毘沙門 寺岡の自己紹介など…。

2010年1月23日土曜日

「衆議院予算委員会は本当に国家予算を審議する場なのか?」

2010-01-06

 昨日の予算委員会に於ける野党最初の質問者は自民党の頭、谷垣であり、二番目、三番目が夫々自民党の陣笠議員の柴山、小里である。
 九時から十二時までの三時間の内一時間半を谷垣が質問に立ち、残り時間を柴山、小里の二人が引き継いだが、何と谷垣以下三人とも初めから終わりまで「鳩山首相を巡る政治資金」に関する問題のみで終始した。
 日本がいよいよ経済的にどん族に陥り、国民生活も中小企業も危機的状態の最中にありながら、鳩山の個人的金銭問題のみしか取り上げない自民党は、全く野党としての国民目線が欠けており、このような対応では自民の復活は絶対に不可能である。
 鳩山の政治資金についての我がボケ頭の見解は度々述べているように、個人資産を本人が如何に大金を使おうと税金をしっかり納税しておれば問題ない、と言うのが我が思考である。
 更に言えば昨今の大不況による税収不足状況の中で、鳩山首相は約6億円もの税金を支払ったそうだし、自民党員の弟も兄貴に負けまいと頑張って6億円相当を支払ったと報道されている。
 
だとすれば鳩山兄弟には高額納税の名目で表彰の対象にすべきであって、イチャモンをつけるなんぞもっての他である。
 鳩山に文句つけたければ、谷垣以下先ず自らが5億円以上の納税をしてからにしてくれと言いたい。
 ただここで我がボケ頭を誤解しないで欲しいのは、鳩山が多額の納税を実行したから、奴が日本国の親分として最も相応しいということではない。
 野党の阿呆どもは二言目には責任を取って辞任せよと言うが、この程度のことで日本国親分が辞めていたら、現在の政治屋には誰一人として総理大臣の資格のある奴はいない、と言うのが我がボケ頭の結論である。
 午前中の自民党の質問に続いて午後から公明党が質問に立っているが、これまた自民党と同じ鳩山の資金問題ばかりである。
 このような立居地では、余計なことながら公明党の支持率も回復することはないし、参議院選挙にも善戦は無理であろう。
 皮肉なことに、あまりにも同じ質問を受けているので鳩山首相の答弁がますますスムーズになり、段々自信満々に対応してきたのは明らかである。

     2010年1月22日  元始求道会 毘沙門寺岡

「小沢民主党幹事長に対する強制捜査、雑感」

2010-01-05

 遂に来週から始まる国会開催を直前にして検察が動いた。
 今回の検察の捜査活動を一番喜んでいるのは、誰あろう我がボケ頭の判断では鳩山であろう。
 小沢に対する強制捜査でマスコミは大きなネタを提供され、新聞は連日勝手な記事を掲載しているし、テレビはこの際とばかりに阿呆なコメンテイターを動員して面白可笑しく小沢の批判報道に専念している。
 “二頭を追うものは一頭も得ず”ではないが、来週から始まる通常国会で野党自民党は我々国民にとっては最も大事な予算審議を無視して恐らく鳩山と小沢の政治資金問題追及に全力投球するだろう。
 我がボケ頭の判断では、野党自民党が鳩山、小沢の両者を同じ感覚で追及したら野党の敗北は明らかである。
 何故なら鳩山問題はすでに刑事事件としては決着し、贈与税も完納しているので法律的にはすでに終了しているからである。
 今更鳩山問題を取り上げても国民は白けるだけであるし、その辺の国民感情を汲み取れないようでは自民党の再生は不可能である。
 そのような観点から見て、小沢問題をマスコミと自民党が積極的に取り上げれば挙げるほど鳩山問題は国民の意識から薄れるということである。
 
 一方の小沢問題であるが、我がボケ頭の見解では小沢にしてみれば今回の政治資金問題だけで検察と対峙しているとは思えない。
 小沢は田中角栄に引き立てられて政界での地位を築き、次いで金丸信の信頼を得て弱冠48歳で自民党の幹事長までのし上がった人物であり、その両恩人が検察の手で封じ込められたことをしっかり見て来た人物である。
 故に、検察に対する対抗意識は並々ならぬもがあるのも当然であり、己は絶対に田中、金丸両先輩の二の舞はしないと強く肝に銘じているはずである。
 小沢にとってはマスコミや自民党が政治資金問題でどんなに騒ごうとも問題ではないのではないかと、我がボケ頭は想像している。
 小沢にとっての検察との戦いは田中、金丸両恩人に対する積年の弔い合戦と位置づけているのではなかろうかと思う。
 だとすれば小沢にとって今回の検察の強制捜査は自ら買って出た喧嘩の結果であり、承知の上での行動だと思うが果たして?

