毘沙門 寺岡の自己紹介など…。

2008年9月17日水曜日

2008年09月履歴

「公明党に振り回される自民党の自主性の無さ」

 今日から九月の始まりである。
 七、八月が超酷暑だっただけに快適な秋の到来は有り難いのだが、秋風と共に襲って来た強烈な不景気風は個人や中小企業では阻止しようが無い。
 国民は物価高や減収に汲々としているのに、政権政党の自公は我輩ごときボケ頭には理解不能の定額減税の実施を巡って暗闘の結果、公明の主張に自民が渋々押し切られた。
 自民党には税制調査会(通称 税調)という税制を左右する幹部の吹き溜まり権力機関が存在するのに、今回は公明の主張を阻止出来なかったことに自民のなかでも不満分子は多く、この際公明と袂を分かつ積もりで反対せよとの意見も多かったらしい。
 それでも結果的に公明の軍門に下ったのは、かなりの自民党議員が創価学会の応援を得なければ選挙に勝てないからといわれている。

 定額減税を一人に一万円支給すると約8000億円の財源が必要になり、公明党が主張している三万円では一兆8000億円を捻出しなければならない。
 選挙目当てに補正予算を一兆8000億円、総合経済対策で十一兆8000億円をぶち上げているが、それ程簡単に金が作れるのであれば先の道路特定財源論争の時に25円を下げたまま再値上げしなければ良かったわけである。
 現在、我々は1リッター大体180円で購入しているが、再値上げしていなければ150円代で買えているはずである。
 150円代であればガソリン価格に対する消費者の感覚もかなり薄らぎ、価格に対する抵抗感も弱かったはずである。
 ガソリン価格の高値感が消費者の経済活動に警戒感を植え付け全体的な購買意欲を冷やしたことは間違いない。

 道路特定財源のガソリン税部分を据え置いたら一兆6000億円の税収不足が生じ、地方交付金等が大幅に減収になるとの理由で、わずか一ヶ月の値下げで再値上げしたことも不景気感を増幅したのも事実であり、大きな失政である。
 ところで公明党は八十歳の草川昭三前参議員を繰り上げ当選せて参議員に復帰させ、次期衆議院選挙に七十三歳の冬柴前大臣を定年規定無視して立候補させるそうだから、まさに公明老人クラブである。

    2008年9月1日   元始求道会


「福田退陣・雑感」

 何故、辞職会見を夜中の九時過ぎに開いたのか理解出来ないが、新聞社が号外を出しているのをテレビで見て、我輩はむしろ新聞社の姿勢に驚いた。
 日本国の最高指揮官に相応しい器でないことは衆目の一致するところであったし、国民の支持率は下がりっぱなしだし、何時辞めてもおかしくない状況だったのだから号外を出すような大げさなことではない。
 それにしても最後までしまらない記者会見で、辞めた原因を野党民主党に転嫁したところなど安倍の退陣会見と同じである。
 政府の政策に反対するのが野党の役目だから、全てにおいて反対するのは当然なのに、己の能力不足を棚に上げて野党に恨み節を言うなんぞ最低である。
 首相の権限である解散権を行使する度量も無い奴が野党を非難するなんぞ見苦しさを通りこして無様である。

 参議院のいわゆるネジレ現象は承知の上で自民党の御輿に乗っかった分けだし、結局最高指揮官らしきことは全く何もせずに逃げ出したということだ。
 敗残の将兵を語らずというが、福田はこの言葉を知らないとは思わないので、己は将では無かったから愚痴を言ったと解釈するしかあるまい。
 我輩は政治評論家ではないので福田政権を批判しても仕方がないが、辞めるのは国益に適うので一国民としては大賛成だ。
 然らば内閣改造して未だ一ヶ月しか経過していないのに自ら政権を放り出すなど、どうしても我がボケ頭には理解不能な点である。
 福田は国民の目線という言葉を度々使って誤魔化していたが、将でも最高指揮官でもない奴にこの言葉を度々使われたんでは国民が迷惑するぜ。

