「時事雑感」2010-09-10
大阪府警が傘下の警察官の不祥事で兄弟分を逮捕するニュースは度々見かけているので、我がボケ頭も慣らされているが、今回の検事の逮捕劇には大変驚いたし反面“やっぱりそうか”と言うある種予感めいたものが的中したという複雑な感慨で一杯である。
人生、古希以上まで娑婆にいると検察や警察等国家権力との鍔迫り合いを大なり小なり経験するものであろうし、我がボケ頭とて例外ではない。
その度に権力の横暴、不条理に押し流された悔しい経験があり、我がボケ頭にしてみれば、今回の検事の事件は腐った権力組織が生み出した付けであり出るべくして出た検察の汚点であると位置づけている。
報道によると、前田主任検事が問題のフロッピーデスクを昨年7月に所有者の係長に返却し、其の時点から被疑者の村木元局長が丹念に調査した結果、日付の改竄を発見したらしい。
村木氏のように優秀なキャリヤー官僚だから、このような専門的な問題点を発見できたのだろうが、一般の被疑者であれば完全に冤罪に貶められたであろうし検察の思いどおりにしてやられたであろう。
其の上、村木氏の主任弁護人が弘中惇一郎というその道では大変有名で優秀な人材だったことも幸いしたのだろう。
報道によると渦中の前田主任検事は小沢事件関連で大久保元秘書を逮捕して、強引に吐かせ供述調書にサインさせたと言われており、それを証明するように公判開始同時に大久保氏は供述調書を即座に全面否認している。
この国の検察制度を根幹から崩壊させるような大事件を起こした主任検事の主張は根底から否定されても当然であり、小沢関連の捜査にも大きく影響することは間違いない。
今回の事件は小沢にとって大変有利に働いても決してマイナス要因にはならないし、小沢の復権に追い風になることを期待したい。
報道によると前田容疑者は検察庁では亜流の広島大学OBで検事に任官したのが29歳と言われており、東大在学中に司法試験に合格して検事になった所謂検察キャリヤーと比較すると6年近く遅くスタートしたことになる。
それらのハンディを乗り越えて少しでもキャリヤーに追いつくには現場で実績を上げる以外に方策がなかったのであり、これが悲劇の始まりである。
村木氏を5ヶ月も拘留した償いに最低でも前田を半年以上豚箱に入れろ。
2010年9月22日 元始求道会 毘沙門寺岡
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