「時事雑感・草莽危言」2013-12-05
先日、安倍政権は秘密保護法案を野党の猛反対を無視して絶対多数の優位を背景に衆参両院を強引に通過させた。
安倍政権のあまりに強引な国会対策に対して国民の大多数が反対にまわり、共同通信の世論調査では何と80%以上が秘密保護法案に反対している。
この国民の声は安倍も予想外の数字だったらしく、12月9日の6時から急遽釈明記者会見を行っている。
保護法案の議論には十分な時間を割いたと再三説明したかと思うと、「結果的にもう少し自らが丁寧な説明をすべきだったと反省もしている。」とわけの解らぬ弁解をしていた。
第一次安倍内閣の失敗による一年足らずの短命を反省して今回は長期政権を目指しているらしいが、このような弁解ばかりしていたのでは今回も長期政権は無理だろう。
何しろ第一次安倍内閣では、午前中に施政演説をしておきながら、急遽午後から体長不良で退陣を発表すると言う、無責任極まりない態度で恥をさらした男だから今回も又同じ失敗を犯さない保証はない。
国会の賛成を得て成立させた法案にたいして、世論調査の結果80%以上の国民が反対した例は恐らく過去には皆無であろう。
今後の国会運営や政策の遂行に於いて安倍政権に対する支持率は急激に下落し、4月の消費税3%アップを景気に更に厳しい国民の判断が下るだろう。
安倍政権の伝家の宝刀だったアベノミクスも大分色あせてきたし、公務員や一部の大企業関係者を除いて、中小企業や一般国民には一向に景況感は見えてこないと言う声が全国的にまだまだ非常に強い。
トヨタを初め日本の大企業だけでは、1億2千万人の国民全体の景況感を引き上げる力は無い。
オリンピックの東京誘致が決まったことを必要以上に安倍政権も喧伝していたが、開催地である東京都の猪瀬が恥さらし状態ではアベノミクスに連動するわけには行かず、宣伝すればするほどマイナス効果になり国民は白けるばかりである。
最も安倍も恥さらしの前科者だから、政権運営に逆風が吹き出したらもう一度非常識な行動を再現しないとは限らない。