 政権運営にどんづまって政権を投げ出した最大の理由は、公明党の我儘に振り回されたからである。
 辞世の句代わりにせめて最後に本当の恨み節を公明党にぶっつけて退陣すれば、少しは支持率が上がったはずだ。
 所詮、自民党と公明党は連立を組むこと自体が無理なことは国民が一番理解しているのに、創価学会の協力がなければ選挙に勝てない自民党議員が多数いることが問題であり、自民党にとって公明党は麻薬である。
 頭では分かっていても止められないのが麻薬である。

      2008年9月2日  元始求道会 


「自民党“落日賞”レース日程決定するも出走馬申し込みもたつく」

 この駄馬レースの特徴は雌雄(牝牡?)の制約も年齢制限も全て無条件で、唯一必要なのは“国会動物園”に所属して二十頭の子分を従えることである。
 今日現在、出走確定しているのはアソウ号くらいで、報道上噂に上がっているのがヨサノ号、イシハラ号、イシバ号と唯一牝馬のコイケ号で五頭の出走が予想される。
 他にヤマモト号やタナハシ号が出走準備をしているとのことだが、なかなか子分二十頭を集めるのに苦労しているようで出走は無理だろう。
ところで“落日賞”レースを主宰する自民党幹部もせこいことをするわなぁ。
 わざわざ民主党主催“陰の総理大臣賞”レースにぶっつけて22日に開催するなんぞ、競馬ファンをあまり馬鹿にすんな!ちゅうんだよ。
 それにしても名実ともに日本一を決定するレースの割りに駿馬がゼロとは淋しい限りである。

 落日賞レースはさておき、日本国の最高指揮官は先ず健康で、最低五年間は総理の重責に耐える気力、体力が絶対に必要であるというのが我がボケ頭の意見である。
 自民党の総裁任期に合わせて国政論ずることが先ず間違いである。
政治の中身や我輩の好みは別にして、最高指揮官たるものは五年間くらい舵取りをやらねば、本来の成果を挙げるのは難しいのではないかと思う。
 与謝野など担いでいる奴がいるが、奴はつい数ヶ月前に大病を患い、声も満足に出ずいつ倒れてもおかしくない奴がどのようにして五年間も日本国トップの激務に耐える積もりか、そのことを先ず説明しろと言いたい。
 五人の顔ぶれを見て、本気で一億二千六百万人の命を預かる責任を感じている奴はいるのだろうかと率直に思う。

 ああそうか、冒頭解散をやって自民党が衆議員選挙に負ければ上記の我輩の杞憂は必要ないわけである。
 長年の自民政権に我輩も思考停止しているのかもしれない。
 かといってもしも民主党が勝利して小沢党首が総理の座に就いたら、果たして最高指揮官の激務に耐える体力は大丈夫なのか。
 首相の座について雲隠ればかりされたんじゃ国民が迷惑するぜ。

    2008年9月6日   元始求道会 


「福田首相の辞め急ぎと北の湖理事長の辞め方の差」

  一国の最高指揮官の辞任と、たかが相撲協会理事長の辞職を同列に論ずることの無謀さを承知の上で取り上げたのは、両者が全てにおいて対照的な背景に興味を持ったからである。
 先ず福田は、親父も総理大臣を経験した大物政治家の典型的な二世議員であり、選挙地盤も人脈も資金も全てが親譲りである。
 一方の北の湖親方は小学校卒業と同時に相撲部屋に弟子入りし、部屋から中学校に通って関取を目指し横綱まで昇りつめた苦労人である。
 つまり裸一貫で相撲界の頂点を極めた努力人ではあるが、裏を返せば相撲界のことしか知らない偏狭な人物だろう。
 
