「時事雑感・草莽危言」2013-11-08
昨年(2012年12月)の都知事選挙の為に、徳洲会に当初は1億円の寄付を要望したらしいが、徳田寅雄前理事長から5千万円に減額されて支給されたと報道されている。
簡単に一億円の大金を徳田前会長に無心した猪瀬の行動が我がボケ頭の感覚では解せずに、何か理由があるのではないかとの疑問が生じ、調べてみたら猪瀬が副知事在任中の2007年から2012年の期間に徳洲会グループで二箇所の病院を都内に建設し、合計で17億円を東京都は徳洲会に寄付している。
17億円の大金を東京都民の血税から猪瀬が便宜を図った見返りとして大金を要求したことは、我がボケ頭でも読み解ける筋書きである。
無心して一旦懐に入れておきながら、徳洲会に東京地検特捜部がガサ入れをした途端に5千万の大金を即刻徳洲会に返済するとは、何だか猪瀬の慌て振りが目に浮かぶようで興味津々である。
東京地検特捜部の第一のターゲットは徳洲会創業者理事長の徳田虎雄であり、第二に理事長の次男で衆議院議員の徳田 毅であろう。
我がボケ頭の頼りない推理では、毅議員に対する公職選挙法違反事件で起訴し、虎雄創業者も共犯で起訴するだろうが、虎雄は2002年に筋萎縮性側硬化症(ALS)という難病を発症し寝たきり故、逮捕されても在宅起訴になり取調べは人権問題も絡んで検察も苦労するだろう。
とは謂え、検察は虎雄がそのような厳しい状況下にあることは十分承知の上で捜査に踏み切ったからにはかなり奥深く、広範囲に追求するだろう。
それらの捜査過程で飛び込んできたのが猪瀬の問題である。
これまた我がボケ頭の推理では結構奥深く、捜査次第では猪瀬の親分筋である石原慎太郎現衆議院議員にも何らかの形で波及すると思う。
東京地検特捜部は克って小沢一郎を執拗に追及したが起訴にまで持ち込めず、大恥を搔いた経緯があり、その後の検察内部の泥仕合で国民の信頼を全く失い、特捜部の廃止論まで広がりを見せた事実が存在している。
検察としてはここ数年の間に地に落ちた信頼を取り戻すために、一発逆転満塁ホームランが欲しいところなので、多分徹底的に捜査範囲を広げるだろう。
願わくば25年前の1988年に発覚して捜査は拡大され時の総理大臣竹下登まで追及されたリクルート事件並みに拡大することを期待したい。