは正に与党経験不足のツケである。
 五月末に鳩山が今まで迷走した基地問題に対して米国と米軍に対して正式に侘びを入れ、自民党政権時代に締結した条約を尊重することを再確認して、日米関係の修復を早急に決着すべきである。
 
 沖縄基地問題の修正で社民党と沖縄住民の一部が反対するだろうが、基地問題は参議院選挙では決して目玉の争点にはならないと我がボケ頭は想定しているし、現在この国が抱えている最大の問題は何と言っても不況対策である。
 民主党には今後三つの節目が存在する、第一が五月末の基地問題決着、第二が七月の参議員選挙での単独過半数確保、第三に九月の民主党代表選挙である。
 第一の基地問題は、前にも書いたように米国に頭を下げて元どおりに正常化をお願いする以外にないことは鳩山以下小沢も先刻承知である。
 
鳩山が約束を守らなかったからといって政権をほうり出す必要は全く無い。
何故ならこの半年の政権運営で鳩山の思いつき発言症は国民の周知するところとなり、認知されたし、いずれにしても参議員選挙か代表選で引き下がることは間違いないし慌てて辞任することはない。
民主党政権が多少ガタガタしても代わりに受け皿になり得る政党が存在しないことも、国民の不満を高じさせている。
今また枡添元厚相が自民党に離党届けを提出したと報道されているが、ヒョットして自民党はそれまでにガラガラポンで解体するかも分からない?

   2010年4月22日  元始求道界 毘沙門寺岡

2010年4月15日木曜日

「日銀白川総裁に物申す」

「時事雑感」2010-04-06

 今月のこの欄04-01でも指摘したが、日銀の政策や短観や金利等の大事な決定を9人もの多数決で決定するから責任の所在が曖昧になる。
 責任が曖昧ということは日銀が日本国の経済をミスリードした時の責任の所在が希薄になると言うことである。
 我がボケ頭の知る所では、上記の重要な決定は総裁、二人の副総裁、六人の審議委員の計九人の多数決で決定されるそうである。
 
我がボケ頭は本来ならば総裁が最後は独断で決定することがベストだと思うが、従来九人の多数決から一挙に総裁一人に絞ることが難しければ暫定措置として、副総裁二人と総裁の三人で決定すべきであると思うが如何?
 六人の審議委員のメンバーは財界三人、学会三人から構成されているので彼らから充分に意見を聞くことは自由であるが、決定には参画させるべきではないと云うのが我がボケ頭の意見である。
 次のステップとしては出来るだけ早い時期に最終決定は総裁一人で行い、全ての責任は総裁が負う方法に変えるべきである。

 三月の日銀短観では審議委員である須田学習院大教授と野田忠男(みずほ銀行OB)の二人が、景気の先行きに対して希望的な観点から緩和政策の変更を主張して現行政策の延長に反対したと報じられていたが、我がボケ頭みたいに中小企業経営の端くれには絶対に理解できない見解である。
 審議委員は無責任な意見を主張して結果が間違っていようが、年俸2800万円の手当は保証されているわけだから、一向に改善しない失業者問題や新卒者の就職困難や中小企業を取り巻く経営環境の厳しさ等は感じられないのではないかと僻みたくもなるぜ。
 
経済状況の変化を敢えて一つ上げれば、東京市場の株価が何とか11000円台に乗ってきたのと、その東京株式市場に大きな影響を及ぼすニューヨーク株式が11000ドルのリーマンショック前の相場に戻したことくらいである。
 日銀審議委員の一人位は中小企業関係者を選んでもらって、日本経済に大きく左右される中小企業の実態、生の声を是非とも反映させてもらいたい。
 我がボケ頭にから見れば学者は所詮机上の空論の専門家に過ぎない。