    2010年1月14日  元始求道会 毘沙門寺岡

2010年1月13日水曜日

「日本株式会社(日本国)と日本航空の再建は可能か?」

2010-01-04

  一言で言えば日本株式会社の再生(再建では無い)は不可能で、日航は可能である。
何故ならば長年の自民党政権とここ十年の自公政権が創り出した910兆円の国債を主とした国の借金を抱えたままでは財政的回復は無理であり、国債を現状の中で超法規的処理しなければ国家の再建は不可能である。
一方日航の方は、勿論社員が命がけで仕事に専念することを前提であるが、日航は会社更生法を申請することが決定しており、法律の力で多額の金融機関債務をカットしたり、株主にそれ相応の犠牲を強いたり、社員やOBにも待遇や年金額でかなりの負担や我慢を強制することは当然である。
更に大事な要件は有能な経営者の選任であるが、この人事が政治的影響を受けることを避けなければならない。
その意味で先日の報道で京セラの稲盛名誉会長が日航のトップ経営陣に選ばれる可能性に触れていたが、稲盛氏は小沢幹事長の熱烈な支持者であるあることは周知の事実であり聊か政治的人事の匂いを感じた次第である。
曾って、山崎豊子の小説“沈まぬ太陽”のモデルとされた当時、破竹の勢いのカネボウグループの伊藤社長を日航の経営者に選んだ人事を思い出した。
ただ今回は法的措置を講じた上での人事だから、当時とは全く経営条件が異なることは事実である。

一方日本株式会社の方は、収入が40兆円を切っているのに支出は93兆円も垂れ流す完全な破綻状態である。
唯一の救いは約600兆円の国債が現在の段階では国内だけで消化されている事実である。
日本と同じく膨大な国債を発行している米国は中国や日本に多額の国債を売りつけ保有させているのとは内容的にはかなり異なっている。
しかしながら米国は自国通貨のドルが唯一の国際通貨ではないにしても、未だドルが世界を支配している状況には変わりない。
ボケ頭流の乱暴な言い方をすれば、米国には世界一の武力を背景にイザという時はドルを乱造して紙切れで借金を穴埋めする隠し技を持っている。
そのような伝家の宝刀を抜けばどのような結果になるかは米国が一番承知しているが、日本では国民の預金を犠牲にするしか無いのも事実である。

   2010年1月11日  元始求道会 毘沙門寺岡

「菅財務大臣就任に期待!」

2010-01-03

  藤井のじいちゃんが辞意を表明した時に、我がボケ頭としてはグループの親分で唯一要職についていない野田財務副大臣が適当と考えていたら、反小沢の一人だけに候補から外された。
  十八日から始まる通常国会の大臣答弁等を考えたら、野党自民党にとっては菅が最も攻めにくい相手だろうからその意味では面白いと思う。
  菅は就任記者会見で為替に言及して早くも勇み足を指摘されたが、日銀総裁が無能ゆえの肩代わりと解釈すれば良いわけだし、財務大臣としての本音をもらしたと言えなくもない。
  日本の場合あまりにも財務省と日銀の役割を明確にしがちだが、この縦割り行政は日銀総裁が豪腕で強い愛国的思想家で常に国益を念頭においている場合であり、現在のような無能無策総裁の状況下では財務省がデフレ対策も含めて強い指揮権を発揮すべきであると我がボケ頭は考えている。

  藤井の爺さんを財務大臣に就任させた鳩山人事に対して、いずれは今回のような藤井辞任劇は避けて通れなかったことは大方の見方だったし、そのこと自体は大して驚くことではないが、辞任の直接の原因は藤井が国会で大見得を切った道路特定財源の廃止を小沢の鶴の一声で鳩山が返上し藤井の面子を潰したことである。
  一度落選を機会に政界引退を決意した藤井だけに財務大臣に恋々としてしがみ付く気など毛頭無く、そのことを読み違えた鳩山の読みの浅さである。
  その鳩山のチョンボが結果的に菅の財務大臣就任を演出できたのだから、菅は真剣に中小企業対策に取り組んでほしい。
  
今まで菅は何かと言うと亀井金融担当大臣と反目の行動で対立していたが、先の菅の為替発言に対して珍しく亀井が菅を応援していたので、これを機会に財務担当と金融担当ががっちり手を組んで協力し、中小企業対策を初め懸案に向かってぐいぐい政府を引っ張って欲しい。
記者会見で菅は埋蔵金の摘出を本気でやることをぶち上げていたが、他の閣僚や官僚に如何に協力させるかに掛かっていることは明白である。
集めた金は全部そっくり中小企業支援に振り向けよ!
然らばポスト鳩山は確定である。

