「時事雑感」2010-11-07
先のも書いたように中国船長を処分保留で釈放すると同時に、ビデオを全面公開しておれば海保職員による流出事件は発生していないということ。
更に言えば事件発生40日後に新任大臣がビデオの管理強化を指示する前に流布させておれば、事件はあくまで海上保安庁内部の単なる不祥事で済んだということは、それまでの緩い管理状態ではすでに外部に漏れていたからだ。
ところで今朝(12日)の朝刊各紙やテレビ等の説明は海保職員の取り扱いについてかなりトーンダウンしている。
諸般の事情を勘案して告白職員の逮捕は難しいのではないかという論調なり、弁護士、学者の意見が多くなったことは、我がボケ頭としては嬉しい限りだ。
おまけに民主党参議院のドンで小沢の盟友でもある輿石参議員会長までが、ビデオの全面早期公開を主張して仙谷と真正面から対決姿勢を示したことは、この問題で仙谷が余りに強引に対応するとアホ菅政権は吹っ飛ぶだろう。
このビデオ事件に関して改めて新聞の見出しの影響を考えさせられた。
昨日(11日)のビデオ流出事件に対する新聞の一面トップの比較である。
1) 朝日 神戸海保保安官 逮捕方針
2) 読売 防犯カメラに航海士
3) 産経 「ネットカフェで投稿」 神戸海保職員 警視庁きょう再聴取
4) 日経 尖閣映像問題 神戸の海上保安官聴取 (一面二番記事)
もしも朝日だけしか読まなかったら直ぐにも投稿した保安官は逮捕されると予想しただろうし、流出内容に詳しくない読者は保安官は逮捕されるほど悪い行為をしたのだろうかと多分誤解するだろう。
我がボケ頭が想像するに、このトップ記事は朝日の神戸支局の社会部記者が警察のゴマすり記事として書いたものと勝手に想像するが、最近の朝日の一面トップ記事には整合性と継続性に欠けるものをよく見る。
かって同じ朝日の一面に「仙谷官房長官が息子の司法事務所に不正な資金を供与している云々」と出たので引き続き追及すると期待していたら、上記の一回きりの見出しで終わり。
朝日と仙谷との間にどのような手打ちが為されたか知る由もないが、読者としては騙された感がぬぐえない。
検察庁も警視庁も今や各々大失態を抱えているのだから、己の問題に集中すべきと思う。
2010年11月12日 元始求道会 マルキG 毘沙門寺岡
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