中曽根元首相が先日の福田辞任に対して、「安倍も同じだが二世議員というだけで首相の座に就いているのでいとも簡単に辞めるのである。 自分のように地盤も看板もカバンも無しに政界に進出し、最初から首相の座を目指して長年苦労して来た者は折角勝ち得た地位を簡単に投げ出せるわけが無い云々、、」と感想を述べている。
 しからば北の湖理事長の方はと言うと、褌一本からスタートして命懸けの努力をし相撲界の頂点を極めたのだから、中曽根的解釈すれば周辺の批判くらいで簡単に手放せなかったのであろう。
 北の湖親方にはいわゆる世間一般の尺度での非難は通用しなかったのである。

 愕いたのは日本相撲協会の金持ち振りである。
 あるスポーツ評論家の説明によると現預金を571億円も積みあげているそうである。
 あまりに多額なので我輩なりに調べてみたら多少金額に違いはあるが、いずれにしても松浪文部副大臣が早稲田大学の講演で、相撲協会は金持ち過ぎるので近々一度調査したいと述べているから相当な金額であることは確かであろう。
 財団法人日本相撲協会だから株主がいる分けでもないし、数人の理事が遣りたい放題の運営をしているのだろうから、多分相当旨味のある地位だから北の湖も辞めたくなかったのだろう。
 因みにNHKの相撲協会に対する放映料を調べたけど不明。
 産経新聞が一面トップに北の湖の辞任を上げていたのにはガックリ。


    2008年9月9日  元始求道会 


「自民党“落日レース騎手会見のお粗末。」

  会見に臨んだ五人の候補は、総裁に決まれば在任期間は別にして一応日本国の総理大臣に就任する人物である。
 過去に自民党は数多くの総裁レースを展開してきたが、今回ほど平凡なメンバーの選挙は記憶にない。
 政治力とか政治的功績は別にして歴代総理の中で、例えば七年間も政権を担当しながら辞任会見では記者を追い出して、NHKテレビだけに向かってお別れの挨拶をした強烈な個性の持ち主佐藤栄作、学歴を無視してひたすら金儲けに徹して最後に総理大臣の座まで射止めた田中角栄、いつも目を開けているのか閉じているのか分からない顔で“アー、とか、スー”とかを連発しながらも首相の座についた大平正芳等彼らは各々独特の雰囲気を持っていた。

 五人は記者会見で己の主義主張を説明するとの触れ込みだったので、どのような政策を論ずるのかと多少期待して見たら、完全に肩透かしである。
 全員が民主党と小沢党首の批判ばかりで、曰く「党首選挙すら出来ない民主党の旧態依然とした体質では政権は任されない」とか、小沢が十数年前に自民党幹事長の座にいた時代の悪口ばかりを羅列するので気分が悪くなった。
 我輩は小沢支持者でも何でもないが、他人を貶す前に多少は己の行動を振り返ってからにしたらどうかと思う。
 五人の討論会というよりも民主党と小沢の批判会である。

 五人に一番欠けていたのは、過去二年間に二人の自民党総裁が在任一年間足らずで、それも非常に無責任な状況で総理大臣の座をほうりだした異常事態に対して、奴らを支持し選んだ自民党員でありながら、誰一人として一言も国民にお詫びの言葉を発しなかったことである。
 今回の“落日レース”も安倍、福田を選んだ自民党に全責任があることは明白であり、同じ自民党員である五人の候補者も同罪であるのにそのような意識が全く感じられない。
 何故落日レースが行われるような状況になったかという反省から始めなければならないのに、五人の候補者にはそのような感覚は見られない。
 不景気も落ちるところまで落ちれば国民も目がさめるから、誰が総理に選ばれても臨時国会の冒頭に解散して、選挙に突入せよ!