2010年1月8日  元始求道会 毘沙門寺岡

2010年1月7日木曜日

「日本航空は一度墜落(法的措置)させよ!」

2010-01-02

  我輩も過去に頻繁に日航を利用してきたので思いは複雑であるが、一民間航空会社に度々血税を注ぎ込んで救済することには大いに違和感がある。
  日航が設立されたのは1951年、日本航空株式会社法という法律の下に創業したれっきとした国営会社である。
  即ちスタート時点から所謂“親方日の丸”のDNAを持って生まれている。
  日航のライバル会社である全日空は、日航設立一年後の1952年に純粋の民間出資によるヘリコプター会社が前身である。
両社共に約60年近い歴史を経験しているので、経営上度々厳しい事態に直面して今日まで存続して来たわけであるが、我がボケ頭の知る限りでは経営上の問題で度々政府の支援を要請したのは日航だけである。
  日航は1987年に完全民営化しているにも拘わらずその後資金不足で数回政府の援助を受けているところを見ると、設立当初の国営のDNAだけはしっかり“親方日の丸経営”として受け継がれていると言わざるを得ない。
  
  日航はれっきとした民間会社でありながら、今までも政府系金融機関がいとも簡単に1000億円単位で融資を続けて来たところに問題がある。
  数万人の社員を抱える大企業であるとか、国際競争力に曝されている特別な業種であるとか色々御託を並べているが、国際企業であれば同じような厳しい経営環境に置かれている大企業は沢山いるはずである。
  日航は確かに全世界に四万人以上の社員を抱えているかもしれないが、パイロット等特殊な社員を含んでいるとはいえ、社員給与は平均年俸800万円強で日本でもトップレベルであり、話題の年金にしても最高水準を保証しており、ボーナスも昨年までは業績に無関係にばらまいていた。
現在、日航は企業再生支援企業に支援を要請しているが、無責任な社長は「もしも日航に法的整理を実行したら客数が激減して日航の更正再建は不可能になるから法的措置は絶対に勘弁願いたい」と抜かしている。
  今後、日航が国際線で提携する候補に挙がっている米国のデルタ航空はつい二年前に法的措置を経て大きく発展した会社であることを、日航の西松何たら阿呆社長は知らぬ振りしているし、もはや助けても血税の無駄。
  日航に注ぎ込むくらなら、その政府系資金を中小企業支援に廻すことを心の底から期待したい。 政府系金融機関 殿

     2010年1月6日   元始求道会 毘沙門寺岡

「謹賀新年・鳩山首相に提言」

2010-01-01

  本日、一月四日午前十時から鳩山首相が官邸で記者会見を行った。
  開口一番先ず自らが招いた政治資金処理に関する不明を国民に詫びた上で、当面する数々の懸案に対して命がけで真剣に取り組むことを約束した。

  曰く、景気対策、雇用対策、環境産業の発展、地域主権への転換、基地問題等々を挙げて自分なりに簡単に説明したが、我がボケ頭にとって全く怪しからないのは、日本国の経済の中心であり不況脱出の基本である中小企業支援対策に全く触れなかったことである。
  企業の99%が中小企業であり数千万人の勤労者が関係しているし、中小企業の回復こそが雇用問題にも直結している一番大事な懸案にも拘わらず、そのことに全く触れないとは言語道断である。

  マスコミや野党が鳩山政権短命説を面白可笑しく喧伝しているが、我がボケ頭は先日も鳩山政権存続説を強調したばかりなのに裏切られた思いである。
  しかし中小企業問題や年金の一元化や国会議員の定数減や公務員の収入削減等はいずれ避けて通れない問題だから改めて強調すべきである。
  我がボケ頭から見ると数多くの懸案を抱えている現状からすれば、基地移転問題でアメリカと今の段階で反目の交渉するのはナンセンスで、今は十三年の長い交渉の結果締結した条約だから例え自公政権下で為されたにしろ一応現アメリカとの約束を尊重すべきだと思う。
  
  沖縄基地の移転問題で外務大臣、防衛大臣、首相、幹事長が各々異なった見解を述べるなど全く国益を害する行為であり国民として情けないし、鳩山以下の民主党幹部連中は国益をどのように考えているか大いに疑問である。
  小沢幹事長が以前、日本国の防衛の為にはアメリカの第七艦隊が配備についていてくれれば充分だと抜かしていたが、米国の意向を無視して基地問題の約束を破る日本国を相手に米国が本気で日本を守ってくれるなどと”阿呆“なことを考えているとしたら、小沢こそ”大阿呆“である。
  マスコミによるとその小沢が実質民主党を牛耳り、鳩山の首すらその手中にあるとすれば、その構図だけは絶対に許してはならない。
  その為にも今は鳩山に本当に命がけで政権運営を継続させねばならない。

    2010年1月4日   元始求道会 毘沙門寺岡