毘沙門 寺岡の自己紹介など…。

2010年5月24日月曜日

「クリントン国務長官の訪中付け足し訪日が示す対日姿勢」

「時事雑感」2010-05-07

 クリントン国務長官は21日午後四時頃来日し、岡田外相と一時間、鳩山とは僅か二十分の表敬訪問を終え、日本滞在わずか三時間足らずで次の訪問地上海に向けて飛び立った。
 二十二日には上海万博を訪問して、色々問題の噴出している中国の国家的イベントに米国としての協力を演出したらしい。
 日本には僅か三時間しか滞在しなかったのに、中国には二十五日まで四日間も滞在し、ガイトナー財務長官等多数の米国政府幹部と共に米中戦略、経済対話に出席する予定と報道されている事実から見ても、完全に日本は蚊帳の外という感じである。
 中国訪問後、クリントンは韓国に飛び韓国海軍艦船撃沈問題で緊張している韓国政府首脳と会談すると報道されている。

 米国政府やクリントンは沖縄問題でふらふらしている日本への立ち寄りは不本意であったらしいが、それではあまりに日本パッシング(通過、バッシングに非ず)になるのでやむを得ず来日を付け加えたらしい。
 それほど鳩山政権の沖縄問題に対する優柔不断な対応が、オバマ政権に不満の種をまいている証拠である。
 基地問題に限らず、日米を取り巻く経済関係の変化は完全に米中関係に主役の座を奪われたことも事実である。
 対米貿易額に於いても米国債の保有額においても、日本は完全に中国に取って代わられたのだから、クリントン国務大臣が中国を重視するのは米国側からすれば当然といえば当然の事である。

 米中が政治的にも経済的にも接近しているのは両国の為政者が自国の国益を考えた上での判断であり、我が日本がとやかく言う筋合いのことでは無いが、このような両大国の関係強化が我が国に及ぼす影響は非常に大きいことは歴然としている。
 米中関係は兎も角として最近気になるのは、一昔前の日中貿易は日本としては輸入中心だったのが、徐々に輸出まで中国を当てにしだしたことである。
 東京の銀座や一流デパートまでが、中国人観光客に頭を下げまくって売り込みに狂奔しているさまは何とも嘆かわしいし情けない現実である。

     2010年5月23日  元始求道会 毘沙門寺岡

「口蹄疫問題で騒ぎ過ぎではないか?」

「時事雑感」2010-05-06

 本日(18日)の朝日夕刊の見出しに“口蹄疫 殺処分11万頭に”と書いて煽りまくっているが、それ程騒ぎたてなくてはならない問題なのか我がボケ頭には理解できない。
 騒ぎに便乗したわけではないだろうが、鳩山が口蹄疫対策本部長に就いたと発表したら今度は東国原宮崎県知事が宮崎県に口蹄疫非常事態を宣言するという徹底振りである。
 所が新聞等の口蹄疫に対する説明記事を読んで見ると、人間には伝染もしないし消費者には実質的には殆ど被害は無いことである。
 それと殺処分頭数の内訳が明記されていないのが不思議で、我々ボケ頭は大半が牛だと想像していたら95%は豚で牛は5%足らずである。
 消費者の大半は我輩と同じ感覚で大部分が牛だと勝手に想像したはずだから、十年前のBSE狂牛問題(牛海綿状脳症)と関連させたと思う。
 
 我がボケ頭なりに穿った見方をすれば、鳩山も東国原も各々の立場を有利に展開させる為の行動と思わざるを得ない。
 先ず鳩山は沖縄問題の五月末結論や相次ぐ政治問題の不手際を少しでも薄める魂胆が見えるし、何も自ら本部長に就かなくても農林大臣で充分である。
東国原の方も最近相次ぐ政治的チョンボで一頃の人気は無いし、この問題に便乗し騒ぎを大きくして国から酪農家に対する補償費を少しでも多く取り上げ人気回復に利用したいとの思惑である。

