「時事雑感」2010-06-02
今回のW辞任には我がボケ頭も完全に予想を外されたけど、小沢が辞める以上は次の戦略が見えたから鳩山の同時辞任という選択に同意したわけで、小沢がこのまま鳩山ごときに愚弄されて政治生命を終える程ヤワではないと思う。
マスコミは鳩山の辞任理由をいろいろ後づけしているけど、参議員選挙を間近に控えた現在の支持率低下に対しては当然の結論だと思う。
企業グループでいえば鳩山は子会社の社長は務まるけど大企業の親会社の社長の器ではなかったという事だろう。
現時点では鳩山が小沢と刺し違えてW辞任に持ち込んだと云われているが、小沢の側近筋はむしろ小沢が鳩山を辞めさせるために両者の同時辞任を持ちかけたと強調している。
鳩山は今期限りでの議員辞職を広言したが、一方の小沢は政界引退の雰囲気は全く無く、早速九月の代表選で主導権を握ることに集中している。
表向き小沢は今回の代表戦に沈黙を守っているが、参議員選挙が終わった時点で巻き返しを図るだろう。
それにしても菅の豹変振りには政治屋の本能とは言いながら、我がボケ頭ごとき多少なりとも義理人情を大事にしたい者から見れば、今まで散々お世話になった小沢に対してあまりにも節操の無い背信行為に見えて仕方がない。
先の衆議院選挙とその前の参議員選挙を全面的に差配して民主党を圧倒的勝利に導いた小沢が、今回幹事長を辞したことで目前の参議員選挙を誰が指揮してどのように戦うのか分からないが、民主党にとって厳しい状況であることは間違いない。
今現在(四日朝)の状況では菅が代表、首相に選ばれることは間違いないだろうが、内閣や党役員人事に於ける小沢グループへの配慮次第では案外多難な船出を強いられることになるかも知れない。
いずれにしても衆参合わせて420以上の民主党議員の40%を握る小沢グループを無視しては、菅体制は前に進まないことは我がボケ頭でも理解できるし、果たして目前の参議員選挙に挙党体制で臨めるか疑問である。
唯一の対立候補として従来あまり聞きなれない樽床なる人物の予想外の健闘を祈る次第である。
2010年6月4日 元始求道会 毘沙門寺岡
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