「時事雑感・草莽危言」2011-11-02
大王製紙は戦前の1943年に四国で井川一族によって創業され、1962年に会社更生法を申請し、1965年に更正手続きを終了して今日、日本を代表する製紙メイカーに発展している。
資料によると更正会社の再建を任されたのが二代目で、わずか三年間で更正を終了させ今日の大メイカーへ発展させた中興の祖である。
その偉大なる親父の後を受けて社長に就任したのが、今回の騒動の主役である三代目の井川前社長、会長である。
写真を見て我がボケ頭もビックリしたくらいのイケメンで、資料によると東京の名門高校から現役で東大法学部に合格した秀才というからこれまた驚きである。
親父の跡目?を継いだのが2007年で弱冠42歳の若さであり、就任当初は秀才振りを発揮して社内改革や経営改善に積極的に取り組み、かなりの業績を上げたらしい。
大不況に曝されたこともあり、段々業績も落ち込み2011年3月には社長を退任し、会長に就任し9月に今回の問題が発覚して会長も退任している。
昔から企業は初代が苦労して基礎を創り、二代目が大きくして三代目が潰すといわれているが、正に井川家はそのようなストーリーに似ている。
かく言う我がボケ頭は二代目で家業を潰してしまったが、多少、格言と異なるのは家業を破産はさせたが、丸喜産業からマルキグループに脱皮させ正に零細企業ではあるが再生させたことである。
ダイエーグループを立ち上げ、一時は破竹の勢いで事業の拡大を図った中内 功 氏は土地神話に騙されて最後は政府系の産業再生機構の軍門に下ってずたずたに解体されたが、
息子の二代目を後継者に指名しなかったことは正解だと思う。
大王製紙では三代目の前会長を特別背任容疑で告訴するような記事が掲載されえいたが、我がボケ頭から見れば可笑しな事態に見える。
金額は確かに大きいが、報道によると大半は子会社の資金を流用しているとのことだし、上場はしていないし、殆どの子会社は三代目が代表者の地位にあるらしいので、告訴をするのは難しいと思う。
同じ大企業でもサントリーや竹中工務店は規模的には超一流企業なのに上場していないので同じような問題が起きても刑事事件の立証は難しいのではないか。
要するに大王製紙の井川一族の頭は未だ未上場の同族会社の意識しかなかったのだろう。
2011年11月4日 元始求道会マルキG 毘沙門寺岡
0 件のコメント:
コメントを投稿