「時事雑感・草莽危言」2010-09-03
野田政権の支持率は60%以上のかなり高い点数からのスタートであるが、現時点では未だ政権としての政策を踏み出した訳ではないので、国民の評価の対象は野田の代表就任演説と、幹事長に輿石を指名して党内融和の意思表示をしたのと、大臣に二人の小沢子分を任命して融和策を実行した点だろう。
長年に亘る自民党単独政権と、その後の十年に及ぶ自公政権の我が儘政治に、国民はほとほと嫌気がさしていた時に行われたのが二年前の衆議院選挙であり、そのタイミングに実行不可能なマニフェストを振りかざして国民を騙し民主党は圧倒的に勝利した。
今や自公他野党はこの大嘘マニフェストの撤回、大幅修正をして改めて国民に信を問うことを主張しているが、政治の常道から言えば当然である。
野田は東日本大災害や原子力問題処理を抱えた現下の状況下では選挙は困難であると弁明しているが、全ては今後の政権運営次第であろう。
我がボケ頭が思考していた党内人事にからんで、仙谷元官房長官を来年秋の代表戦まで眠らせておけるかとの問題意識に対して、野田は前原の提案に如何にもあっさり同意して仙谷を政調会長代行に就任させた。
全ての法案を前原と仙谷の二人でチェックする体制の形成である。
輿石幹事長の権限をコントロールする意向が見え見えであり、あまり小沢グループに窮屈な思いをさせると、小沢の反発は免れないと思う。
それでなくてもマスコミや評論家の間では、今回の党三役、閣僚人事は能力主義ではなく代表戦の論功行賞人事と主張している連中が大多数である。
野田は就任早々から経団連会長や労働組合会長等を次々に訪問し、先にあほ菅が躓かせた主要団体の親分達との関係を修復する為に、どちらが総理大臣か分からぬほど深々と頭を下げて回っているが、この低姿勢も失政が続けば効果が無くなるのは当然である。
要するに低姿勢効果も政策の実行次第だから、東日本対策に次いでとに角中小企業を元気付ける驚異的な政策を打ち出すことを要求する。
2011年9月5日 元始求道会マルキG 毘沙門寺岡
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