毘沙門 寺岡の自己紹介など…。

2013年3月25日月曜日

「習近平・中国新国家主席が訪ロ、プーチン大統領と会談」


「時事雑感・草莽危言」2013-03-06

   国家主席就任後、最初の訪問国を何処にするか世界各国が注目する中、習主席はロシアを選択した。
  新聞報道等によるとロシアの他に、現在中国が積極的に投資、開発しているアフリカ諸国等色んな選択肢の中から最終的に決定したのがロシアである。
  我がボケ頭は今まで、ロシアと中国の国境線は北海道の稚内から鹿児島までの約3000キロとほぼ同じ距離だと思っていたら、本日の日経朝刊によると中ロの国境線は何と4300キロにも及ぶそうである。
  このように長い国境を接しておれば、もしも軍事衝突でも起こせば両国にどのような大きな損害が生じるかを両国は常に慎重に考慮しているはずだ。
  
  原油、ガスの世界一の埋蔵国であるロシアとこれまたそれらの世界一の消費国である中国が隣接しているのだから、日本にとっては非常に悩ましい両国の存在である。
  一昔前までは、つまりソ連邦時代までは中国は武器の大量購入先という得意先だったが、ここ数年は中国の武器開発、進歩は目覚しく自力で製造できる実力を身につけ、事故調達、生産をしだしてからはアフリカや中近東他のいわゆる低開発国に武器、兵器を売るライバル関係である。
  今回、習近平主席が就任演説でぶち上げたのは、軍事力増強論であり、これこそが中国夢であり、海洋強国の実現である。
  その演説の中で国家主権と領土の防衛に触れ、強国夢と強軍夢の実現に奮闘することを国民と軍人に向かって訴えている。
習は演説の中で習が目指しているのは中国夢(チャイナドリーム)と言う言葉を9回も織り込み熱っぽく愛国主義を訴えている。
  曰く「中国の夢の実現には中国精神必ず高く掲げよ、それは愛国主義を核とする民族精神である。
  興国の魂、強固な気迫こそがその真髄なのだと軍隊と国民を鼓舞している。
  何だか一世紀以上前の日ロ戦争で日本連合艦隊が先頭意欲を鼓舞するために掲げた「皇国の興廃この一戦にあり」と檄を飛ばした遣り方と同じである。
  習の過激な演説から忖度すると、奴は尖閣列島など問題にしていないかのように一言も触れず、日本海から東南アジアを含む広範な領海を睨んでいることは間違いないし、日本も暢気に構えていたら本当に飲み込まれるぜ。

    2013年3月23日  元始求道会マルキG 元始求道会

「土地価格を上昇させずに物価だけ上昇させる魔法みたいなことが可能か?」


「時事雑感・草莽危言」2013-03-05

  黒田日銀新総裁は、あたかも日銀の政策変更だけで2%の物価上昇を達成できるようなことを強調しているが、果たして札束を増刷するだけで前任者が出来なかったことがそんなに簡単に成功するのか大いに疑問である。
  安倍政権誕生以来、上げ一辺倒だった日経平均が昨日は突然350円の大幅下げに転じ、市場関係者をびっくりさせている。
  原因は地中海の小国キプロスの銀行預金封鎖に関連した影響らしいが、日本の株式もドル安も安倍政権は未だ何も政策を打ち出したわけではなく、あくまでアメリカやEU諸国の関連で変動したわけだから、先行きは難しい。
  我がボケ頭の持論だが、国内物価を上昇させるには先ず地価の上昇が基礎ではないかと考えている。
  1993年から始まったバブル崩壊まで、土地も物価も上昇過程一直線だったし、当時は如何に物価高騰を抑えインフレを回避して物価を下げるか政府も日銀も慌てふためいて失政に走り、結果的に二十年以上の不景気をもたらし、日本国の国力を大きく落とす売国的政策を遂行した。
  
