毘沙門 寺岡の自己紹介など…。

2010年6月14日月曜日

「菅政権誕生と丹羽伊藤忠商事前会長の在中国日本大使就任の疑問」

「時事雑感」2010-06-03

 丹羽会長の中国大使就任の予想記事が新聞報道されたのが民主党の代表選挙の最中だったので新聞もあまり関心を示さなかったが、これが政治的ニュースの少ない時期だったらもっと大きく取り上げたと思う。
 日本国の親分を決める報道と一大使の去就を同一の基準で捕らえること自体に違和感を覚える向きもあるかと思うが、我がボケ頭の感覚からすると菅政権の誕生よりも丹羽の大使就任の方が日本の国益を左右する影響が大と考えるからである。
 菅の首相就任は所詮民主党政権内でのたらい回しであり、先の無血革命と称された自民から民主への政権交代とは全く意味が異なる単なる表紙の張替えである(残念ながら自民党も盛んにそのように喧伝)と言えるからである。
 大臣は大半が留任で首の挿げ替えは首相、官房長官、農林大臣くらいで後は横滑り程度の変更で新任は僅か三人である。
 内閣の要である官房長官と党のトップの幹事長をマスコミが反小沢人事で固めたと報道しているが、詳しく見ると参議院の幹部体制は殆ど現状維持であり、国会対策メンバーも大した変動もなく委員長以外は全員留任である。

 新たに幹事長に抜擢された枝野新幹事長も代理に細野を受け入れて小沢との妥協を図っていることがはっきりしている。
 就任の挨拶でも小沢を取り巻く問題ではかなり発言を修正していることを見ても分かるし、例えば小沢の承認喚問に関してもはっきり否定しているし、倫理審査会についても小沢の立場を尊重する発言に終始している。
 ところで丹羽の大使就任問題だが、丹羽は伊藤忠の社長在任中から親中国派として有名であり伊藤忠グループの中国マーケット取り込みに大いに寄与して実績を上げていることは関係者は全て承知の事実である。
 伊藤忠グループ企業であるファミリーマートの中国進出を命令し店舗拡大政策を指揮したり、中国企業との合弁を進めたり最近の伊藤忠の中国進出振りは異常とさえ見えて仕方がない。
 この度経団連の会長に就任した住友化学の会長すら今回の大使人事に危惧を表明しているぐらいだから、やはり異常な人事なのである。
 私企業の利益の為には国益すら食い物にするような人物を任命するとすれば、菅政権も本当に選挙管理内閣で終焉するであろう。

    2010年6月8日  元始求道会 毘沙門寺岡

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