「時事雑感・草莽危言」2012-07-05
今年二月に産経新聞記者を記者会見から排除することを声明したことで、マスコミ全体から拒絶反応を受け慌てて修正した。
記者会見出席を拒否した理由が、産経新聞が前原の政治行動を揶揄して“言うだけ番長”というあだ名を進呈?したからだという他愛のない理由である。
八つ場ダム工事の発注者である国土交通大臣に就任するや直ちに現場を視察し、工事の中断を発表し地元群馬県や建設会社、協力業者等に大きな衝撃を与えておきながら、後継大臣が工事再開宣言をしても無視して黙認した。
正に“口先番町”を地でいく反応振りである。
その後は外務大臣でもない単なる党三役でありながら、まるで外務大臣でもあるかのような政治行動を展開し、政府と党の二元外交を積極的に展開し外交問題で大きく国益を損なう行動や発言を繰り返している。
五月にはプーチン政権誕生前のロシアを訪問してラブロフ外相等ロシア政府幹部と会談し、北方領土問題やプーチン政権について会談し口先二元外交を行ってロシア側に適当に利用され顰蹙を買った。
先月には韓国を訪問して外相と会談し重要問題では韓国に相手されず恥をかいているし、先日は日本駐在ルース米国大使に面会し懸案のオスプレイの日本持込に反対を表明して米国側から軽蔑され無視されて恥をかいている。
前原が恥をかくのは結構だが、この行為を止められない野田政権が更に米国政府から馬鹿にされることは明らかである。
先の民主党両議員総会の混乱にたいしても民主党議員から軽蔑されているのに、野田は何も手を打てないが、民主党内の問題は無視できるとしても、奴の行動や発言が政府の分野まで悪影響を与えるのを野田が阻止できないようでは最早政権とは言いがたい。
ポスト野田を巡って玄葉と前原と岡田が凌ぎをけずって争っているとマスコミがはやしたてているが、こいつらは誰一人一億二千万の国民と国家の安全を託せられる器の人物ではないことは明確である。
所が、奴らが日本国の最高指揮官の責任を負える器でないことを自覚していないことに日本国の不幸が存在している。
日本国民にとって非常に不幸なことは、国民から見ても現在政治に関与している人物の中で運命を託するに相応しい本当の“政治家”(政治屋ではない)が存在しないことである。