「時事雑感・草莽危言」2012-09-06
先の21日に行われた民主党代表選挙で、所属国会議員の6割超の信任を得て野田が代表に再選されたが、対決姿勢を強める自公にたいしてどのような政権運営を意図しているのか全く見えて来ない。
先に自民党の谷垣総裁と密約した「近いうち解散」を控えながら、解散先延ばしの急先鋒である輿石幹事長の続投を要請したり、いずれにしても政権末期なのに内閣改造を匂わせるなど、全く理解不能な言動を連発している。
正に政策実行を無視した単なる延命策の羅列だが、野田の無策によって影響を受ける中小企業経営者や低所得者層の受ける影響は甚大である。
このような野田の延命策にたいして、自民党総裁候補者五人全員が「近いうち解散」の実行を迫ることを明言しているし、よしんば国会を開いても参議院は野田にたいして問責決議を実行したので参議院は全く開催不能に陥るだろう。
内政が停滞し、外交関連でも尖閣問題による中国との関係も悪化するばかりだし、隣国韓国とも竹島問題で最悪状態に陥り国益を大きく損なっている状態が続いているし、外交関係は悪化するばかりでありそれだけ国益を大きく損なっていることは確かであり、あほ野田はこのような緊急事態を全く自覚していないとしか思えない。
中国は国内で日本にたいする抗議デモの過激化を反省して鎮静化を画策し始めているが、尖閣諸島の領有権については中国国民を煽ることなく一層強く日本国政府にチャレンジしてくるだろうし、現実に激しい行動を展開している。
その兆候として中国は日中国交40周年記念式典の中止を通告してきた。
日本国政府はこの記念式典に親中派の丹羽大使を出席させるために、任期を延長してまで帰国を延長させたのに外務省の思惑は全く無視された格好である。
中国側から見れば日本政府の思惑は全てお見透視で子供相手の喧嘩である。
わがボケ頭の判断では、中国にとっては尖閣の領有権問題は日中関係を左右する位の大きな価値を孕んでいると解釈していると考えている。
中国は非常に尖閣問題を重要な事件と考えているのに反して、日本政府はあまりに軽率に捉えているとしか思えない。
多分、中国は尖閣問題を南太平洋でフイリッピンを初めベトナムやインドネシア等と係争中の領海問題とリンクして捉えているのではないかと思う。