     2010年4月13日  元始求道会 毘沙門寺岡

「“みんなの党”渡辺代表に物申す」

「時事雑感」2010年-04-05

 最近のマスコミ調査では鳩山政権の支持率が30%を切って遂に20%台に落ち込んだと報道している新聞がある。
 其の反動で本来ならば二大政党である野党自民党の支持率が上昇するのが常識的な変化であるのに、過去の自公政治に対する国民の嫌気は未だ拭い去れず自民党支持率停滞の原因になっている。
そのような二大政党の両方に対する政治不信の中で最近の世論調査で国民の支持を上げているのが、二代目議員渡辺が設立した“みんなの党”である。
 自民党の中には散々執行部批判しながらいざとなるとなかなか脱党の決断の出来ない優柔不断の輩が多い中で、潔く離党したのでそれなりに我がボケ頭は評価していた。
 ところが先日、NHKが報道番組の中で渡辺代表に密着して、新党創立で超忙しく行動する渡辺の日常を取材し親父である渡辺美智雄を重ね合わせながらその人柄等を紹介していた。
 
 自民党時代から渡辺代表に世襲議員としての関心を持って見ていたが、今回の取材で非常に残念な側面を垣間見て渡辺に対する人間像に変化を来たした。
 それは先代美智雄氏の時代から数十年も仕えている筆頭秘書に対する物言いと態度である。
 その秘書氏の代議士に対する考え方もあるかもしれないが、一般的には先代親分が代替わりしても先輩として遇するのが常識である。
 企業でも同族経営の場合は先代が代替わりすれば先代時代の取り巻き幹部連中はそのまま居残り、後継者を支えることは常識である。
 正に渡辺は同族企業の渡辺組を引き継いだわけで親父の筆頭秘書は政治的にも人生経験でも渡辺よりはるかに大先輩であることは事実である。
そこで我がボケ頭が驚いたのは、何と一回りも年長の秘書氏を呼び捨てにすると同時に、仕事上の指示もそこらのチンピラに話すような「おい、こら、ああせい、こうせい」の類での会話で、秘書氏も「ご尤もでございます、かしこまりました、」での対応である。
小泉元総理の政策の良し悪しは別にして飯島秘書は非常に優秀な秘書との評価が高いが、彼ならこのような渡辺の主従関係をどのように考えるか知りたいものである。

    2010年4月12日  元始求道会 毘沙門寺岡

「中国で続々死刑執行される日本人麻薬密輸容疑者?」

「時事雑感」2010-04-04

 マスコミ報道によるとここ数日の間に四人の日本人が、中国国内に於ける麻薬取り扱い容疑者として死刑を執行された。
 我が国に於いては覚せい剤取締り違反(営利目的輸入)に問われた場合の最高刑は、無期懲役と罰金1000万円である。
 この時期に四人の日本国民がいきなり命を中国政府から奪われたことに対して、一人の日本国民としての怒り、更に日本政府のお粗末な対応ぶりに我がボケ頭はどうしても強い違和感と不満と苛立ち、腹立たしさを感じた。
 日本では最近千葉地裁で三月に出された判決、覚せい剤2・8キロの密輸の罪に問われたシンガポールの男に懲役9年である。
 二月に福岡地裁で1・1キロの密輸に関わった元暴力団員に懲役十三年の判決が言い渡された例があるが、麻薬取引に関与して極刑の死刑を執行するなど我々日本人の感覚、感情から見れば中国の死刑は全く言語道断の措置である。
 ましてや中国の司法制度では裁判とは形式上だけで被告人を補佐する弁護士も同席せず、国家権力によるまさに一方的な判決制度であると聞いている。
 国際的には事件に対しては発生主義が原則らしいが、民主国家の体制を為していない中国に於ける裁判に対して、日本政府はもっと強く日本人を擁護しサポートする態度で臨むべきではないかと怒りさえ感じる。
 
四人の被疑者が本当に中国政府の指摘した麻薬取引に関わったかどうか我輩には大いに疑問のあるところであるが、例え事件の関係者だとしても日本人であり日本国民であり日本民族の一員であることには変わりないし、政府は本気で四人の死刑執行を阻止すべく中国政府と強く交渉すべきではなかったのか。
 人道上政府が国民の為に為すことと罪は別問題である。
 
