「時事雑感・草莽危言」2013-09-07
三菱自動車は大株主の三菱商事や三菱重工から3800億円の優先株を発行しているそうだが、要するに紙切れである。
その三菱自動車が今回2000億円の増資を計画しているが、主要株主の三菱商事と三菱重工を主体に既に確定している。
我々中小企業にとっては全く別世界の資金調達法であるが、業績が今一の三菱自動車に紙切れ一枚で簡単に多額の投資をすることが許される日本の金融システムに問題はないのだろうか?と貧乏人の僻みでもあるが。
数年前に三菱自動車の筆頭株主として13%の株式を所有していたベンツは、株価の低迷に嫌気がさして米国の金融会社ゴールドマン・サックスに全株式を売却した。
ゴールドマンは今回の株式上昇に便乗して持ち株の全部、五億株強を売り逃げして、500億円くらい儲けたとのこと。
その三菱自動車が日本政策投資銀行に1000億円の融資を申請したらしいが、米国三菱自動車が不良債権の拡大で急速に業績悪化が見込まれているそうなのに、国民の血税を投入するのだろうか。
そんなに余剰資金を持て余しているのであれば、捨てた積りで中小企業に積極的にばら撒いてくれ!と言いたい。
三菱自動車は本来、三菱重工が主体になって創業した会社であり、三菱銀行、三菱商事等のメガバンクが積極的に融資すれば済むことである。
我がボケ頭は勉強不足で日本政策投資銀行と、我がマルキグループがお世話になっている日本政策金融公庫との関連が今一理解不足だけど両社ともに政府系金融機関であることでは一致していると思う。
大企業相手にはメガバンクが存在しているのだから、日本政策投資銀行は中小企業融資に特化する政府系金融機関に変身することを強く期待したい。
ここ数ヶ月、統計的には確かに中小企業の倒産件数が減少しているのは事実だろうが、だからと言って中小企業の仕事が増えて業績が急回復しているわけではないことは事実であろう。
安倍政権は未だ中小企業に対する具体的な政策を何一つ実行していないで、消費税はあげるらしい、これで中小企業はもとの木阿弥だ。
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