毘沙門 寺岡の自己紹介など…。

2008年8月28日木曜日

2007年11月履歴

「テロ特措法期限切れで海自給油艦六年ぶりにインド洋から撤収」

  昨日(11月1日)インド洋での海上自衛隊による給油活動の根拠法である“テロ対策特別措置法が期限切れとなり、六年の長きにわたり継続してきた給油活動は中断され、補給間艦「ときわ」と護衛艦「きりさめ」に撤収命令が出され二隻はインド洋を離れた。
 上記の“中断”というのは日経新聞の記事による表現であり、常識的には中止も我国の選択肢としては有り得るのは当然である。

 海自艦艇のインド洋からの撤退を政府自民党は「アメリカ政府との協力関係の破綻とか、国際的地位の喪失とか、中近東から日本向けタンカーが危険に陥るとか必要以上に不安を喧伝しているが、参議院選挙に負けた腹いせとはいえ国益を無視した民主党への批難中傷は、いずれ己の脛を叩く結果になることくらい理解して、大人の政争に集中すべきである。

 先の参議院選挙でもしも自民党が大勝していたら、特措法の期限切れなど全く無視して給油を継続したのは間違いないし、政府の民主党批判は負け犬の遠吠えであり、絶対過半数の上に胡坐をかいて何もしなかった安倍に対する鞘当でもあり、その安倍に護摩すった所謂“お友達”議員どもを封じこめる為の福田のお返しでもある。

 今回の海自による給油活動が、大した分析も実績評価も為されずに6年もの長きに亘り継続されたのは当然小泉、安倍の責任であるが、人生設計でも会社経営でも政治政策は勿論のこと全ての面で最低五年に一度は見直しや反省は絶対に必要用件ではないかと思う。
 
特措法が期限切れに直面して政府自民党は馬鹿騒ぎしているが、11月1日に期限切れを迎えることは安倍が小泉政権を引き継いだ時から分かりきっていたことで、就任早々は憲法改正や美しい国づくり等の現実離れしたしたことを吹聴しすぎた付けが回ってきただけのことである。
福田にしてみれば棚ボタ式に安倍から手に入れた政権を引き継いだときからの置き土産だから、口先だけ困った振りしているがまるで他人事である。
インド洋まで出動する前に自衛隊の箍を締めなおすのが先である。

      2007年11月2日     

「“策士策に溺れる”か? 小沢民主党首辞任意向の波紋」

 腐っても“鯛”ならぬ野党第一党にして参議院では第一党の党首である小沢は、安倍が首相を辞任した時に“信じがたい行動である”とコメントしていたが、今度は当の小沢本人がまた信じがたい電撃辞任を発表した。
 当時安倍に対してマスコミや世論は徹底的に批難したが、後になって当時安倍は健康を害して正常な判断を下せる状況になかったことが判明し、辞めるべくして辞めたことに世間も多少理解を示した。
 
 今回の小沢辞任は本人の記者会見で発表されたわけだが、我輩等国民は何がなんだか分からないというのが実情であり本音である。
 独断と偏見によって我輩なりに小沢の辞任劇を分析すると、正に“無責任”の一言に尽きる。
 参議院選挙に民主党が思わぬ大勝をして本来の我が侭な性格が出てきた結果の無謀な行動ではないかと想像する。
 小沢の行動は私企業のオーナー経営者なら許されるかもしれないが、国民の負託を受けた国会議員によって選ばれた党首には認められない暴挙である。

 これが少数党の社民党や共産党や公明党なら問題ないが、野党第一党でしかも参議員選挙で勝利した後だけに民主党に投票した国民を冒涜する行為である。
 各云う我輩も先の選挙では初めて民主党候補に投票した一人なので、“支持者を馬鹿にするのもいい加減にしろ!”というのが今の心境。
 本来、小沢と福田しか会談の内容は知らないはずなのに、外野席ばかりが騒ぎたてるのも日本特有の低次元の政治感覚なのであろう。
 
