「時事雑感」2010-11-10
23日午後二時半頃、北朝鮮は黄海上の韓国領ヨンピョン島に数十発の砲撃を行い、民家を破壊し韓国軍人を含む数人の死傷者を出した。
このニュースに日本のマスコミは一斉に飛びつき、我がボケ頭の感覚では必要以上に大々的に喧伝した。
報道によると東京他数箇所では号外まで出したそうだが、果たして日本にとってそれほど大騒ぎする大事件だろうか?
何故ならこの大報道をあざ笑うかのように、事件現場からわずか100キロの距離に位置するソウル等への日本人観光ツアーが予定どおり行われる情景を放映していたが、この二極化姿勢が国民と政府の落差である。
確かに韓国国民や大統領にとっては非常に由々しき事件かも知れないが、朝日新聞等が国内政治を全く棚上げし無視して報道するほどの日本国や日本国民にとって大事件では無いと我がボケ頭は感じている。
皮肉なことに今回の隣国事件の発生を心底喜んでいるのは、政権崩壊寸前の菅と仙谷の二人ではなかろうか。
二十三日付け朝日新聞は、国内政治に対して一言も述べていないし、他の新聞も大体同じような扱い方である。
先週末まで補正予算の早急な参議院通過を巡って激しく与野党が対決していたのに、自民党他野党は一挙に鉾を収める姿勢に転じたらしく我がボケ頭にはどうしても理解出来ない。
今回の隣国での事件にたいする準備は、日本国として当然のことながら常日頃から備えて置くべき問題で、急に事件が発生したからと言って慌てて対応すべき問題でも何でも無い。
菅政権では日ごろの危機管理が不十分な故にあたふたした対応しか出来ていないのであって、付け焼刃的対応しか出来ないことをむしろ課題として取り上げるべきであって、マスコミの対応姿勢も間違っていると言いたい。
北朝鮮が確かに国境線近くの人家に向けて砲撃したのは初めてらしいが、先には韓国軍艦が北朝鮮の魚雷艇に撃沈され、数十人の戦死者を出しているし我国とは大きく立場が異なることを政府も国民も自覚すべきである。
それにしても隣国の一小島に起きた突発事件で、日本の政治動向が簡単に左右されるとは情けない政治屋どもによる政治ということである。
日ごろから与野党とも如何にいい加減な政治を行っているかの証である。
2010年11月24日 元始求道会 マルキG 毘沙門寺岡
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