毘沙門 寺岡の自己紹介など…。

2013年9月17日火曜日

「中小企業に恩恵届かず! 景況感マイナス8・7」

「時事雑感・草莽危言」2013-09-06

  9月12日付き産経新聞朝刊によると、「財務省と内閣府が11日発表した7-9月期の法人企業景気予測調査は、大企業の景気判断指数(BSI)がプラス12・0と、比較できる平成16年(2004年)4-6月以降で過去最高だった一方、中小企業のBSIはマイナス8・7で景気回復の恩恵が届いていない実態が浮かび上がる。
 今回の結果は、安倍政権の経済政策「アベノミクス」の効果が未だ中小企業に及んでいない現状を示した。  円安に伴う輸出増で業績が改善した大企業に比べ、中小企業は、原材料価格の高騰や電気料金の値上げといった円安によるコスト増が、経営を圧迫している。
中小企業の景況感が改善しないまま、消費税率を引き上げれば、景気が冷え込みかねない。
政府も中小企業の景気回復の遅れを問題視。
安倍首相は10日(成長の果実を全国津々浦々に届けるため経済対策を取りまとめてもらいたい。)と、消費税率引き上げ時の景気腰折れ対策を関係閣僚に指示した。
政府・与党は政府・与党は補正予算案の編成や投資減税など税制面の優遇措置を検討している。
ニッセイ基礎研究所の矢嶋康次チーフエコノミストは(中小企業がコストを価格へ転嫁できることが必要で、それには消費者の購買力につながる賃上げが重要だ)と指摘する。」と記している。

端的に言えば、安倍の政策は大企業には恩恵を与えたが、中小企業には何もプラス要因を与えていないと言うことだ。
故にこのような状況下で消費税を強引に3%上げれば景気は腰われし、一挙に景気回復は崩れるだろう。
大企業はそれなりに不景気病から回復しつつあるが、中小企業は相変わらず重い風邪引きのままで、治療を誤れば肺炎に取り付かれて命を落としかねない状況が続いているということ。

2013年9月14日  元始求道会マルキG 毘沙門寺岡

2013年9月13日金曜日

「堺市市長選挙をめぐる自民党の優柔不断な選挙対策と、不可解な竹山市長の行動」

時事雑感・草莽危言」2013-09-05

 大阪府堺市の市長選挙が世間を騒がせているが(多分、大阪府民)、4年前の市長選挙では人気絶頂だった維新の会の橋下大阪市長や松井大阪府知事の全面的な応援を受けて前市長を破り堺市長の座を射止めた経緯がある。
 それにも拘わらず今回の選挙では橋下、松井、維新の会を敵に回して、代わりに4年前は敵だった反目の共産党等をかき集めて選挙に臨むらしい。
 堺市は人口約85万の政令指定都市であり、市長選挙を私利私欲や政争の具にすることは怪しからぬ話であり、堺市民を冒涜する行為である。
 我がボケ頭は義理人情を基本姿勢に生きてきたので、前回の選挙では橋下や維新の会の応援で市長の座に就けたのは事実であり、今回の選挙ではそれら恩人達を敵に回して戦うとは竹山は本当に下衆である、と考える。
 こんな下衆野郎を政令都市の首長に当選させるようでは堺市民の恥である。
 政界がいくら“一寸先は闇”の世界とは言え、竹山は大阪府で長年勤め上げた公務員OBである。
 然らば尚更の事、義理人情を弁えて行動すべきであり、せめて今回は出馬を見合わせて維新のしがらみを落として次期選挙に臨むのが人の道ではないか。
 人口二、三万人の町長選挙ならいざしらず、85万人の市長選挙を私利私欲で目指すような奴は絶対に当選させてはならない。

 かといって言って俺は決して橋下や維新を今は全面的に支持しているわけでは無いし、石原前都知事と合併して代表二人制なる体制に組織変えしてからの維新の会には設立当初の魅力が完全に消滅した。
 ところで理解しがたいのが、自民党の堺市長選挙に対する姿勢である。
 竹山の選挙支援を巡って自民党本部と大阪府連の対応が公明党の立場を配慮して対立し、大阪府連は“推薦”を、自民本部は公明党に配慮して“支持”を主張したが最終的には本部の立場に譲歩して“支持”で決着したとのこと。
 我がボケ頭は推薦も支持も大して変わりないのではないかと推測しているが、念の為に辞書を引いてみると、推薦とは「いいと思う人を他人に薦めること」とあり、支持とは「その人の意見・行動などに賛成して後援すること」。
 我がボケ頭の鈍感な認識ではどちらも大差ないように感じて仕方がないが、具体的にどのような違いがあるのか知りたいものだ。