過去にも鶏インフルエンザとか人間様のインフルエンザとかで、担当大臣や役人どもが己の責任回避と政治屋の自己宣伝の為に危機感を喧伝したことは度々あるし、その結果ワクチンが大量に余って血税を無駄使いしたことはつい最近も起きたことである。
隣の中国やロシアのように政府や役人にとって都合の悪いことを封じ込んで事実を国民に知らせないのも困るが、我が国のように一部の関係者の利益の為に必要以上に喧伝されるのも問題である。
この国が政治的思惑で右往左往するたびに頭をよぎるのが西郷隆盛の言葉である「命も要らず名も要らず官位も金もいらない人は始末に困るものなり。この始末に困る人ならでは艱難を共にして国家の大業は成し得ぬなり。」

     2010年5月18日  元始求道会

「小沢、遂に政治倫理審査会に出席決意」

「時事雑感」2010-05-05

昨日(15日)小沢は東京地検の三度目の事情聴取を任意で受けた。
 聴取後に記者会見を行わず簡単なコメントを出しただけなので、小沢の現在の心境は推測の域を出ないが、今後の展開を考えた結果の結論であろう。
 七月の参議員選挙に民主党を勝利させることが小沢の政治生命を斯けた最後の勝負だから、その為に邪魔になることは徹底的に排除すべく行動するはずだ。
 今まで世論や野党や民主党内部の反小沢派の連中の批判を無視して、政倫審への出席を頑なに拒否してきたのも彼なりの作戦だったのかも知れない。
 
しかしながら鳩山の沖縄問題に対する政治的対応のまずさや、鳩山と自らの政治資金問題も重なって鳩山政権の支持率が20%に落ち込み自民党と肩を並べるに至っては、小沢としても不本意ながら多少政治姿勢の変更をせざるを得なくなったのだろう。
自民党を初め野党は政倫審を公開すべきであると主張しているが、従来から政倫審は非公開を原則としているのであるから、我がボケ頭は従来どおりの非公開で強行すれば充分だと考えている。
所が同じ民主党員でありながら、例によって前原が自民党等野党の尻馬にのって政倫審の公開を主張しているのは筋違いだと思う。
反小沢の幹部として小沢に嫌がらせを言っているのだろうが、このような前原の態度は同じ党員として全く情けない軽蔑すべき対応である。

小沢を批判する前に先ず鳩山に辞職願を提出して、鳩山も小沢も一連の政治責任を取って現職を辞するように要求すべきである。
それよりも鳩山首相は内閣の方針に反したとして前原を解任したらどうや?
世論の動向がどのように展開しようと鳩山も小沢も参議員選挙前には絶対に辞める気など無いので、参議員選挙前に内閣改造をやって反小沢派の閣僚、前原、仙石、枝野の三人を閣内から追放して小沢、鳩山、菅の三グループと協力グループだけで新内閣を構成してみるのも面白いと思う。
いずれにしろ九月には民主党代表選挙が予定されているし、現状の体たらくでは鳩山の続投は難しいだろうから、混戦は必至である。
今後の展開次第では小沢自ら出馬してもおかしくはないが、何しろ一寸先は闇の世界だから何が起こるか分からないのは当然である。

   2010年5月16日   元始求道会 毘沙門寺岡

2010年5月10日月曜日

「鳩山首相、小沢幹事長に警告! 沖縄基地移転問題は現状凍結し、景気回復、ギリシャの財政不安による国内の金融不安回避に全力投球せよ!」

「時事雑感」2010-05-04

 鳩山の政権運営の不手際から沖縄の基地問題が連日マスコミにより喧伝されているが、基地の移転など最初から簡単に解決できる問題でないことは全ての関係者が充分承知していることである。
 先ず最大の当事者である米国が了承しない限り成立しない問題であり、現時点では米国政府の意向を変えさせることは不可能に近いからである。
 
 日本国民にとって沖縄の基地を移転しても全くプラス要因は無いことは、政治屋も官僚も防衛関係者も全てが理解している事実である。
 鳩山は一日も早く国民に対して事実を説明し、頭を下げてこの問題に終止符を打ち全力を国内の諸案件解決に集中すべきである。
 鳩山は「基地移転について米国政府と命がけの交渉をしたが、一度国家間で同意した条約を政権が代わったからと言って変更することは両国の信頼関係を根底から不安定にするものであり米政府としては絶対に認め難い。故にオバマ政権としては現状維持を絶対に譲れない。」との理由により現状維持の結論に達した、言うべきである。
 