  バブル崩壊後下落したままの地価をそのまま放置して、日銀の金融政策だけで物価だけ上昇に転じさせる芸当など我がボケ頭には信じられないし、魔法のようなものだと思う。
  黒田総裁が魔法使いならいざ知らず、札束の増刷だけでは不可能だと思う。
  先ず、日銀法を即刻改正して国債の引き受け価格を現在の100兆円から大幅に改正して、現在メガバンク三銀行が抱えている102兆円の国債を強制的に日銀が買い取り、浮いた102兆円を土地や中小企業初めとした投資に融資せさせることを早急に実践すべきである。
  次に地銀、信金等の銀行が抱える50兆円の国債も日銀法改正で合法的に吸い上げ、余剰資金を中小企業の土地投資に協力させるべきである。
  土地価格を上昇させれば、沈んだまま凍結されていた不動産も中小企業の資金繰りに寄与するし、全国の中小企業の活性化に大きく役立つはずだ。
  地価がバブル期の半値まで回復すれば、土地の含み益も増えるし資金繰りも楽になり、中小企業経営者も単に企業が生き延びるための資金繰りに追われずに、本来の企業経営に真剣に集中して取り込めると思うし、この国の経済を左右する中小企業の復活無くして、日本国の復活は出来ない。

    2013319日  元始求道会マルキG 毘沙門寺岡

2013年3月19日火曜日

「黒田日銀新総裁決定で中小企業対策は期待出来るのか?


「時事雑感・草莽危言」2013-03-04

  元財務官で前アジア開発銀行総裁の黒田東彦氏を日銀総裁に起用する人事案が15日国会で同意を得た。
  従来ならば政府提案には何でも反対した民主党が、過去の失敗を反省して、安倍政権提案の日銀総裁人事案に賛成した結果早期決着したわけだ。
  5年前の日銀総裁人事で、当時野党の民主党が政府提案人事に我武者羅に反対した結果、総裁候補にも上がっていず失礼ながらその器でもない白川前総裁が誕生し、厳しい経済状況の中で日本国経済・金融政策に大きな禍根を残したことは、この五年間の日銀の存在感の薄かったことからも日本経済に大きなマイナスを齎したことは一般的な見解だろう。
  我がボケ頭の頼りない記憶では旧大蔵省(現財務相)と日銀では大蔵有利という力関係が常識的に存在していたように感じていた。
  日銀総裁人事も大蔵省から交互に就任していたのも、大蔵有利との一つの表れではないだろうか。
  1992年ころ結局宮沢政権と澄田日銀総裁がタッグを組んでバブルを創出したと言われているが、その後を継いだ細川政権が選んだ日銀OBの三重野元総裁等も金融政策失政の一人であろう。
  その後は財務省から松下が継ぎ、その後を日銀副総裁の福井が就任し、このころまでの日銀OBは総裁の器らしい人物だったと思う。
  
ところが次をまた強引に日銀OBの速水ごとき通常の人事では考えられない順番の変更が行われ、器ではないのに総裁を引き受けた。
  それも一旦総合商社の当時の日商からの転籍でその変則人事に経済界、金融界等はびっくりしたが、それが証拠に日商はその後実質破綻し、三和銀行主導でニチメンと合併して双日となり継続している。
  速水の後を民主党の何でも反対の余波で誕生したのが白川総裁で、民主党がすんなり政府人事に賛成しておればなり得なかった人事である。
  総理大臣にしても器は大事な要素だと思うし、民主党の菅、鳩山、野田の三人が日本国にとって相応しい総理大臣とは決して思えない。
  ところで黒田新総裁が日銀総裁の器であるかどうかは就任後の政策遂行力を見てみないと判断できないが、願わくば中小企業再生に人肌ぬいて真剣に取り組んでくれることを、中小企業の仲間の為にこころから願いたい。