     2008年9月11日  元始求道会 


「資本主義大国米国の経済危機? 証券大手リーマン・ブラザース破産危機」

 サブプライム・ローンの影響で信用不安に陥り、株価暴落で経営危機に瀕しているリーマン・ブラザースは米国証券界四位の大企業である。
 米国金融界は三月のベアー・スタンズ証券の経営危機を救済したような方策が成功せず、破産申請は時間の問題と云われている。
 もしもリーマンが破産したら米国内は勿論のこと、日本も含む世界各国に大きな影響を及ぼすであろう。
 更にアメリカ資本主義の象徴企業といわれている三大自動車メイカーである、GM(ゼネラルモータース)、フォード、クライスラーが、米国政府に益々悪化する販売不振を乗り切る為の運転資金の協力を要請した。
 日本ではかって日産が経営不振に陥ったときにはフランスのルノーに身売りして決着したが、アメリカの場合は規模に於いて比較にならない。
 
 自動車業界の場合はガソリンの予想をはるかに超す値上がりも販売不振の大きな原因であるが、根底にはサブプライム・ローンが足を引っ張っているのも事実であろう。
 それにしても米国経済の代名詞といわれるGMが政府に資金援助を仰ぐなど、アメリカ市民には考えられない事態であろう。
 証券界、自動車業界、航空業界と次々にアメリカ経済の担い手に経営不振のボディブローが効いてきつつあるが、この影響をもろに被るのが日本である。
 米国にとっても日本にとっても中国は最大の貿易相手国であるが、北京五輪が終了とともに中国経済もかなり経済不安に晒され始めている。
 株価の暴落、土地価格の下落、通貨元の信用低下による経済混乱の兆し、倒産の激増と先行き全く予断を許さない状況である。

 我国の二大貿易相手国の経済不振の増大は、すでに我国経済に強力なパンチを見舞っているし、日本経済を根底から揺るがしているのにマスコミは自民党の駄馬レースばかりに焦点を合わせて、国民の危機意識を邪魔している。
 経済危機に直面しているのに、日銀は政策金利を0点5%に据え置くという暢気な姿勢を崩していないが全く暢気な態度であり、はっきり0%にすべきだ。
 この無責任な態度の原因は日銀政策委員なる集団指導が原因で、日本も米国並みに金利決定を日銀総裁に一任し、全責任を負わせるべきである。

     2008年9月15日  元始求道会 


「遂にリーマン・ブラザースが破産申請、負債総額72兆円。日本を含む世界金融市場に大打撃。次々にアメリカ大企業の経営危機。」

 リーマンの破産申請で、子会社である日本法人も同じく民事再生法を申請したが、負債額3兆5千万円、社員1200人の大型倒産である。
 山一證券の倒産とほぼ同額で従業員ははるかに多かったと記憶している。
 アメリカ証券界三位のメリルリンチの信用不安も増大したが、米国の主要金融機関であるバンクオフアメリカに身売りが決定して何とかダブル倒産は避けられた。
 三月に経営危機が発生したベアー・スターンズから始まり、今回のメリルリンチまでは金融支援や身売りで何とか取りつくれたが、リーマンではアメリカ政府もお手上げで救済を断念した。
 米国証券会社の経営危機の整理が進んでいるのに平行して今度はAIG(アメリカン・インターナショナル・グループ略称で米国最大の保険会社)の経営危機が表面化した。
 因みにAIGは世界130以上の国、地域で事業展開し、従業員数11万6千人の大保険会社である。
 日本ではバブル崩壊で破綻して生保三社、損保三社を展開しているので、その存続の成否は日本経済への影響も大きい。
 AIGはサブプライムローンの影響が大きく約5兆円の損失を抱えている。米国政府は全世界に影響が拡大することを懸念して取りあえず9兆円の融資を決定したと報道されたが、これで終止符を打ったわけではない。
 証券、保険問題がAIGで終わりになるとは考えられないし、日本経済に対する厳しい影響が出始めるのは今からであるが、手始めが株価の大暴落である。
 米国自動車三社等の政府に対する資金援助問題等が現実に浮上してくるのは今からで、更に自動車三社の売上不振が継続すれば当然のことながらアメリカ市場に重きを置いている日本車は憎しみの対象になる可能性が大である。
 嘗てクリントン大統領の時代に、日本車に市場を奪われた労働者たちが、日本車をハンマーで叩き壊し、揚げ句の果てに火をつけて燃やしていたことが、再現される可能性は大いにある。
 このような緊急事態に直面しているにも拘わらず、阿呆な自民党候補者どもは無意味な遊説を継続しているが、即刻とりやめて予定を繰り上げて至急選挙を行い、総裁を決定してただちに国会を開催する危機対応はできないのか。

