「時事雑感」2010-06-04
船出早々、菅船団の魚雷艇亀井艇長の造反により多少難局に直面しかかったが、民主党参議院側の主張を受け入れて押し切り亀井が大臣を辞することで一見落着した。
これも亀井と仙石の猿芝居で、亀井には連立離脱という選択肢は最初から全く無かったわけで国民を愚弄するのもいい加減にしろと言いたい。
その証拠に亀井の後継大臣には頭の自見が亀井の要請で引き継ぐことが決定して騒動は終結である。
これで国会スケジュールも先に小沢が予定したように早々に手仕舞いして後は参議員選挙に突入するわけだが、小沢の意向どおり二人区はそのまま強引に突っ張っていくだろう。
現在、民主党の参議員数は115名で過半数(121名)を単独で確保する為には7議席不足している。
民主党の改選議員数が53議席なので、現状確保の為に先ず53議席が必要で、単独過半数を狙う為には更に7議席の60議席を獲得しなければ今後とも国民新党如き弱小党に引きかき回されることになる。
一方自民党の参議員数は72名でその中改選議員は38名だが、過半数を目指すには不可能なので谷垣は当選目標を40名以上に設定している。
己達の実力を理解していると言えば満更阿呆じゃ無いのかも知れないが、今から戦争をするのに、戦う前から自ら勝利を放棄するような目標では兵隊は戦う意欲を持ち得ないのは当然である。
20%以下に落込んでいた前政権支持率が、表紙を小鳩から菅に張り替えただけで60%まで回復するとは我がボケ頭も想定外であったが、マスコミの世論調査が果たしてどこまで信用出来るのか疑わしい。
前回の衆議員選挙での自民党の大敗北と民主党の勝利を再三喧伝して結果はそのとおりに決着したが、今回の参議員選挙は前政権の急激な支持率下落の後の新政権の急回復の中での選挙だけに中々予測が難しい。
菅グループの頭である戦略担当大臣の荒井に政治資金処理問題で煙が立ちあがり始めたので、清廉潔白を喧伝した菅政権の行く手にどの程度暗雲が垂れ込めるか見ものである。
菅城は大阪城には程遠いが、あの大阪城すら蟻の一穴で破綻したのだ。
2010年6月11日 元始求道会 毘沙門寺岡
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