毘沙門 寺岡の自己紹介など…。

2013年12月17日火曜日

「北朝鮮で突然実質序列NO2の張成沢を追放、失脚させた。」

「時事雑感・草莽危言」2013-12-04

 張は数日前までは序列NO1の金正恩の後見人であり、金政権を支える実力者であり,対中国政策の窓口責任者であり疲弊した朝鮮経済を再建すべく中国の支援を取り付けた中心人物である。
 謂わば経済的に沈没寸前の北朝鮮を再生させた最大の功労者であり、人脈的には金第一書記の義理の叔父でありながら今回全ての肩書きを剥奪され、多分現在は監禁状態におかれているだろう。
 韓国政府の報道官が数日前から盛んに張の側近二人を公開処刑したことを伝えたのが、異常な政変の始まりである。
 我がボケ頭の知る限りでは、半世紀以上前の旧ソ連邦のスターリン独裁時代に、突然序列上位のベリアを反逆罪で処刑した記憶があるくらいである。
 勿論ナチスのヒットラー時代にも、今回と同じような権力争いが繰り広げられたことは承知しているが、北朝鮮は今なおこのような政治体制下にある。
 中国の経済的支援無くして再建不能なのに、北朝鮮は中国の意向を無視して今回突っ走った感が強い。

 北朝鮮の現時点での最高権力者は三十歳そこそこの若造で第一書記就任二年足らずの金正恩ということになっているが、常識的に考えても彼が全権を名実ともに完全に把握していると考えるのには無理がある。
 しからば実際の権力者が背景に存在していると考えるのが常識的であり、報道では数人の長老と称される数人の実力者が支配しているらしい。
 金正恩は彼ら実力者の操り人形的存在でしかないのではないかと考えられる。
 今回の政変も奴ら長老と称される数人の実力者が仕組んだ一種のクーデターであり、今後も不安定な政権争いが継続されるかもわからない。
 現在拘留されている張が今後どのような刑罰を受けるのか、単なる追放で命だけは断たれずに済むのか、または公開処刑でも行われるのかが焦点であるが、何しろ絶対秘密主義の政治体制下にありながら今回の情報がいち早く韓国情報部から流されほぼそのとうりに推移したことを考えると現在の体制そのものが完全に安定しているとは考えにくい。
 ところで我が国の拉致問題にも影響を与えることは間違いないだろうし、拉致被害者には気の毒だけど解決がさらに予測しがたくなったことは間違いあるまい。

 2013年12月11日 元始求道会マルキG 毘沙門寺岡

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