毘沙門 寺岡の自己紹介など…。

2014年1月28日火曜日

「中国の膨大な粗鋼生産量と日本への脅威」

「時事雑感・草莽危言」2014-01-06

 我がボケ頭も35年前まで鉄鋼業に携わっていたので、今でも鉄鋼関連記事や情報に全く関心が無いわけではない。
 先日、新聞紙上で世界の粗鋼生産量と、其の中で日本と中国の占める数字を見て改めて驚くと同時に中国の一人勝ちに唖然とした。
 2012年の資料によると粗鋼生産量だけを単純に比較した場合、世界の全粗鋼生産量は15億5000万トンで、其のうち日本の生産量は1億700万トン(0・7%)であり中国は7億1600万トン(46%)である。
 何と世界の粗鋼生産高の約半分を中国が占めていることになる。
 日本の粗鋼生産能力1億5000万トン以上あるのに、国内の鉄鋼製品価格維持の為に敢えて減産を継続してきたのが現実である。
 中国に粗鋼生産の為に高炉設備を製作するのに1980年ころから協力したのが当時の新日本製鉄(現新日鉄住金)であり、中国のトップ企業である上海宝山製鉄所等は新日鉄の協力無くしては創業出来なかったはずである。
 以下首都鋼鉄、鞍山鋼鉄、武漢鋼鉄等の高炉メイカーは、新日鉄や他の日本の高炉メイカーも大なり小なり協力して立ち上げている。

 現在、上記4社で3300万トンの粗鋼を生産し、中国鉄鋼業の中心メイカーを構成して本家の日本メイカーの強敵に成長している。
 中国はこの30年以上毎年増産を繰り返し、前年対比で一度も減産をした年は無いと言われている。
 それは利益至上主義経営に猛進した日本企業が、中国に無定見に進出し超積極的に無謀な投資を繰り返したからに他ならない。
 日本のお陰で経済大国に成長した中国は、稼いだ金をもっぱら軍事力強化に投入し今や米国と肩を並べる軍事大国を形成し、我が国の領土である尖閣諸島を連日我が物顔で領海侵犯行為を続けている。
 日本の阿呆の為政者や企業利益しか考えない企業経営者共が、おのれの企業利益のみを追求し国益を損なう側面を無視してからに他ならない。
 尖閣諸島への連日の侵略行為や安倍の靖国神社参拝に対する日本国内政への無礼な干渉や日本経済界に対する脅しや嫌がらせ等本当に許せない傲慢さであり、そろそろ阿呆な日本国民も己達の大事な問題として目を覚まし、一致団結して対決すべき時だと思うが如何?

   2014年1月27日  元始求道会マルキG 毘沙門寺岡

「プーチン大統領の老獪な対日外交」

「時事雑感・草莽危言」2014-01-05

 報道によると、プーチン大統領から安倍首相に対してソチ冬季オリンピックの開会式への出席要請が正式に来たそうである。
 米国のオバマ大統領、ドイツのメルケル首相、フランスのオランド大統領等主要国のトップが、ロシアの人権問題を理由に開会式への欠席を表明している。
 大国の欠席が明らかになる中で、ロシアと北方領土問題を抱える我が日本は米国等に右へならえと簡単に欠席というわけには行くまい。
 プーチンにしても主要国首脳が欠席表明して面子が丸つぶれの中で、安倍には是非とも出席して欲しいのが本音であることは見え見えである。
 ところが開会式が二月七日(日本時間八日)で、“北方領土返還運動記念日”であり歴代首相が必ず出席しているし、更に通常国会開会中で海外訪問が非常に厳しい日程である。
 それにも拘わらず安倍はプーチンの顔を立てて開会式に出席し、プーチンとの会談を優先するらしい。
 先に安倍が靖国神社を参拝した時にはロシアも多少非難声明を出したけど比較的穏便に済ませた経緯もあり、安部としても出席せざるを得まい。

 目下スパイ問題を抱えて冷え込んでいる米ロ関係からすればオバマが欠席するのは当然であるが、最近の安倍の政治行動に対して不信感を強めている米国のご機嫌を損なうのは間違いない。
 正にあっち立てればこっちが立たずである。
 仮に安倍が開会式に出席したからと言ってプーチンが北方領土問題でどれほど譲歩してくれるか読めないのがプーチン流である。
 ロシア国内では最近のプーチンへの支持率が下降気味と言われており、ソチオリンピックを巻き返しの舞台として何としても成功させたいのがプーチン大統領の本音である。
 阿保な日本のオリンピック関係者もマスコミも金メダルの勘定ばかりに現をぬかしているが、安倍もソチを舞台にプーチンを向こうに回して領土返還運動を積極的に真剣に命がけで取り組んで、聊かでも国益に寄与することを期待したい。
 
