毘沙門 寺岡の自己紹介など…。

2012年3月2日金曜日

「半導体メモリー世界三位エルピーダ破産」

時事雑感・草莽危言」2012-02-09

 負債総額約4500億円、我が国に於ける製造業での負債額としては断トツのNO1だそうである。
 数字の中身が何であろうと日本一という格付けは立派じゃないかと、我がボケ頭はその道の先輩?としてある意味感心している。
 日経ビジネスを継続契約していた二年前に、エルピーダの坂本幸雄社長の記事を読んだ記憶があり、その学歴に驚き大いなる関心を持った。
 
およそビジネス界とは無縁とも言える日本体大学体育学部出身で、常識的には学校の体育教師の道を選ぶのだろうが、卒業後単身渡米し米国企業の倉庫係りからスタートして、20年後には半導体関連会社の日本テキサツインスルメンツの副社長まで上り詰めたと書かれていた。
通常では会社更生法を申請すると代表者以下経営陣は法的に退陣させられるが、今回は破産法の特別措置で当分、坂本社長が経営を継続するとのこと。
其の上、破産申請直前に300億円相当の預金残高を全額引き出し債権者の手の届かない場所に管理しているそうである。
本来なら詐害行為に問われかねない行為であるが、堂々とこうしたことを見ると、坂本社長という人物には姑息な私欲は無縁なのかも知れない。

2009年には日本投資銀行も300億円出資しているのだから、韓国のサムソン電気に対抗する半導体企業として強化するように支援しているし、日本政府も国策として将来とも協力する方針だったと我がボケ頭は推測する。
経営環境の厳しい半導体業界にも東日本大震災やタイの大洪水による予想外の影響も大きくマイナス要因になったのかも知れない。
エルピーダの再建が今後どのような経過を辿るにせよ、日本航空を生き返らせた情況とは全く異なるので、そう簡単に救世主は現れないと思う。

今回のエルピーダ破綻ニュースのお陰で一挙に片隅に押しやられほくそ笑んでいるのが、投資顧問会社「AIJ投資顧問」なる詐欺関連企業の経営者どもであろう。
新聞初めマスコミが今から徹底的に追及する寸前に発生したのがエルピーダの破産ニュースだから、詐欺師どもは坂本社長に土下座してお礼を言いな。

  2012年2月28日  元始求道会マルキG 毘沙門寺岡

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