 今回の党首会談の破談劇の裏に創価学会、公明党の暗躍が感じられるのは政治音痴たる我輩の穿ち過ぎであろうか。
 大連立の成立で一番影響を受けるのは公明党で、民主党が連立に参画すれば公明党の政権に対する存在価値は極論すれば皆無になる。
 ドイツでは与野党大連立政権が誕生しているが、ドイツでは総選挙で連立政権もあり得ることを主張した結果であり、国民了解の上での政治体制であるところに決定的な違いがある。
 テレビで見る福田のサバサバした顔つきが小沢の暗さとは好対照である。

       2007年11月5日    

「“策士策に溺れず”で民主党のドタバタ劇は終幕」

 それにしても小沢は政治生活の最終楽章で、もったいないドジをしたものだ。
それはそれとしてあの辞任会見が、もしも計算された小沢一流の最後の政治的賭けであったとすれば、それはそれで見事なものである。
 「皮を切らせて肉を切るとか、肉を切らせて骨を断つ」の類であるが、そこまで計算づくの行動だったとしたら、今後の福田政権にとっては大変手強い相手になるし、逆襲を覚悟しなければなるまい。

 小沢が辞任会見で槍玉にあげ批難したのが毎日新聞かと思っていたら、どうも読売新聞のことらしい。
 党首会談の仲介役を果たしたのが読売の渡辺主筆(通称なべつね、読売のドン)であることが段々はっきりしてきたが、奴は自民、民主の大連立を画策し、小沢が民主党内部をまとめて連立計画が上手く纏まると想定していた。
それなりの好感触を掴んでいたにも拘わらず、最終的に小沢の力不足でケツをわられた腹いせと福田を庇うために連立の話は小沢が持ちかけたと読売に書いたことで小沢の立場を不利にしたのがことの顛末である。
大体、新聞屋の81歳の老いぼれ爺が89歳の中曽根と組んでしゃしゃり出ること自体が大間違いである。

少なくとも読売を完全に引退し一浪人としてならばまだかわいげもあるが、現実に読売新聞の主筆として、また名誉会長として経営を牛耳っているにも拘わらず、このような大事な局面で一新聞屋が政局に大きく関与したのは正にマスコミの行動範囲をはるかに超した越権行為である。
マスコミ各社は今回の小沢の不始末を面白おかしく取り上げて国民を煽り、更に民主党は大打撃を受けるであろうと囃し立てているが、我輩は小沢が復帰宣言をしたことで“雨降って地固まる”の要因も民主党に寄与すると思う。

それに小沢辞任の報道で号外まで発刊したり、連日マスコミがテレビで民主党の動きを報道したことで、今まであまり政治に関心を持たなかった若年層にも政治への関心を掻き立てたとすれば知名度を上げた民主党にとって決してマイナスばかりではないと思うし、今回の小沢騒動も政争の一端とすれば勝負はこれからであり、下駄をはくまで分からない。

      2007年11月7日    

「小沢失点で減点の民主党に対して簡単に解散できない福田の事情」

 マスコミが極端に小沢の辞任劇を自民に有利な要因ばかり喧伝するので、我輩なりの見解を披露したくなった次第。
 小沢が辞任を撤回して、あくまで特措法に反対姿勢を打ち出したら自民党は途端に衆議院の会期を延長して3分の2条項を楯に衆議院で再可決するかの宣伝をはじめた。
しかし諸般の情勢を考慮すれば先ず難しいというのが我輩の見解である
 理由は、もし自民が再可決で強行突破すれば参議院で福田の問責決議案が可決され議会運営が泥沼に陥り、早期解散は必至になる。

 小沢の失点で自民党は選挙に対して強気の姿勢を見せてはいるが、残り二年間の任期を残して選挙に突入することに連立相手の公明党や選挙地盤の磐石でない約80名の所謂小泉チルドレン達、更に激戦の末にやっと議席を勝ち得た議員は一日でも選挙は先延ばしして欲しいのが本音である。
 更に現在自公連立政権が確保している議席数は、自民が296、公明が31で計327であるから、3分の2(321議席)以上を確保する為には自公はわずか7議席しか減らせないのである。
特に自民党は前回解散前から84議席も増やした小泉ブームのミラクル数字が現在の296議席であるから、公明を横ばいの31議席としたら自民は289議席を確保しなければ衆議院の3分の2条項は行使できないのである。
 
