「時事雑感・草莽危言」2011-03-04
この週刊誌が発売前に我がボケ頭がこの欄(03-02)に書いたのが「日本の銀行どもを支援する為の財務省の壮大な詐欺行為」である。
そこで週間ポストが10ページを割いて取り上げた“大銀行の罪”のタイトルを拝借してその現状を考えてみたい。
記
「経済の潤滑油」として税金で救済された銀行が、いまや企業と国民を苦しめて景気の足を引っ張る。この許しがたい現実を、われわれは直視すべきなのだ。
“大銀行の罪”
1) データで一目瞭然「貸さない銀行」が加速している。
2) 個人も企業も標的に「貸し渋り」「貸し剥がし」の壮絶現場。
3) 国際市場で笑われる「ド素人トレーダー」
4) 「残業減った」「保育所売った」と浮世離れしたグチ、、、やっぱり羨ましい「銀行員人生」
5) 「後ろ向きの資金」を貸せてこそ銀行である。
説明によると、銀行が集めた預金をどれだけ企業などに貸しているかを示す「預貸率」だけど2000年には約97%だったのが、2010年には72%まで25%も下げている。
全銀行119行の貸し金残高は392兆円、預貯金560兆円、差額162兆円の大部分150兆円を国債で穴埋めしていることは、先に我がボケ頭が述べているとおりである。
企業、特に中小企業が本当に資金を必要な時には銀行は貸さない。
旧東海銀行専務取締役を歴任した水谷研治・中京大学名誉教授は「銀行が哲学を失ってしまった」と嘆き、銀行の求められる基本的役割を二つ指摘。
資金を間違い無く管理するという「決済機能」と、資金を企業や個人に貸し出す「融資機能」で、今、この融資機能がゆらいでいる。
融資を大別すると「前向きの資金」と「後ろ向きの資金」がある。
前者は運転資金や設備投資資金、新規事業資金等で利益を期待できるもの。
後者は企業が苦境に陥った時の緊急資金だが、現在の銀行は理由の如何に拘わらず企業の緊急事態から逃げてしまうのが現実である。
2011年3月9日 元始求道会マルキG 毘沙門寺岡
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