  2014年1月20日  元始求道会マルキG 毘沙門寺岡

「注目の東京都知事選挙・雑感」

「時事雑感・草莽危言」2014-01-04

 現時点の主な立候補者は細川元首相と桝添元厚生大臣の二人が有力で、他に元航空自衛隊田母神幕僚長と日本弁護士連合会宇都宮前会長他数人が立候補している。
 競馬に見立てれば細川と桝添が優勝候補で他の候補は優勝とは無関係な出走馬であり、出馬することに何かしら目的を持っているのであろう駄馬である。
 現時点での所謂競馬評論家?の予想では桝添の馬券の売れ行きがトップを走っているらしいが、何とも解せないのが桝添を自民党が推薦していることだ。
 表面的には自民党東京都連が推薦して本部としては支持しているとのことだが、何とも解せないのは桝添が2010年4月に自民党をみそくそに罵倒して除名処分を受けている人物であることだ。
 そこで自民党若手のホープである小泉進次郎政務官が自民党幹部に対して苦言を呈している、曰く「桝添候補は自民党が野党に転落して一番困っている時に、“最早自民党の時代は終わった”と罵倒した人物であり、そのような経歴の候補者を自民党が推薦することは“大義”に反する。」と主張して自民党の姿勢に堂々と反旗をひるがえした。
 
全く進次郎の言うことは正論であり、親父の小泉元首相が桝添と反目の細川を全面的に支持したからと言うだけでは無いと我がボケ頭は想像している。
 大義を平気で反故にするような桝添ごとき下衆をもしも都民が都知事に選んだら、多分猪瀬の二の舞を演じて世界に大恥をかくことになるだろう。
 小泉元首相が支持応援する細川にしても、年齢の問題や何が何でも己の信念で東京都を変革すると言う強い熱意が感じられず、小泉頼みの要因が強すぎるのが懸念材料である。
 もしも小泉が支持しなければ細川は立候補しなかっただろうし、強い自主性が今一感じられないのは我がボケ頭だけではあるまい。
 桝添の公私に亘る経歴を見てみると、己の欲望の為ならば如何にお世話になった相手に対しても切り捨てたり逃げまくって来た姿が目に付いて仕方ない。
 このような人物を東京都民が都知事として選んだら、奴は途端に豹変して己の欲望を満たす単なる道具として都政を私物化するであろう。
 大げさに言えば、東京都知事のポストは日本国の総理大臣に次ぐ国際的にも関心の持たれる地位であり、都民の良識ある選択を祈るのみである。

  2014年1月17日  元始求道会マルキG 毘沙門寺岡

2014年1月17日金曜日

「生活保護受給者216万人、世帯数160万、実質失業者250万人、実質完全失業率4%、その上後期高齢者の受け入れ施設が全く不足状態にあるのに景気が回復していると言えるのか?」

「時事雑感・草莽危言」2014-01-03

 一月十三日朝日新聞朝刊一面に「報われぬ国、負担増の先に、、、・(雑魚寝ホーム)託す老後」と言う記事を読み、正月早々暗い気持ちになった。
 安倍は新年早々景気のいいことばかり喧伝し、アベノミクスが完全に成功したかのような演説をブチまくっているが、果たして本当に景気は日本国の隅々まで浸透しているのだろうか?非常に疑問を感じている。
 景況感は全国民が感じて初めて口に出来ることであり、公務員や一部の大企業だけの感覚だけで判断するものではないはずだ。
 それにも拘わらず、安倍は新年早々あまり耳にしたこともないようなアフリカの三カ国を訪問し、数百億円の手土産をばら撒いて一人悦に入っている。
 そのような無駄使いをするくらいなら、人生の最後を非人間的な扱いを受けている特別養護老人ホームの充実に使えないのかと考えてしまう。

 朝日の記事によると、「有料老人ホームは介護保険で介護費用の九割が賄われる為国が部屋の広さやトイレなどの設備の基準を設けている。だがお“お泊りデイサービスは保険の枠外の為国の基準も無く、老人がまともな介護を受けられない「劣悪介護」の温床だ。」。
 「どこにも受け入れてもらえない老人がいるし、家族の負担も重いし、現実は社会保障制度のはざまに居る人が多数派だ。」とデイサービス大手「茶話本舗」を運営する会長は言い切っている。
 デイサービスの認可しか受けずにお泊りデイサービスを行い、創業七年間で加盟店システムを推進し全国に745事業所を展開している異色の企業であるが、それは表向きの顔で実態は老人向けタコ部屋である。
 自分の意志で自立も出来ず寝たきり老人を食い物にしている団体を、監督官庁が見て見ぬ振りをしている役人どもも人道上許せない。
 我がボケ頭が後期高齢者の仲間入りしたから特に朝日新聞の記事に関心を持ったのかも知れないが、日本国の総理大臣たる者、靖国神社にお参りしたことだけで満足されては困る。
 弱者の面倒を看れなくて国民の意思統一は出来ない、というのが我がボケ頭の所感である。