自民が289議席を勝ち得なければ、実質的には自民党は敗北である。
 参議院で野党に過半数を占められている自公連立が野党を牽制できる唯一の手段が3分の2条項であり、与党はこの武器を行使出来ない状況に陥れば、完全に丸腰で議会運営をしなければならなくなり、現在よりもっと困難な野党対策を講じなければならなくなることを自公執行部は充分承知の空強気である。
それらの自公側の弱みを充分承知しているからこそ、小沢は衆議院選挙を分析して所謂“恥を晒して”まで党首辞任を撤回したのである。
 自民の一部や公明の幹部が小沢の辞任撤回を批難しているが、いろいろ御託を並べる奴ら程、小沢体制維持で困る連中である。
 民主党は自民の早期解散の空脅しを無視して超強気で対抗しする以外に、折角勝ち得た参議院の優勢状況を生かす道はない。

      2007年11月8日      

「関東学院大ラグビー部員不祥事に対する春口監督の甘い対応」

 部員が二人、大麻の不法栽培で逮捕されたにも拘わらず、辞任せずにただ140日の謹慎で終わらせた春口監督自身に対する措置は、常日頃の言動と余りに乖離した甘いケジメの就け方に思えてならない。
 我輩は関東学院とは無関係なので、監督が如何なる対応をしても“勝手にしろ”というスタンスではあるが、一ラグビーファンとしてもの申せば、このような結着では教育を歪めることになるのではないかと強く感じる。

 春口監督の在任期間が長期に亘ることは我輩も承知していたので、そろそろ問題が生じるのではないかと予測していた。
 今回の事件に対する一回目の会見では、今シーズンは残りの試合を今までどおり継続すると発表したので我輩は必ず世間の反撥を食うだろうと予想していたら、案の定大変なバッシングを受け慌てて今シーズンの残り試合の出場辞退を決めて二回目の会見を開いたというお粗末な対応である。

 一回目の結論理由の一つが、160人部員の事件に無関係の生徒に申し分けないので試合の継続を決めた云々という弁解もまた、教育者を自認する立場の者ならば絶対に口にすべきではないはずだ。
 部員が20人の小所帯であろうと160人の大所帯であろうと、ラグビー部員という身分は同じであり、同じ釜の飯を食っている部員仲間である。
普段は部員の結束を謳いながら事件を起した奴は“切り捨てごめん”では、常日頃の指導理念である「一人はティームの為にティームは一人の為に」との
言葉は空しく響くだけである。

 部員は全員二十才前後の血気盛んな若者ばかりだから、一つ間違えば暴走するのは当然予測されることだし、そのことを承知の上で敢えて大所帯に仕上げて日本一を目指したわけだから、是々非々で潔く監督は責任を取って辞任することこそ教育兼任監督の取るべき道だと思う。
 このまま140日程度の謹慎で済ますとすれば中小企業のオーナー経営者の我儘対応と同じで、金儲け主義と断罪されても致し方あるまい。
 他大学でも過去に長期在任の結果最後に惨めな結末を迎えた有名大学の運動部監督は数え上げたらきりがないが、すべて運動部の私物化が原因である。

      2007年11月10日    

「参議院与野党逆転現象で議事スタート」

 折角、民主党が参議院で第一党になり野党が過半数を占める状況を勝ち得たのだから野党の意向を示したいところだが、その最初の機会が政府提出の国会同意人事案件で訪れた。
 衆議院を通過した14機関28人の同意人事が14日の参議院本会議に提出され、内3機関3人の人事が賛成105反対124で否決された。
 野党の反対理由は役人の天下り人事に抵触するということだが、一応正当な理由であろう。

 反対されたのは運輸審議会、公害健康被害補償不服審査会、労働保険審査会の三機関、三委員だそうだが、不同意は何と1951年以来56年ぶりの快挙?だそうである。
 つまり半世紀以上にわたり何百、何千という人間を一人として否定しない役人の意のまま人事が継続されたわけである。
 民主党の菅副代表流に表現すれば官僚主権から国民主権への転換した記念すべき反対投票というわけである。

