「時事雑感」2015-02-03
我がボケ頭にはスマートフォン用の液晶パネルという専門用語は、我輩の日常商いとは無縁なので新聞記事程度しか知らないが、シャープが社運を掛けて建設した三重県の亀山工場の巨大投資がシャープの経営を危うくした位は承知している。
その巨大工場が幾多の返還を経て、米国のアップルのスマートフォン用に高精細液晶パネルを全面的に生産していたが、アップルの業績不振の影響で減産を余儀なくされた。
アップルへの供給減を穴埋めするために、中国の新興スマホメーカー、北京米科技(シャオミ)との取引を拡大した。
ところが昨秋以降、日立製作所、東芝、ソニーが母体となって設立された「日の丸連合」ジャパンディスプレイがタッチパネルを内蔵した液晶パネルを武器に中国メーカーに食い込みシャープのシェアーは切り崩された。
その影響もあり再建途上にあったシャープは赤字に転落した。
我がボケ頭はシャープの株主でも無いし利害関係は皆無だけど、言いたいのは日本企業同士が中国企業に買い叩かれ結果的に日本国の国益を損なっていることである。
複数の中国企業が、日本製品の高性能に魅力を感じて競って高値での購入競争をさせるのが、我が国にとって理想的競争である。
余りにも国益を害するような中国企業との取引は、日本政府が介入して即座に禁止させるべきだと思う。