 沖縄の基地問題で騒いでいるのは、沖縄住民の一部と社民党、共産党くらいで、本土の国民にとっては大部分の連中にとっては他人事である。
 絶対にあり得ないことではあるが、もしも沖縄から基地を全部撤退させたら約140万人の住民はどのようにして生計を立てるというのか問いたい。
 漁業、農業以外に競争力のあるメイカーが存在しているわけではなく、今日まで食いつないでこられたのは基地の見返りに支援された抱負な沖縄振興資金のお陰であることをもっと日本国民に公表すべきである。

 自分達の国は自分達で守るというのは自然の摂理であってどこの国も基本的にはこの原理原則で自主防衛を推進している。
 先の大戦後、既に65年の年月が経過しているにも拘わらず、その間、幸か不幸か米国の防衛力の傘の下で今日まで自らの血を流すことなく平和を維持してきた為に、多くの国民が平和ぼけしているのも間違いない事実である。
 景気回復もあくまで国家の安泰が前提であることを肝に銘ずべきである。

    2010年5月8日  元始求道会 毘沙門寺岡

「政治屋も役人も学者も公共事業受注者も血税を預かる全ての奴共は、2002年ノーベル化学賞受注者の田中耕一さんの思考と行動を見習え!」

「時事雑感」2010-05-03

 八年前に田中耕一さんのノーベル化学賞受賞報道がされた時、マスコミ初め大部分の国民は先ず「島津製作所って何を作っている会社や?」、て疑問を感じたのを覚えている。
 我がボケ頭は「島津製作所は歴史のある会社だしゴロマークも何か時代がかっているので、ひょっとしたら鹿児島の島津藩末裔関係の会社かいな?」ととぼけたことを想像したくらいである。

 トヨタ自動車や東芝やソニー等のような大衆相手の商売ではないので国民の知名度は確かにいまいちの企業ではあるが、田中さんのような科学者を抱え込む企業体質は超一流である。
 田中さんがノーベル賞を受賞した八年前には田中さんは42歳の一研究員の身分であり、会社は慌てて役員に推薦したけど本人が固く辞退したとのエピソードがある。
 それまでも会社側は再三管理職への登用を推薦したが、役職に就くと研究に費やす時間が割かれるとの理由で敢えて昇進を断ったそうである。

 現在の肩書きは島津製作所フェローという聞きなれない役職(特別研究員)であるが、公的には内閣府総合科学技術会議の専門委員を務めている。
 多分、自らの研究活動にマイナスになるのは承知の上で、若手の研究者を指導教育することで日本国にお返ししたい気持ちで受けたらしい。
 その田中さんが国の「最先端研究開発支援プログラム」に選出され、五年間で34億円の支給を受けているそうだが、民主党が進める事業仕分けについて「研究者が説明責任を求められるのは当然」と受け止めている。

 昨年11月、事業仕分けの会場を訪れて話題になったらしいが、「国のお金を預かって研究する以上、説明責任があるのは当然である。」と強調している。
 同じノーベル賞受賞者でも、研究開発費の削減のみに言及して、国の予算削減は日本の国際競争力低下に繋がると単純に主張する役人学者が大きな顔しているが、こんな奴どもは田中さんのつめの垢でも飲んで血税の貴重さを考えなおしたらどうか。

    2010年5月7日  元始求道会 毘沙門寺岡

2010年5月7日金曜日

「ギリシャの財政破綻は日本にとって他人事(他国事)ではない」

「時事雑感」2010-05-02

 2001年末に通貨危機からアルゼンチンが財政破綻した時は、それまで南米では数少ない豊かな国との印象が強かっただけに世界を驚かした事実がある。
 それから九年振りに今度はギリシャが財政破綻したが、ユーロ圏信用失墜拡大を阻止するためにドイツ、フランス等の欧州連合とIMF(国際通貨基金)から救済措置が発表された。
向こう三年間で14兆円(1100億ユーロ、1450億ドル)の支援を受けることがEU(欧州連合)から発表されたが、同じEUメンバー国のスペインやポルトガルの名前までが第二のギリシャとして取りざたされ、夫々の政府は財政破綻噂の沈静化に躍起になっている。
 ギリシャに対する支援策の発表にも拘わらずフランス、ドイツ、イギリス、更にはニューヨーク等の株式市場は大きく下げているところを見ると、次にスペイン等の動きを警戒しているのは明らかである。