    2008年9月18日  元始求道会 毘沙門寺岡

 
「イチロー遂に八年連続200本安打達成!おめでとう!」

イチローと対比されるアメリカの選手は百年も前の選手で、現在とはルールも大幅に異なり当時のほうが打者に有利だったそうだ。
 例えば、ファールボールを現行ルールではストライクに換算されるが当時はストライクには加算されなかったらしい。
 まあ、それのことは別にして、八年間も200本安打を記録するなどまさに超人的記録である。
 国内的には政治も経済もガタガタで同時に理解不能な殺人事件が続出し、さらには工業用輸入米を食料用と偽って騙して売り上げ、酒造メーカーや菓子、食料品関連業者、最終的には、一般消費者に大きなダメージを与えておきながら、三笠なる業者は平気で暴利をむさぼるなど、もはや国家の体制が崩壊しつつあるのではないかとさえ感じられる中だけに、イチローの記録は日本国民として最高の快挙である。

 年間公式戦は162試合であり、イチローはほぼ全試合に先発出場を目指しているので、単純に計算しても毎試合最低1本と四分の1本が必要、つまり、毎試合1本打ち、更に四試合に一回は2本の安打を記録しなければならないという非常に厳しい数字である。
 記録達成後のイチローのコメントによると今年は例年になく四月、五月で出だしに失敗し非常に厳しい200本安打記録であったことを強調していたが、画面を通じて画面を通じて苦労の痕がひしひしと伝わってきた。
 イチロー独特のコメントも、一人のスポーツマンとしてよりも哲学的な雰囲気を感じるので今まであまり馴染めなかったが、今回の超人的記録達成で彼の孤高の姿勢は当然なのかもしれないと思う。
 最近イチローのプレーぶりに対して辛口コメントをするスポーツライタやマスコミがいるらしいが、お笑いである。
 曰く「イチローは自分のプレー、つまり200本安打のことだけしか念頭ンなく、先日などスパイクをかすめたデッドボールを無視して一塁に走ろうとしなかったのは、明らかに次のボールでの安打狙いが見え見えである云々」とか、「イチローが個人プレーにのみ専念してチームプレーを無視しているからマリナーズは最下位に低迷している云々」等、監督や経営者の無能をイチローに転嫁するなど馬鹿馬鹿しさを過ぎて滑稽である。

     2008年9月19日   毘沙門寺岡

「遂に“父っちゃん坊や”麻生太郎が首相に就任」

 太平洋戦争終戦後の混乱期にマッカーサー元帥を相手に、この国を統治し日本国の独立と経済的、政治的安定の基礎を作ったのが吉田茂である。
 その吉田茂の孫が麻生太郎新首相である。
 麻生はマンガ本が大好きらしいが、一億二千六百万人の大将にして日本軍自衛隊の最高指揮官という厳しい地位は現実であってマンガの世界ではない。
 就任早々、国内の混乱を放置して大して重要でもない国連総会に出席する感覚は、我がボケ頭には理解できない行動である。