 過日衆議院を通過した新テロ対策特措法が参議院に回されたが、民主党等の野党は強力に抵抗してわざと会期切れを狙うであろう。
 この際民主党は野党連携を強化し、徹底的に自公に抵抗し新特措法を廃案に追い込み、対決しなければならない。
 昨日の大阪市長選挙で民主党等が推薦した元テレビキャスターが、自公推薦の現職を破ったことも今後の参議院対策で野党に更なる追い風である。
 マスコミは自民党の口車に乗せられて、小沢党首の失点が大阪市長選に自民候補を有利に導き勝利間違いないなどとぬかしていたが結果は惨敗である。

 我輩が小沢の失点の影響は自民が喧伝するほど足を引っ張ってはいないと主張したが、大阪市長選挙の民主党等が推薦した候補の勝利が先ず証明した。
 長年の自公政治に辟易している国民は、野党党首の多少の失策くらいで支持政党を乗り換えるほど阿呆ではないし、それほど自公政治に不満が多いのだ。
 福田はアメリカまで何を主張しに行ったのかさっぱり分からないし、新特措法のお土産なしではブッシュも歓迎の仕方がなかったろう。

       2007年11月19日    

「政権確保の為なら“何でもあり”の自民党の体質は変わらず」

 過去(1994年)に政権維持の為に、当時の社会党と組んで社会党の村山を総理に祭り上げ社会党と連立を組み政権維持を図ったくらいだから、自ら追い出した鈴木宗男に北海道の選挙協力を求めるくらいは朝飯前だろう。
 自社さ政権が崩壊すると、今度は自民党とは最も波長の合いにくい宗教政党である公明党(創価学会)を引きずり込んで自公連立を形成して早や十年が経過している。
 
 参議院選挙で大敗して過半数を割り、民主党に主導権を奪われると、民主党の小沢を誑かして自民民主大連立政権を画策し小沢民主党を撹乱しようとしたが、小沢が早目に正気付き党員に頭を下げて党首に復帰したので大した傷を負わずに民主党は信頼を回復しつつある。
 福田の話し合い路線も国民の支持率を上げるだけのエネルギーに乏しく、そのような矢先に大阪市長選挙に自公推薦の現職市長が敗れ、国会対策も強行路線は難しくなり、解散も遠のいた感じである。

 新特措法を今国会で何が何でも通したい福田は、取りあえず一ヶ月の国会会期の延長を決めたが民主党の徹底抗戦に遭い、それでも今国会の通過が困難な状況であることを察知して更に一ヶ月の会期延長を画策する体たらくである。
 そのような国会の停滞を打破する為に自民党の伊吹幹事長は立場上解散をちらつかせているが、選挙対策本部長の古賀曰く「今の政治状況下で解散選挙をやっても現状の296議席の確保など無理な話で大幅に減るのは明らかだから、残り二年間の任期まで現状継続するのが妥当である。」と敗北宣言とも受け止められる発言をしている。

 自民党執行部内の幹部が全く異なる発言をすることで、明らかに民主党執行部を牽制する意図が見え見えだが、現在の衆参ねじれ現象下では当然だろう。
 政界は“一寸先は闇”とよくいわれるが、現在の政情は正に闇状況である。
 国会運営が全く進まなければ当然福田批判につながるので、解散をちらつかせることになるが、いざ解散に踏み切れば新政権の樹立すら困難であろう。
 今、民主党の執行部は参議院での多数支配を背景に、長年にわたりコケにされた自公の横暴のツケを返している段階であるからゴネていれば良いのだ。

      2007年11月21日   

「自民党は給油艦のインド洋再派遣を主張する前に、陸海空の軍備購入額を点検し、武器の日米価格差を公表して理不尽な高額購入を開示せよ。」

 断っておくが我輩は当然愛国者であり、憲法改正賛成であり、自主防衛推進思考であり、現状の日米安全保障協力強化も受け入れている保守派である。
 最終的には自国の安全は独力で確保するのが、独立国としての重要な用件であるから、自衛の為の軍事力強化は自然の流れだろう。
 しかしながらこのような思考の国民的高揚を悪用して、軍事装備の調達に便乗して詐欺的行為で私服を肥やす行為は言語道断であり絶対に許せない。

