「時事雑感」2010―06-06
日本銀行が17日発表した1-3月期の資金循環統計(速報)によると、国と地方自治体など行政機関が抱える2009年度末の金融負債は前年度末より4・8% 多い1001兆円だった。
1000兆円の大台を超えたのは初めてで、国や都道府県、市町村などの「一般政府」の金融負債残高は1001兆7715億円である。(18日朝日新聞)
一方、2009年度末の家計の資産残高3・1%増の1452兆7512億円と三年振りに増加に転じた。
資金繰りが一服したことから、金融機関を除く民間企業の借り入れは4・8%減った。
資金、預金等の数字上では大きく金余り現象が生じているはずなのに、肝心の中小企業には余剰資金が流れず、相変わらず厳しい経営を強いられている情況に変化はない。
仕事は少ないままだし求人数は相変わらず停滞したままだし、失業者の数も一向に減らないし新卒者の就職も非常に厳しいままである。
本年2010年の国家予算は92兆3000億円で、所得税等の歳入は37兆4000億円で単純計算しても約55兆円の歳入不足である。
この不足分を新規国債44兆3000億円とその他税収11兆円でカバーして何とか辻褄を合わせている。
我がボケ頭が理解出来ないのが、92兆円の金をばらまきながら一向に景気回復が実現出来ないもどかしさである。
多分来年の国家予算の総額が92兆円程度と今年と同じような内訳であれば、歳入も急激に増加するとは思えないので今年並みの国債を40兆円以上発行することになるであろう。
しからば中小企業を活性化させる為に政府系金融機関の商工中金と日本政策金融公庫の中小企業むけ融資の内約30兆円を、乱発ついでに新規国債を発行して肩代わりするような前向き?(ヤケクソ)の投資をしなければこの国は唯沈み行くのみである。
中小企業を活性化させずにどのようにしてこの国の景気を回復させるのか菅に聞きたいぜ。
紙切れで中小企業が元気を取り戻し、日本が活性化するのであればこの国が中国に飲み込まれる前にやってみる価値はあると思うが如何?
2010年6月18日 元始求道会 毘沙門寺岡
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