「時事雑感・草莽危言」2011-12-07
選挙は11月27日に同時選挙(ダブル)で行われた結果、予想通り橋下前大阪府知事が大阪市長に、松井維新の会幹事長(前府会議員)が府知事に各々当選した。
選挙前の下馬評通り維新の会推薦の二人が市長も府知事も圧勝したわけだ。
府知事の方は、橋下が三年猶予に亘り橋下イズムを浸透させ、維新の会の府会議員も多数確保していたので、松井候補の知名度は今一だったが楽勝するであろう、と予想されていてそのとおりの結果に終わった。
一方大阪市長の方は、市職員が38000人もいる組合やその他の労働組合の組織票を敵に廻して戦わなければならず、橋下候補の苦戦を予想する向きもあった。
しかし橋本は自民党支持者の一部や40%とも言われる浮動票を確保して、圧勝したのだろうから大した人気である。
大阪市は非常に“歪(いびつ)”な市制であることは、職員数の多さを見ても一目瞭然である。
職員数38000人の20%、7600人が地下鉄、路線バス、モノレール等を管理する交通局所属である。
古株のバス運転手や地下鉄乗務員の中には年収1500万円の高給取りがいるそうで、それでもわずかながら黒字を計上しているそうだから、橋下新知事曰く、民営化したら高収益会社になることは間違いないと断言していた。
伏魔殿といわれているのが環境局、所謂ごみ処理等を行う部門だ。
どこの地方自治体でもごみ処理は多くの問題を抱えているが、大阪市も例外ではないことは橋下も充分承知の上で乗り込んでいることは事実であろう。
下水道事業の50%以上が府水道事業と重複しているそうだから、職員も二重に採用して無駄な職員を飼い殺しして血税を無駄食いしている。
橋下新市長は市長発令は実際には19日からなのに、就任前の今月初めから各部門の責任者からヒヤリングを行い改革のポイントを指摘して職員の思考改革を投げかけている。
市長に当選して途端にSPが知事時代の倍の人数に増やされたそうだから、市長職は命がけの仕事であることは間違いない。
2011年12月14日 元始求道会マルキG 毘沙門寺岡
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