「瀕して鈍した自民党」
民主党の大勝により鳩山党首が総理大臣に国会で指名されることが確定し、二週間後には特別国会が召集されて正式に鳩山総理大臣が承認される。
ところが自民党は麻生の後任総裁決定が時間的に間に合わないとの理由で、自民党執行部は総理候補として麻生の名前を書くように内定したが、いくら何でも選挙で大敗した指揮官麻生の名前を書くなんて阿呆らしくて出来ない、と抵抗している議員が続出し混乱しているらしい。
総裁候補の一人である加藤は執行部が麻生に拘れば白紙で投票せざるを得ないだろうと名明言しているし、同じく総裁候補の意思を示している石破農水相は特別国会招集日までに絶対に新総裁を選出すべきであると強く主張している。
誰を総裁候補に選んでも総理大臣に選ばれるわけではないし、両議院総会で決めれば簡単なのに野党に成り下がることにささやかに抵抗しているのだろう。
形式的には首相であり総裁であるが既にレイムダックであるのが現実であり、
これまた権限喪失の執行部が強引に運営すれば自民党は空中分解するだろう。
鳩山民主党新政権に対する期待と不安のアンケートをテレビ番組で公表していたが、ほぼ50対50で拮抗していた。
我がボケ頭の予想では期待30、不安70くらいだと考えていたので民主党に対する国民の期待の大きさに戸惑っている。
自公連立政権があまりに国民の民意を無視した失政を続けたことに対する反動的期待の大きさであろう。
自民党が小泉政権時代に獲得した300議席と、公明党の30議席を合わせて3分の2条項を形振り構わず乱用を始めてから、与野党の話し合いなど皆無に等しい議会運営が行われたことは事実で、今度は主客転倒して民主党が自民党にお返し出来る状況になったわけである。
鳩山党首はそのような独善的な議会運営は行わないと説明していたが、自民党幹部連中が本当に野党転落の辛さ、侘しさ、悔しさを自覚するまでは大いに絶対多数の力を誇示すべきであり、積年の恨み辛みのお返しをすべきである。
政治も政争であり戦争である故に勝者が国民の民意を背景にして、あくまで国民、国家のために自公の過去の罪悪を暴くのは当然である。
2009年9月1日 元始求道会 毘沙門寺岡
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