  2013年9月11日  元始求道会マルキG 毘沙門寺岡

「消費税アップ・雑感」

「時事雑感・草莽危言」2013-09-04

 先日、甘利経産相が記者会見で消費税問題について言及し、十月一日に安倍総理が正式に発表すると明言した。
 来年4月からの増収率については総理が決定するので何とも言えないが、甘利の立場から言えば、2020年五輪開催も東京に決定したし、日銀が毎月提出している景気判断の諸資料、例えば失業者の減少や景気関連の計数を羅列して大分環境が整ってきたような発言で自我自賛していたが、眉唾ものである。
 我がボケ頭の拙い思考では、甘利が挙げている諸々の要因ぐらいでは二十年間続いたデフレ状況から脱出出来るとは思わない。
 オリンピックの東京招致や株価の上昇など正に一過性の状況であり、長期間に亘って効果を発揮するものではない。
 もしも安倍が短期的な追い風用件に頼って消費税を3%上げるならば、橋本政権と同じ運命を辿ると我がボケ頭は確信している。
 1997年4月に3%から5%に挙げたときの経済状況に非常に似ていると指摘する専門家も多い。
 橋本は国民の人気は抜群だったにも拘わらず短命政権に終わったのは、たかが消費税と消費税アップを軽視したからである。
 
増税を喜ぶ国民など皆無であるはずなのに、今回の安倍政権下での消費税問題に対してNHKを初めとする朝日、読売等のマスコミが反対しないのが不思議でならない。
長年にわたり不況に苛まれた国民の大多数は、先行きの年金体制の不安よりも現在の生活に対する不満の方を優先して考えるのは当然である。
安倍以下の政治屋や官僚や財界人どもは日常生活に困っていないので、本当に日々の生活に困窮している国民の苦しみなど全く理解していない。
兎に角マスコミの世論操作に翻弄され、自分たちの不平不満をアッピールする意欲に欠けている。
意欲減退の一番大きな原因は国民の老齢化がどんどん進んで、所謂老人の増加で国民全体に積極的に反政府運動に参加する元気を失くしていることにある。
このような年齢層の老齢化と共に見逃せないのが若者の政治に対する無党派層の増大である。
日本を母国と捉えていない若年層の増加はいずれこの国の体制を危うくする。

2013年9月11日  元始求道会マルキG 毘沙門寺岡

2013年9月10日火曜日

「2020年オリンピック開催地、東京に決定。 雑感。」

「時事雑感・草莽危言」2013-09-03

 スペインのマドリード、トルコのイスタンブールと開催地を競った結果、東京が選ばれたことに、我がボケ頭は聊かおどろいたのはマドリードが優勢だと予想していたからだ。
 正直なところ我がボケ頭の中では、七年先の大会などに大騒ぎするくらいならば目の前の日本の国内問題、例えば消費税アップの動向、長い不況との戦い、特に中でもいつまでも不景気から抜け出せずに苦労している中小企業問題等、外交では尖閣諸島に対する中国の執拗な領海違反行為に対する対応不足、尖閣問題も関係する米国との安全保障問題に対する日本政府の優柔不断姿勢、ロシアとの北方四島、韓国との竹島問題は現実に両国に実効支配されているしこれまた深刻である。

 そのような背景の中で兎に角東京に決定したことは素直に喜ぶべきなのであろうが、その背景を考えると安倍以下政治屋どもの強かな魂胆が見え隠れして仕方が無いのは我がボケ頭だけなのだろうか。
 我が国が直面する東京電力福島原子力発電所の度重なる管理上の不手際、特に直近の地下水問題を五輪候補諮問会議で質問された時に、安倍は平然として絶対安全を公言して日本に対して不安を持って見ている世界に対して平気で嘘をついたことである。
 あれだけの事故を起こして今なお現場では安全確保のために日夜不眠不休で対応に苦慮している状況からすれば、絶対に安全と言い切れるはずがない。
 それを平気な顔で主張し日本国民はおろか世界を相手に断言したわけだ。
 もしも2020年までに福島発電所が更に大きな事故を発生させたらオリンピック開催は可能なのだろうか。
 背景は異なるが、以前モスクワオリンピックに際して米国とソビエットの政治的対立が原因で参加国が半減して開催したことがあり思い出した。
今日、株式相場がかなり上昇したりしたのも昨日の東京開催を市場が好感した結果であろうが、こんな現象はほんの一時的現象でありいつまでも相乗効果など期待出来るはずがない。
 我がボケ頭にとっては七年先のことなどに現を抜かすぐらいなら、現在の設備だけで東京五輪を開催して新たに投資する予算を全部中小企業対策に投入せよ、然らば東京五輪に賛成してやろうではないかと言いたい。