 大臣名簿を自ら発表して、各大臣に対する課題を説明し、実行を命令したのは過去の首相にはなかった手法であるが、果たしていかほど三流大臣が首相の意を戴して精進するのか疑わしい。
 学歴は別にどうでもよいが、学習院大学出身では初めての総理というのも話題性があるのかも知れない。
 今、自民党内の派閥問題がいろいろな話題を提供しているが、麻生派は二十人足らずの正に小派閥である。
 ここ十数年大体大派閥の領主が首相の座を独占してきたので、麻生政権の誕生は異例中の異例かもしれない。

それだけに大派閥の顔色を伺いながら先ず組閣を構成するのかと予想していたら、明らかに総裁選の論功人事である幹部が多いことに多少驚いた。
 鳩山邦夫総務、中川財務、甘利行政、二階産業、河村官房長官等は麻生以外の派閥幹部で、麻生総裁誕生に尽力した面々である。
 来る総選挙で自民党が敗北すれば(吾輩は民主党勝利に賭け)わずか二、三ヵ月の短命大臣に終わるわけだから、それでも大臣歴は残るので大臣病議員には何としても欲しい地位なのであろう。

 我ボケ頭で考えるに、麻生が今の緊急事態最中に国連に顔見せに行くことを薦めた取り巻きに大いに違和感がある。
 麻生にとって経済の指南役は野村証券に籍を置くリチャード・クーらしいが、政治の指南役は果たしてだれなのか知らないが、今日の緊急事態に無駄な国連行きをやめさせなかった阿呆どもの取り巻きでは麻生丸は早々に沈没するだろう。

    2008年9月25日   原始求道会 毘沙門寺岡
 
「中山国土交通省辞任の波紋?」
中山は宮崎の出身らしいがそれよりも何よりもカミサンがあの美人“お嬢さんママ”で拉致担当補佐官の中山恭子さんである。
 辞任についてもカミサンと相談の上で結論を出すと記者団に語り、翌日本当に辞任届けを提出したので、多分カミサンの「辞めなさい!」との一言で決断したのではないか。
 我輩は自公連立を組んでいる自民党は嫌いだが、今回の中山議員の発言内容には全て賛成である。
 中山の発言内容は常日頃から彼が考えていることで、国会議員として方々で演説し、国民に語りかけていることであり本音である。
 曰く「日教組は解体しなきゃいかんと思っているところだ。」とか成田空港反対派住民を「ゴネ得」と誹謗したわけであるが、これらの一連の発言は中山が普段から考えていて常に念頭を離れない彼の思想である。
 それにしても大臣の出所進退を堂々とカミサンと相談して決めると公言した大臣が過去にいた記憶はないけど、最愛の恭子補佐官に免じて許してやるぐらいのユウーモアがあればと考える我輩の思考は非常識なのかな。

 美人に肩入れしたがるのが我輩の癖だが、ついでに恭子補佐官の行動を見て感じるのは、本人は拉致家族に心から同情して拉致家族問題に真剣に取り組んでいることは百も承知している。
だが、最近は拉致家族運動を標榜している幹部たちの一部、横田夫妻を除く現在の会長や事務局長等の鹿児島グループが私利私欲に現を抜かしていることは、公然の秘密光である。
横田夫妻や一部の善良な被害者家族は別だが、中山補佐官は結果的に騙され協力させられているのが残念でたまらない。
 願はくばダンナの中山議員は、今後カミサンが拉致家族幹部どもに騙され利用されないように裏方として支え今回の騒動の穴埋めをすべきである。
 これ以上は夫婦の問題だから書くのを辞めるが、中山斉彬なる名前の“斉彬
“は旧島津藩主と同じ名前だから父親がそのことを承知の上で名づけたのかどうか知らないが、多少し島津藩に因縁があるのかも知れない。
 中山本人は本音を喋ったのであって、失言とは思っていないだろうし、我輩の見解も失言とは思わない。
 本当の失言は“失言症”患者の麻生が近いうちにしゃべるはずである。

       2008年9月29日   元始求道会 毘沙門寺岡