毘沙門 寺岡の自己紹介など…。

2010年10月25日月曜日

「メガバンク三グループだけが何故ぼろ儲けしているのか?」

「時事雑感」2010-10-09

 三井住友銀行の九月期中間決算予想が今朝の朝日新聞に掲載されていたが、全国の中小企業が長引く不況に苛まれて資金繰りに汲々としている中で、三井住友銀行グループは5千億円の税引き利益を予想し上方修正している。
 同じメガバンクの三菱UFJフィナンシアルグループも、みずほグループも同じように上方修正して各々5千億円以上の中間最高益の予想をしている。
 ということは、現在の金融情勢が来年3月まで継続すれば、三メガバンクグループは軒並み一兆円の利益を予想できるのではないか。
 我がボケ頭の頼りない知識によると、天文学的な利益を確保しながらも各グループが抱えていると主張している不良債権との兼ね合いで、聞くところではわずかな税金しか納付しなくてすむらしい。
 
 先行きが全く見えないどん詰まり大不況の中で何故メガバンクだけが桁外れの大儲けが予想されるのか、我がボケ頭には絶対理解不能である。
 我がボケ頭が予想出来るのは、ひょっとしてこの国の経済構造が長年の旧大蔵省支配で金融機関に有利な形態に構築されているのではないか、という疑問である。
 日銀が一応デフレ対策のために資金が市場にスムーズに流れるように阿呆なりの政策を打ち出しているのに、何故末端の中小企業に流れて行かないのか不思議であるが、ボケ頭なりに解釈したのは金融機関が膨大な金額の国債、地方債を買って資金を固定化していることが大きな原因の一つではないか。
 
 ちょっと調べて見たらメガバンク三グループだけで約80兆円保有しているし、ゆうちょ銀行は約160兆円、その他日銀や一般金融機関も規模に応じて保有しているので政府が喧伝するほど末端には金が流れないのは当然。
 本当に資金の必要な中小企業には金を流さないでも利益が稼げるメガバンクは余剰資金を貸し金に廻さずにただひたすら国債を買うことに専念している。
 国債の保有制限を法制化して現在金融機関が持っている国債を半分に減らせば、50兆円くらいの余剰資金がただちに捻出されると思う。
 銀行も商売だから余剰資金が有り余れば貸し金を増やさなければならなくはずなのに、どこでどのように間違っているのかそれが出来ていない。

   2010年10月24日  元始求道会 マルキG 毘沙門寺岡
 

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