    2013316日  元始求道会マルキG 毘沙門寺岡

「東日本大震災から丸二年、果たして復興計画の現状は如何?」


「時事雑感・草莽危言」2013-03-03

 二年前の20113月11日に気象庁すら予測出来なかった大地震、大津波が福島、宮城、岩手三県を襲い、中でも東京電力が所有する福島原子力発電所は壊滅的打撃を受け、不慣れな原子力発電処理作業も影響して被災地に大きな被害を与えると同時に、日本国民はもとより世界的に原子力発電の危険性を増大させその存続に大きな影響を与えた。
 民主党政権のあほ菅政権や鳩山政権が、原子力に取って変わる代替エネルギーの目処もつけられずに、即刻日本は原子力発電を中止すべきであるなどと無責任な政策を打ち出すものだから、国内外に余計な不安と混乱を与えたことは否めない。
 この災害発生直後のあほ菅政権のお門違いの政策や指示、指導は国益をどれ程害したかそろそろ真剣に追求すべきだと思う。
 それらの、刑事訴追されても当然の責任が内臓されているにも拘わらず、あほ菅は小選挙区では落選しながらぬけぬけと比例で衆議院議員の席を巻き上げるなど、常識ある人間の行動ではない。
 
東京電力もまた経営者も社員も事故発生当初の緊張感は無くなり、一般被災者に対する補償問題等では責任逃れの対応が多いみたいで、被災者の不満は大きく鬱積しているが、二年間の時間的経過がそれらの声まで次第に風化させて東電の行動もまた横柄になりつつあるのではないか。
 東電経営陣の会長に、どこの弁護士会の会長か知らない奴を引きずり込んで会長に据えて、経営上の形式だけは株主の意向をより反映させるなどと子供だましみたいな人事をして被災者や株主からの追及を弱めようとしているだけ。
 あれ程の大事故を起こしながら、東電が発電、送電分離論になかなか腰を上げないのは、何と言っても東電が電力九社の要会社であり、電力業界のドンであるが故に電力会社の都合の悪いことには徹底して反抗して修正しようとしないのは東電の行動如何では電力会社が骨抜きにされる可能性があるからだ。
 公益事業でありながら独占企業であり、多くの権限を掌握しておきながら身分は一般会社のサラリーマンと同じである。
 昔の電信電話公社が分離されて民営化されたので、社員は一般会社のサラリーマンの身分のはずだが、未だに多くの権限や企業力を掌握しているので身なし公務員として公務員のペナルティを果たされるが電力会社もりである。

    2013312日   元始求道会マルキG 毘沙門寺岡

「安倍政権はアベノミクスで景気を回復させ、中小企業を再生させられるのか?」


「時事雑感・草莽危言」2013-03-02
 
 安倍政権の主要政策を検討するために参考までに掲げると、(1)大胆な金融政策 (2)機動的な財政政策 (3)民間投資を喚起する成長戦略
 個別の政策としては下記要項に分類される。
1)2%インフレ目標 2)円高の是正 3)政策金利のマイナス化     
4)無制限の量的緩和 5)大規模な公共投資(国土強靱化)6)日本銀行の買いオペレーションによる建設国債の引き取り 7)日本銀行法改正

上記の7項目の内、我々中小企業に直接関係があり、我々中小零細企業を元気付け、沈没しないように援助してくれる項目はあるのか疑問。
毎日が企業存続の為の戦いである中小企業に対して、バブル崩壊後の自民党政権は10兆円単位で中小企業救済資金を数回予算を組んだ記憶があるが、最近の政府は口先だけで中小企業対策に磐石の手を打つと言いながら、ここ数年我々中小企業が実感として受け止められる資金は皆無である。
 中小企業は勝手に沈めと言わんばかりの金融対策としか思えない。

 今、TPP参加を巡って全国農業団体は農家保護の立場から猛烈に反対しているが、その一方で農家に対する個別保証として年間約6000億円の血税で穴埋めしている。
 農協にせよ、医師会にせよ、大企業の労働組合にせよ、どうもこの国は徒党を組んで対峙する業界には政府も官僚も反対しきれない。
 言下の中小企業は日々の資金繰りや営業活動の経営に追われて、一致団結して行動する余力がないから中小企業を応援するバックアップが無い。
 
