「時事雑感・草莽危言」2012-03-04
長年に亘り貿易立国日本の輸出額が輸入額を上回り、毎年手持ち外貨を積みまして来たから、20年近い国内不況を何とか乗り越えられたとわがぼけ頭は考えてきたが、遂に今年I月の外貨収支は4,400億円の赤字に転落した。
参考までに新聞記事を羅列すると昨年の輸出額が4兆3,500億円で、輸入額が5兆7,300億円で差し引き1兆3,800億円のマイナスである。
我々経済音痴の感覚では、輸出入の差額がそのまま手持ち外貨の減額になると考えるが、何と日本は世界各国に多額の投資を行っているので、そのような利息等が外貨のマイナスを大きくカバーしていることが寄与しているとのこと。
因みに今年1月末の我が国の外貨準備高は1兆3、000億ドルだから1ドル80円で換算すれば約104兆円の手持ち資金を保有していることになる。
我々長年中小企業をしてきた経験からすると誠に羨ましい資金繰り状態ではあるが、金額の桁を減額して推測すれば今年の減額は日本国にとっては非常に厳しい情況に追い込まれたと推測される。
何と言っても日本政府は1、000兆円の大借金を抱えているので其の観点から見れば、100兆円の手持ち外貨など微々たる金額であると思う。
この数日、株価は日経平均が徐々に1万円台に近づいてきているが我がボケ頭には未だ底堅い動きには見えてこない。
買っているのは外国人投資家が大半と言われているから、何時梯子を外されるか判らない不安で、日本企業は未だに傍観姿勢を崩していないと思う。
我がボケ頭も過去にはかなり株式市場で勉強させて頂き、それなりに高い授業料を払わせられたので必要以上に慎重な見方をしているのもかもしれない。
ドルがやっと80円台に乗せたので多少外国人投資家が買いに回っているが、
ギリシャの金融危機が完全に消えて、更にイタリア、スペイン、ポルトガル等の欧州諸国が急に健全財政に転換出来るわけではないし先行きは未だ不安要因だらけだし、円安もこの先どんどん進むかどうか判らない。
一寸、株価が戻し円安が進むとマスコミがこの際とばかりに株屋や銀行にゴマすり記事を書きなぐるが、マスコミも奴らが少しでも元気を取り戻して広告費を積極的に使ってくれることを期待しているだけである。
2012年3月10日 元始求道会マルキG 毘沙門寺岡
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