 このような一方的な中国の司法制度下で毎年多くの日本人が訪中していることと、多くの企業が中国に社員を派遣していることに我がボケ頭はどうしても納得できない。
 このような事件、事実がはっきりしたときこそ、マスコミは普段から親中国派として有名な伊藤忠の丹羽会長や加藤衆議員やその他多くの親中派の有名人に対して今回の中国政府による日本人殺人事件(我輩の見方)、つまり死刑執行やそれに対する日本政府の対応振りに対する考えを是非聞きたいものである。

    2010年4月10日  元始求道会 毘沙門寺岡

「我がボケ頭推薦今年の流行語大賞“魔が差した、ごめんなさい”」

「時事雑感」2010-04-03

 若林元農林大臣が引き起こした“採決ボタン代行事件”に対して若林は記者会見で再三今回の愚行について問い質され答えて曰く、「全く魔が差したとしか言いようが無い」と主張して押し通した。
 三権の一つである国会の権威を大きく傷つけておきながら、魔が差したでは済まないことを充分承知しておきながらこの短い言い訳で逃げてしまった。
 もしもこの愚行が刑法に抵触しないからという理由で憲法上の追求が無いとすれば、明らかに一般国民と不平等である。
 例えば満員電車内等で発生する所謂“痴漢行為”、やれ、お尻を触られた、とか、オッパイに触れられたとか云って捕まえられるケースの場合に「すいません魔が差しました御免なさい」で済まされるのか?
 また、スーパーやデパート等で万引きして見つかったら、「すいません、魔が差しましたので御免なさい」で罪が問われないのか?
 若林の愚行と痴漢や万引きは質が違うと言う意見があるかも知れないが、我がボケ頭の感覚からすれば若林の行為の方がはるかに悪質だと思う。
 年間一億円以上の血税を食いつぶしている国会議員が犯した有るまじき行為は、非常に重大な犯罪であることをマスコミも隠してあまり騒ぎたてない。

 若林の愚行がこのまま何ら追及を受けずに法律的にも社会的にも済まされるとすれば、刑法上の軽犯罪及び其の類、更に拡大解釈をすれば強盗殺人や強姦等の重罪以外はその動機に於いては殆ど「魔が差した」が原因ではないか。
 勿論重罪といえども中には「魔が差した」がきっかけの事件もあるだろうが、軽犯罪の類に比べれば背景はかなり異なることは当然である。
 我がボケ頭が得た情報によると日本国に於ける犯罪発生件数は年間約200万件で60万人が捕まるので、つまり検挙率30%である。
 其の中には当然ながら軽犯罪及びその類の刑事事件が多いのだろうが、例えば贈収賄事件なども一度目は多少逡巡した上につまり「魔が差して」思わず懐に入れたのが始まりかも知れない。
 酔っ払い運転で轢き逃げしたのも突き詰めれば「魔が差した」のが大半であろう。
 若林が抜かしているように愚行の結果を全て「魔が差した」で許されるのであれば、刑事事件は半減するし警察官も半分の15万人で充分なはずである。

       2010年4月7日  元始求道会 毘沙門寺岡

2010年4月8日木曜日

「若林前参議員の驚くべき不法行為」

「時事雑感」2010-04-02

 若林元農林大臣が参議院本会議に於いて、十本の法律案件に対し隣席の青木参議員の採決ボタンを勝手に押したことが発覚し即刻参議員を辞職した。
 全く常識では考えられない幼稚にして無謀な行為で、驚くと同時にその身の処し方の甘さと自民党執行部と与党民主党の対応のいい加減さに怒りを覚えた。
 先ず若林は己の不明を詫びてただちに議員辞職したが、残りの任期が僅か三ヶ月足らずしかないのだから辞めたことに対して殆ど価値はないではないか。
 それなのに「反省して議員辞職しますから御免なさい」ではあまりにも選挙民や国民を馬鹿にした対応だと思う。
 せめて自ら議員としての退職金を全額返上するとか自らを律する方法はあるはずなのに全てを辞職で誤魔化そうなど全く国民を更に欺く態度である。
 報道によると己の息子に長野県の地盤を譲って所謂世襲を狙っているらしいが、この機会に立候補を辞退させるとかの選択もあり得ると思う。
 もしも予定どおり立候補させて当選でもすれば長野県民は余程の大馬鹿集団と言われても仕方がないだろう。
 
