毘沙門 寺岡の自己紹介など…。

2011年12月13日火曜日

「伝統に胡坐をかいて衰退する早明ラグビー」

「時事雑感・草莽危言」2011-12-03
 
  関東大学対抗戦グループの優勝を争っていた数年前までの早稲田対明治のラグビー試合は、国立競技場を満員にする五万人の大観衆を集めて熱烈な雰囲気の中で戦いを演じた。
 ところが今年12月4日に行われた早明戦は、観客数二万九千人に激減した情況の中での戦いだったので、選手の戦意が盛り上がらないのもいたし方のないことである。
 試合は18対16の僅差で早稲田が勝利したが、半世紀に亘りラグビーを観戦している我がボケ頭から断じれば、早稲田主将のキャップテンシーの無さと決断のミスがシーソーゲームに仕立てたに過ぎない。

 早稲田が戦略を間違えずに戦っておればもっと点差をつけて早稲田が圧勝した試合だ。
 現在の世界ラグビー界の基本戦略は昔と違ってトライにこだわらず、ペナルティゴールで確実に点数を重ねて勝利する作戦が主流である。
 先日の早稲田は、明治サイドのゴール至近距離で得たペナルティでゴールを狙わずにトライを取りに行って失敗するケースが多々見受けられた。
 後半早々、早稲田は三点をリードされた時点で、明治陣ゴールポスト直前の好位置でペナルティを得たので、当然ゴールを狙って取り敢えず同点に追いつくかと思ったら、何とトライを取りに行って失敗しこのことがその後の早稲田の攻撃を全くちぐはぐな流れにしてしまった。
 
 その結果、早稲田の選手達に硬さが生じ、ボンミスの連発で明治の攻撃に曝され一方的に攻撃の主導権を明治に奪われてしまった。
 ラグビーは15人のティームプレイだから、15人が如何に協力して連携プレイに徹するかが大事なポイントなのに、主将のキャップテンシーが発揮されないので15人の力が分散して戦力が大きくダウンした結果、明治に振り回されたわけだ。
 それでも早稲田が何とか勝利したのは、これまた明治のボーンヘッドプレーに助けられたからであり、早稲田の選手達が奮闘したからではない。

 そのような試合なのに、早稲田の辻、明治の吉田の両監督はマスコミのインタビューに答えて曰く、「伝統の試合らしく両校の選手は非常に素晴らしいプレーをしてくれて選手達には感謝したい、云々、、、」と抜かしているのを見て我がボケ頭は驚きとともに失望した。
 指導者が伝統の上に胡坐をかいて誤った指導しているからこの体たらくである。
 一日も早く、対抗戦Gとリーグ戦Gは早急に合体して出直すべきである。

     2011年12月7日  元始求道会マルキG  毘沙門寺岡

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