毘沙門 寺岡の自己紹介など…。

2010年6月23日水曜日

「高がサッカーされどサッカー、日本対オランダ戦の狂乱」

「時事雑感」2010-06-07

 世界ランキング4位のオランダと45位の日本の戦いだから、常識的には日本が負けて当然の戦いのはずなのに、日本が緒戦で格上のカメルーンに勝利した結果マスコミに煽られて国民は冷静な判断が出来なくなった。
 それであわや二匹目のドジョウを捕まえる可能性があると錯覚したと思う。
 我輩は戦前の予想を残念ながら二対ゼロで日本の負けと断じていたので、結果を見て仕方のない敗戦と感じている。
 勝敗も勿論大事なことであるが、今回の大会での若い日本人の応援スタイルにある種のフィーバー振りを見て一つ感じたことがある。
 それはサッカーファンの若いサポーター達が声を大にして絶叫、連呼していた「日本(ニッポン)頑張れ!ニッポンファイト!ニッポン勝利!」等々の応援する姿を見て、彼らは心底母国日本を愛していることから発せられたのだろうかという疑問である。
 何故なら我がボケ頭の意識では、日教組による小,中、高等学校に於ける極端な偏重教育、つまり国家に対する愛国心や母国愛を無視する教育や指導の結果、現在の日本の若者達には日本国家を意識することが薄弱なのではないかと考えていただけに、若者達の熱心な応援振りに聊か違和感を覚えた次第。
 
 彼らのあれ程の熱心な応援振りが本物の母国愛の発露の結果であれば、我がボケ頭が長年持ち続けたそれこそ若者に対する見方を聊かでも改めなければならないところであるが、日常生活でしばしば直面する彼らの自己中的行動や社会的ルール違反の行為に辟易している我がボケ頭としては、両者の落差の大きさにただ戸惑いを隠せないのである。
 それはともかく次のデンマーク戦に勝つか引き分ければ念願の決勝リーグ進出が決定するそうだが、マスコミの自重を期待したい。
 あまりの過激なサッカー報道の影響で、本来ならばもっと大きく取り上げられるはずの菅の消費税率10%アップ問題もかき消された感じで、結果的には菅の場当たり政策を助けた結果になっている。
 参議員選挙前のサッカー騒動が与野党どちらに味方するか我がボケ頭には断定できないが、裏を返せば国民が政治の貧困に愛想をつかしていることの裏返しがサッカーに対する国民的フィーバー現象なのではないかと、聊か複雑な思いである。

2010年6月21日  元始求道会 毘沙門寺岡

0 件のコメント:

コメントを投稿