この長野県選挙区は二人区で現職は民主党の北沢防衛大臣であり、報道によると小沢幹事長が民主党から二人の候補者を立てる予定でその意味では今回の若林のチョンボで一番喜んでいるのは北沢だろう。
北沢は親分筋の羽田衆議員に頼んで民主党の候補者を一人に絞るように小沢に働きかけていた情況だったからである。
これで北沢も沖縄米軍の移転問題等厳しい案件を抱えている己の仕事に真剣に取り組めると思う。
鳩山、小沢の金の問題で防戦一方に終始していた民主党だが、今回の若林問題に続いて、今度は与謝野衆議員の離党問題が現実化して自民党が混乱状態に見舞われている。
先に自民党幹事長代理を辞任した園田衆議員や旧経世会の藤井参議員や無所属で新党旗揚げを狙っていた平沼やつい先だって自民党を離党した鳩山邦夫等のベテラン議員が集まるらしい。
どれもこれも個性豊かな政治屋ばかりなのでどのようにして誰が束ねるのか知らないが、全員次の衆議院選挙では立候補の難しいオジンばかりなので、最後のご奉公として私欲を捨てて聊かでも国家のために尽くして欲しい。

   2010年4月4日  元始求道会 毘沙門寺岡

「三月日銀短観発表、“景況感、四期連続改善”と公表。“そんな馬鹿な”?」

「時事雑感」2010-04-01

 エイプリルフールで桜満開の四月がスタートしたが、昨日発表された日銀短観による景況感の改善は、我々中小企業経営者にとっては全く実感の無い“嘘”の見解である。
 正に日銀短観は我がボケ頭にとってはエープリルフールであり、嘘の塊であり、国民や中小企業関係者に対する“騙し”である。
 土地価格の下降継続を初め、消費者物資はデパートまでが安売りスーパーへの対抗上、大規模な安売り合戦に参戦してきた。
無策の鳩山政権は沖縄基地移転問題に振り回されてデフレ対策に真剣に取りくめる政治状況にはない。

新卒大学生の就職決定率は70%以下で新卒失業者が増大し社会問題化することは必死であり、このような最中で“景況感の改善傾向”などと公表したら未だに就職出来ない新卒浪人は日銀を“攻撃“し、それらを現役の学生がサポートするくらいの学生運動を激化させなければ、白川総裁の目は覚めない。
確かに一部上場企業の経営内容は徐々に改善し黒字化企業の数は増えつつあることは事実であろうが、全て輸出産業であって国内市場相手の企業は相変わらず赤字経営に追われている情況に変化はない。
新大卒者数は56万人で内就職希望者が40万人で未だ13万人以上が就職の目処はついていない。

未だ一般失業者数が335万人も就職を希望している中で新卒者が就職口を求めるのは非常に厳しい情況であることは数字からも推測できる。
政府のエコ対策等の恩恵に預かった一部自動車メイカーや電機メイカー、及び中国の上海万博関連企業や建設機械等の中国バブルの特需にさせられた企業等の業績回復は事実かも知れないが、問題はそれら輸出産業の好業績も日本国内の雇用には殆ど寄与していないのが現状である。
我がボケ頭の偏見判断によると、現状の我が国の大不況は直接の原因としては、麻生政権時代に発生したアメリカ発のリーマンショックが直接の大きな原因かも知れないが、根幹は長年に亘る自民党の出鱈目な経済政策の付けである。
本来国家の財政を司る財務省と金融政策に責任を持つ日銀は国難に際しては全面的に協力して政策を遂行しなければならないのに其の兆候は全く見えない。

   2010年4月2日   元始求道会 毘沙門寺岡