「雑感・草莽危言」201-312-01
正確には安倍政権が発足したのは昨年の12月26日だけど政権としての実質的政治活動は今年の新年明けからだから、タイトルのような表現にならざるを得ない。
兎に角安倍の評判が如何であろうとも内政、外交共に安倍がマスコミに重宝がられ国民に多くの話題を提供したことは否めない事実であろう。
外交問題では、何といっても尖閣諸島を巡る領有権問題に対する中国側の不当な主張に対して、あくまで日本側の姿勢を貫いてきたことは評価するが度重なる中国艦艇による日本領海に対する侵犯行為に対して、我が国は海上保安庁のオンボロ巡視船でしか防戦せず中国側の遣り放題の行動を阻止できていない弱腰対応である。
海上自衛隊の最新鋭イージス艦でも投入して日本の領海を守る毅然とした態度を示さないので、中国はさらにエスカレートさせて今度は日本の領空まで制圧すべく“防空識別圏”まで勝手に設定した。
空域に関する防空識別圏に関しては、米国も自国の航空会社が影響を受けるので、直ちに最新型爆撃機を飛行させて日本の立場を支援したが、その後の米国の対応を見ると全面的に日本をバックアップした対応ではなかった。
次に内政ではアベノミクスなる景気回復策を提唱し、新たに指名した黒田日銀総裁と協調して積極的な経済政策を展開しているが、超金融緩和政策を継続していると強調している割には中小企業を初め低所得層には景気回復の実感に乏しいのもこれまた現実である。
そのような中で懸案の消費税3%増額を来年2014年4月から実施することを正式に決定した。
更に国民や識者の間にも反対意見の多いい“特定秘密法案”を衆議院の絶対多数を背景に強引に短期間で通過させてしまった。
国家の安全を守る為には守秘義務を徹底させる必要性には同調するが、過去に苦い経験をしたことを絶対に生かさなければならないことも、肝に銘じなければならないことは当然である。
それにしても憲法改正を錦の御旗にして今国会前は大いに喧伝したのに、連立相手の公明党の反対でポシャッテしまった腹いせ、しゃかりきに特定秘密法案を推進しているとしか見えないのは我がボケ頭だけだろうか?
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