   2013年9月9日  元始求道会マルキG 毘沙門寺岡

「次々と事故を連発し、跡始末に血税を注ぎ込む東電には最早当事者能力は無い! 即刻倒産させて一時的に国有化して再生を図れ! 日本航空再建方式を真似して一日も早く再建の目処をつけよ! 懸案の発電、送電分離に大至急取り組め!」

「時事雑感・草莽危言」2013-09-02

 何故、政府、安倍政権は東京電力に対して厳しい姿勢で対処しないのか我がボケ頭はどうしても解せない。
 新聞解説によると、原発事故の後始末を巡って被害者の賠償が国の支援の中心だったそうだ。
 民主党政権は2011年東電に5兆円を上限に資金を貸し、何十年もかけて返させる仕組みを作ったとのこと。
 一方、汚染水を含む福島第一原発の廃炉作業は「事故を起こした東電が責任を負う」と言う原則を貫いてきた。
 その原則を守る熱意も真剣さも責任感も無い東電の経営陣に廃炉作業を任せた結果が、今日の汚染水の垂れ流しを発生させ結果的に470億円の血税を投入する緊急事態を発生させた。
 多分この出血は益々増えることはあっても止まることは無いと我がボケ頭は感じて仕方がない。
 一体、東電の旧経営陣の誰が責任を取ったというのだ!
 誰一人己の責任を取ったという話は聞いたことがない。
 
 福島原子力発電関連事故に対する日本のマスコミの取り上げ方が、当事者であるにも拘わらず報道量が極端に少ないらしい。
 日本の大マスコミも東電初め電力会社との癒着体質は強く、今もってその傾向は継続され、結果的には国民を騙してきたわけだ。
 去年の6月に経営陣の刷新を図ると言う目的で社長、会長を交代させ新たに会長に弁護士の下河辺なる人物を据えたが、今回の血税投入に対して国民に頭を下げてお詫びしたような話は一切聞いたことがない。
 何で弁護士が推薦されたのか知らないが、推薦されたのはあくまで民主党政権下の人事であり、本当に命を掛ける人物と至急挿げ替えろ!
 電力会社の発電、送電分離を命懸けで遣る人物が一人も居ないのか!

 2013年9月4日  元始求道会マルキG 毘沙門寺岡

2013年9月3日火曜日

「野村先生・二十年祭に思う」

「時事雑感・草莽危言」2013-09-01

 先日、蜷川様から御手紙を戴き、野村先生が自決されて今年の十月二十日で満二十年を迎えるので追悼集会を計画して今その準備に忙殺されているとのことでした。

 そこで野村先生との関わりを振り返って見ました。
 小生は非常に残念なことですが、野村先生の御存命中に拝顔の機会を持ち得なかったことです。
 御存命中の野村先生のご活躍振りをマスコミや知人を通じて知り、先生の生き様や思考、祖国愛、不条理への戦い等に日頃から強い関心を持ち続けていましたので、自決のニュースを知り非常に驚いたことを覚えています。
 
 その後、先生のお墓が浄発願寺に建立されたことを知り、翌年お参りし塚越ご住職に初めてお目にかかりました。
 その後一周忌(三回忌かも知れません、記憶が曖昧ですみません)にお参りした折に蜷川さまにお目にかかり、更に先生の奥様をご紹介いただいたと記憶しております。

 先生の“不条理との戦い”を座右の銘にさせていただき、今日まで企業経営や政治に対しての基本姿勢として生きてきました。
 1995年先生の“俺に是非を説くな 激しき雪が好き”の句碑を本社敷地内に建て、出社時には必ずお参りして元気を頂いております。

 我がボケ頭も歳には勝てず、現実にボケてきたことを度々感じています。
 
 今後どれ程のエキストラ人生が残されているか知る由もありませんが、先生の思考を肝に銘じて精一杯生きて生きたいと思います。


   2013年9月1日  元始求道会マルキG 毘沙門寺岡