   2014年1月14日  元始求道会マルキG 毘沙門寺岡

「中小企業には景気回復感は全く皆無。」

「時事雑感・草莽危言」2014-01-02

 日銀が去年12月16日に発表した短観では、大企業の景況感が16となり、
「6年ぶりの高水準」と大新聞は書いていた。
 中小企業も製造業が前回比10ポイント上昇でプラス1に、非製造業も5ポイントアップでプラス4。
 揃ってプラスになるのは22年ぶりとかで、菅官房長官は「景気回復の動きが中小企業にも見られ始めている」と自画自賛していたが、これはウソだ。
 インチキ政府発表とそれを垂れ流す大メディアは犯罪的ですらあると、厳しく指摘している識者もいる。
 我がボケ頭には数字による景況感の判断は解らないが、中小企業経営者としての感触としては景気が回復している実感は皆無である。
 倉庫等物流業や不動産業、小売業に関係しているが、商いが活発に変化している兆しは感じられない。

 株価が多少戻ったくらいで日本の経済が活発化して全体的な景気が良くなっていると考えているのは、安倍と政権関係者くらいではないか。
 確かに一時期に比べれば倒産件数は減っているが、だからと言って失業者が減っているような数字は出ていない。
 年末のボーナスが出ているのは公務員や一部の大手上場会社くらいで、中小企業は蚊帳の外である。
 我がボケ頭の持論であり己も長年に亘り中小企業経営に携わっているので痛感しているのは、中小企業全般をとりまく環境が良くならなければ決して景気は活発にはならないと言うことだ。
 報道によると安倍はダボス会議に出席するとのことだが、内外ともに懸案山積の中でお祭りのような国際会議に出席する大儀は無いように思うが、これも安倍特有のパフォーマンスであろう。
 「日本を国民が安心して生きることの出来る国家に仕上げる云々、、」が安倍の口癖であるが、ゴルフ三昧の日々を過しているのを見ていると、命がけで国政に励んでいるとは思えない。
 本気で一億二千万の国民の安全と国家の安泰を維持する決意ならばゴルフ三昧のプライベイトの時間などあるわけがない。
 
  2014年1月8日  元始求道会マルキG 毘沙門寺岡

「この国は今年も又、安倍に始まり安倍で終わるのか?」

「時事雑感・草莽危言」2014-01-01

 昨年12月26日に安倍首相が突然靖国神社に参拝し内外に波紋を投げかけているが、安倍が総理就任以来早急に参拝するように主張してきた我がボケ頭としては大変喜ばしいことだと大いに歓迎している。
 我がボケ頭が昨年11月05日に「安倍首相は中国・韓国との国交断絶を覚悟しても直ちに靖国神社に参拝せよ!」と、このコラムに掲載して50日後にやっと実現してくれた。
 今までパフォーマンスばかりでゴルフ三昧の安倍を散々批判して来たが、今回の参拝だけは素直に評価したい。
 日本国の総理大臣の靖国神社参拝に対して中国と韓国が激しく非難することはそれこそ想定内であり無視すれば良いことであるが、想定外だったのが米国の厳しい批判である。
 米国政府は安倍首相の靖国神社参拝に対して「失望している」という異例の声明を発表した。
多分、安倍政権も米国のかなり厳しい批判には聊か驚いているのではないか。
 それとも米国の厳しい対応を予測して少しでも和らげる為に、長年沖縄の懸案問題である米軍普天間基地の辺野古移設を正式に決めて安倍は大きく米国に譲歩したのだろう。

 報道によると米国は中国を交渉相手と見なす新しいアジア戦略にシフトしており、日米同盟を基軸とした従来の安全保障政策からの脱却を図っている。
 この動きは日本側が想像するよりもドラスティックである可能性が高く、今後アジアの安全保障問題は米中関係を軸に動いていく可能性が高いとのこと。 
 かっての旧ソ連と異なり、米国は中国を完全に敵国とは見なしていない。
 中国は交渉する相手であり、米国はアジア太平洋地域の安全保障について中国と何らかの妥協を図りたいと考えている。
 相手が旧ソ連という時代には、大規模な軍隊を沖縄に常駐させることが基本戦略となっていたが、中国が相手の場合には大部隊の常駐は必要なくなる。
 沖縄に常駐していた海兵隊を撤退させ、グアムやオーストラリアに再配備するという動きにはこうした情勢の変化を受けて実施されているそうである。
 今後の日米関係の予測は難しいが、やはりカギになるのは米中交渉の進展如何であろう。

   2014年1月6日  元始求道会マルキG 毘沙門寺岡