毘沙門 寺岡の自己紹介など…。

2010年4月15日木曜日

「中国で続々死刑執行される日本人麻薬密輸容疑者?」

「時事雑感」2010-04-04

 マスコミ報道によるとここ数日の間に四人の日本人が、中国国内に於ける麻薬取り扱い容疑者として死刑を執行された。
 我が国に於いては覚せい剤取締り違反(営利目的輸入)に問われた場合の最高刑は、無期懲役と罰金1000万円である。
 この時期に四人の日本国民がいきなり命を中国政府から奪われたことに対して、一人の日本国民としての怒り、更に日本政府のお粗末な対応ぶりに我がボケ頭はどうしても強い違和感と不満と苛立ち、腹立たしさを感じた。
 日本では最近千葉地裁で三月に出された判決、覚せい剤2・8キロの密輸の罪に問われたシンガポールの男に懲役9年である。
 二月に福岡地裁で1・1キロの密輸に関わった元暴力団員に懲役十三年の判決が言い渡された例があるが、麻薬取引に関与して極刑の死刑を執行するなど我々日本人の感覚、感情から見れば中国の死刑は全く言語道断の措置である。
 ましてや中国の司法制度では裁判とは形式上だけで被告人を補佐する弁護士も同席せず、国家権力によるまさに一方的な判決制度であると聞いている。
 国際的には事件に対しては発生主義が原則らしいが、民主国家の体制を為していない中国に於ける裁判に対して、日本政府はもっと強く日本人を擁護しサポートする態度で臨むべきではないかと怒りさえ感じる。
 
四人の被疑者が本当に中国政府の指摘した麻薬取引に関わったかどうか我輩には大いに疑問のあるところであるが、例え事件の関係者だとしても日本人であり日本国民であり日本民族の一員であることには変わりないし、政府は本気で四人の死刑執行を阻止すべく中国政府と強く交渉すべきではなかったのか。
 人道上政府が国民の為に為すことと罪は別問題である。
 
 このような一方的な中国の司法制度下で毎年多くの日本人が訪中していることと、多くの企業が中国に社員を派遣していることに我がボケ頭はどうしても納得できない。
 このような事件、事実がはっきりしたときこそ、マスコミは普段から親中国派として有名な伊藤忠の丹羽会長や加藤衆議員やその他多くの親中派の有名人に対して今回の中国政府による日本人殺人事件(我輩の見方)、つまり死刑執行やそれに対する日本政府の対応振りに対する考えを是非聞きたいものである。

    2010年4月10日  元始求道会 毘沙門寺岡

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