「イチロー、九年連続200本安打の超快記録達成、おめでとう!」
先にメジャー在籍2000本安打という快記録を達成し、九年連続200本安打も時間の問題と我々ファンは勝手に予想していたが、達成直後の彼の感想を聞いて改めて新記録への挑戦の苦労を感じさせられた。
記録は破られる為に存在するとは新記録が記録される度に吐かれる言葉だが、それは今回イチローが達成する為にあっもので、此の記録はおそらく今後は破られることは無いと我がボケ頭は勝手に想像しているので、この新記録に関する限り“破られる為には存在していない”と強く感じている。
確かにイチローの新記録は日本国民にとって大いに誇るべき快挙であり、我々日本人に勇気と元気を与えてくれたことを心から感謝したい国民の気持ちは抑えがたいのは事実である。
ところが我が日本民族には“熱しやすく冷めやすい”国民性があると言われるので、余りに騒ぎすぎるとシーズンが終わる頃には冷めてしまうのではないかと要らぬ心配をしたくなるわけである。
何と昨日の夕刊一面はイチローの新記録記事で埋め尽くされ、それでもまだ不足と見えて新聞各社は号外まで出しまくっていた。
我輩如きテレビ人間は新記録ニュースを絶え間なく見せられていたので、何で号外まで出すのか疑問に感じたしだい。
イチローの超快記録には我輩は心の底から感激しているし、メジャー大好き人間の我輩の感謝の気持ちは誰にも負けないくらい強く持っている。
我輩が指摘したいのはマスコミの報道姿勢と意図である。
政権交代を明日に控えて日本国の政治は実質的に休業状態である。
明日、鳩山が総理大臣に指名されたからと言って直ちに鳩山丸が動き出し、景気が回復し、失業者や、中小企業倒産が減る訳ではない。
ところがイチローの神業みたいな新記録達成の過激報道は国民を誤った方向に導きかねないのである。
国民の意識が方角を間違って進みだすと、誤りに気づいた時にまた逆戻りをして再び出直す浪費を伴うのである。
それでも我輩も新記録の感激を抑えられずに、イチローが新記録を達成した実況テレビを見ながら、己の不調な健康状態も忘れてただちに乾杯をした。
イチローの至言の一つに「現役の間は過去を懐かしむべきではない」というのがあるらしいが、残念ながら我輩には今でもそのような過去が無い。
2009年9月15日 元始求道会 毘沙門寺岡
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