 一昨年はアメリア発のリーマンショックが世界市場を大きく混乱させたが、今度はヨーロッパ発の財務破綻が引き金で先行きの経済動向は全く不明である。
 東京マーケットは連休中の為4月30日の終値のままだけど、明日(6日)は大幅下げ相場の展開になることは避けがたいところである。
 ヨーロッパ連合加盟諸国の財政破綻を日銀はどの程度把握して“日銀短観”なる景気の先行きを予測したのかしらないが、どうせ当たらないのなら下らない御託を述べる前にサイコロでも振って方向を示唆した方が安上がりで、其の上偉い先生方に血税を払わないで財政に寄与するのではないか。

 経済の難しい理屈は我がボケ頭には理解不能であるが、報道によるとギリシャの財政破綻のきっかけはギリシャが発行している国債が償還期限に決済出来そうに無いとの噂から始まったなどと説明していたが、然らば日本の情況とどのように異なるのか分からない。
 日本国が背負っている国債を初めとする借金は総額一千兆円に上るといわれているし、毎年国債の切り替えと金利だけで40兆円以上を支出しているそうだから、財政的にはギリシャ並みなのではないか。
 ギリシャとの違いは日本が外貨を80兆円程度?保有していることぐらいらしいし、舵取りを少し間違えばギリシャと同じ運命に陥ると思うが如何?

     2010年5月5日   元始求道会 毘沙門寺岡

「上海万博 雑感」

「時事雑感」2010-05-01

 中国が北京五輪に次いで国家プロジェクトとして威信を斯けた上海万博が開始されたが、諸々の問題が発生していることをマスコミが報道している。
 十月末までの六ヶ月間の長期に亘る大イベントで、中国としては二年前の北京五輪に次ぐ国家高揚の祭典と位置づけてエネルギーを集中している。
 
 しかしながらマスコミを通じて我々日本国民に伝わるニュースはかなり厳しい現実問題の発生を報道している。
 中国当局による開催期間中の入場予定者数はなんと七千万人以上とのことなので、一ヶ月1200万人、一日40万人が目標である。
 正式オープン前に数万人のボランティアを集めて予行演習をした時から色々なトラブルが発生したが、開始日を延期することは出来ずに数カ国の現場が未完成のまま見切り発車したらしい。

 オープン初日の大混乱振りをテレビで見たが、予約制に切り替えていることが入場者に徹底せず警備員や警察官と大衆が殴りあいをしている様子が放映されていたが、報道管制が徹底しているのでこのような混乱状態は殆ど撮影禁止されているはずなのに、である。
 つまり中国当局にとって都合の悪い報道は厳しく取り締まっていたのだろうが、完全な報道規制は難しいことの証明である。

 報道によるとオープン日の気温は最高30度を越していたそうだから、多分冷たい飲料水が馬鹿売れしただろうが、我がボケ頭が気になったのは飲んだら今度は出さねばならない人間の辛さで、果たして40万人分を如何に処理したのか甚だ素朴な疑問が浮かんだ次第。
 勿論これは小のみならず大は更に深刻な問題を提起しているはずである。
 我が輩は大阪万博に行った経験からして多分修羅場になるだろうと思う。

 日本の観光業者が期間中に100万人の日本人をこの修羅場に連れ出し一儲けを企んでいるらしいが、騙されてでも行きたい奴どもは勝手に行けば良いけど、一ヶ月十七万人の日本国民が悲惨な目に会うのは明らかなのだが、我がボケ頭が心配することではあるまい。

    2010年5月4日   元始求道会 毘沙門寺岡