 ここ数年の防衛予算は年間約五兆円である。
 その内装備品等購入額は一兆円、施設整備費が1500億円を計上しているので防衛予算の23%、一兆1500億円の大金が毎年業者に発注されている防衛庁は正に利権集団である。
 現在検察が取り組んでいる山田洋行がらみの横領事件や、これから司直の手が伸びるだろう守屋前防衛次官関連の刑事事件が、果たして元防衛大臣達まで広がる大疑獄事件に発展するのかどうかは現時点では不明である。
たまたま元特捜検事田中森一の著書「反転」を読んでいた中にも書かれているが、政治がらみの疑獄事件を徹底的に追求し洗いざらい暴きるか否かは、時の検事総長以下検察幹部連中の姿勢次第だそうだから、この事件に関して東京地検特捜部がどの程度上層部のお墨付きをもらっているかである。
 山田洋行事件の中心の一つは米国メイカーのエンジン購入に関する疑惑であるが、まだ序の口である。
 山田洋行、守屋前次官、額賀財務相、久間前防衛相や前防衛庁長官経験者の山崎等まで絡んでくるかどうかは分からないが、利権の巣である防衛予算関連の事件は非常に幅広く奥深いことは事実である。

 因みに日本の軍事産業メイカーで防衛庁装備品納入の一番は三菱重工で、年間2000億円以上を受注し38人の防衛庁幹部の天下りを受け入れている。
 昨年までの防衛庁から三菱重工他への天下りが計610人で、その内納入実績上位10社が180人を雇用している。
 これらの癒着構造を東京地検特捜部が本気で追求すれば、日本の政財界をひっくり返すくらいの事件に発展することは間違いないが果たして、、、、?
 
2007年11月26日      

「ラグビー早慶戦で慶応が完敗。試合直前の練習を非公開にした監督の失敗」

 今年から慶応大学ラグビー部監督に就任した林氏は、昨年までトップリーグのサントリーで、コーチとして清宮監督を支えていた経験豊富な経歴の持ち主とのことで、善戦を期待していたが結果は40対0の完敗である。
 我輩が敢えて早慶ラグビーを取り上げたのは、慶応は先の明治戦で戦前の予想に反して29対29の引き分けに持ち込み、早慶戦での奮闘振りを見られると楽しみにしていたからである。

 余りのワンサイドゲームに何か慶応サイドに特別の敗因があるのではと思い翌日のスポーツ欄を開いたら、慶応は試合前の練習をシャットアウトして報道陣を含めて全ての関係者を締め出したとの記事が出ていた。
 何とグランドをテントで覆い練習風景を外部から見えないようにしたらしい。
 林監督にはそれなりの理由と言い分はあるだろうが、己の手の内を早稲田に見せない為に取ったとすれば、我輩流に言えばこのようなセコイ手法に頼るようでは戦う前から慶応の選手は負けているとしか言いようがない。

 実力的には早稲田が有利であることは衆目の一致するところだっただけに、林監督は何とかして起死回生を狙った作戦だったのかも知れないが、むしろ練習を全面解放して「慶応の選手は死ぬ気で直向きに戦う決意だぞ!」という真剣な強いやる気を見せ付けるべきだったと思う。
 “セコイ、姑息な手法”は政治の世界で日常散々見せ付けられているだけに、スポーツの真剣勝負にだけは御免被りたかったのである。
 
慶応がこのような戦法を続けていたら慶応ラグビー部は更に早稲田から置いて行かれ、早慶戦は永久に早明戦の人気に追いつけないだろう。
インターネットで林監督のインタビュウー記事を読んだが、ラグビーに対する思考も素晴らしいし、コーチとしての経験も豊富だし、経済的背景も恵まれているし、指導者としての資質にも恵まれているし、研究熱心であるだけに今回のやり方が残念で仕方がない。
ティームを預かる者として目先の勝利に拘るのは当然であり我輩も充分理解出来るが、せめて学生ラグビーぐらいは“何でもあり”の自民党の真似はしないで堂々と戦って欲しいものだ。
      2007年11月28日 

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