 現在、国会を開会中なので連日予算委員会で野党が政府に対して質問なり討論をしているが、一言で言えば何とも質問姿勢に熱意と迫力が不足して国民を代弁している感覚が全く感じられない。
 野党の質問に激しさが無いから、政府側の大臣どももいい加減な説明でお茶を濁している。
 質問事項は事前に通告しているのが原則らしいが、然らば回答内容を大臣が理解しておれば、回答原稿の棒読みなど恥さらしのはずなのに大半の大臣は席を立つときにお守りのように回答原稿を持参している。

   201338日  元始求道会マルキG 毘沙門寺岡

2013年3月8日金曜日

「国家が自国領土を自衛出来なくて独立国家と言えるのか」


「時事雑感・草莽危言」2013-03-01

 今朝の朝日朝刊一面に「海保、海自艦の転用検討」という見出しが目に付いたが、我がボケ頭に言わせれば、何と政治屋や役人どもは無駄の好きな奴どもだと更に確信した。
 以前にこの欄で「海上保安庁は海上自衛隊の傘下に入り、国家が危機に遭遇した場合は海上自衛隊の指揮下に入り行動すべきである」と持論を述べた記憶がある。
 尖閣諸島周辺に対する中国艦船の度重なる侵犯に、海上保安庁の能力では対応出来ず、窮余の策として海自の4000トン級の就役から30年経過している来年退役予定の護衛艦4隻を海保に転用させようという計画らしい。
 転用には先ず大掛かりな改装や人員配置、教育等、当然のことながら勿論多くの問題を解決しなければならないし、簡単にスピーディに実現出来るとは思えない。
 然らば何故、いつも我がボケ頭が主張しているように、海自が保有している世界でも最新鋭のイージス艦を尖閣周辺に直接張り付けして中国艦艇の領海侵犯に対抗しないのか不思議でならない。

 先日のニュースによると、民主党政権時代に岡田元副総理が中国艦艇と我が国自衛艦や海保の巡視船が接近しないように指示していたとの報道が為されていたが、この岡田の発言や指示が事実とすれば奴は正に国益を損なわせた国賊その者である。
 民主党政権時代のこの無定見な弱腰作戦が中国政府をのさばらせ、今日の頻繁な日本領海侵犯行為を拡大させたことは間違いない。
 民主党政権時代に犯した民主党政権に関わった奴どもは大半が先の衆議員選挙で落選したが、岡田他数人の幹部がぬけぬけと議員バッジをつけているが、奴らの政治責任を追及して早急に国会から追放すべきである。

 護衛艦を巡視船に転用させるのは言うは簡単だが、実行するには難問山積で実現性に乏しいことは譲渡すべき海自の幹部がその困難に正直に言及している。
 現在の制度では海上自衛隊は防衛省に所属し、海保は国土交通省に所属しているので縦割り行政が邪魔して海自と海保の協力など夢物語である。
 早急に憲法を改正して国民と国土を守る新体制を組織化しなければ、血税の無駄使いばかりが増えて、本来の国民と国土を守る体制には程遠い現実が継続するだけである。
 三十万人の警察官の内、三十歳未満の警官は国家の危機に際しては、即自衛隊傘下に入り自衛隊の指揮下で国家国民を守る作戦行動に参画するような、新しい組織を早急に整備することを心から強く期待したい。

      201335日  元始求道会マルキG  毘沙門寺岡

「時事雑感・草茅危言」 再開のお知らせ

ご関係者様 各位

時下ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。
平素は格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。

さて、当グループ(福岡県糟屋郡:ゴクウグループ)の会長(毘沙門寺岡)が執筆しております「時事雑感・草茅危言」ですが、本人の体調が回復いたしましたので執筆活動を再開することとなりました。

今後ともなにとぞよろしくお願いいたします。

(著者代理人)