「時事雑感」2010年-04-05
最近のマスコミ調査では鳩山政権の支持率が30%を切って遂に20%台に落ち込んだと報道している新聞がある。
其の反動で本来ならば二大政党である野党自民党の支持率が上昇するのが常識的な変化であるのに、過去の自公政治に対する国民の嫌気は未だ拭い去れず自民党支持率停滞の原因になっている。
そのような二大政党の両方に対する政治不信の中で最近の世論調査で国民の支持を上げているのが、二代目議員渡辺が設立した“みんなの党”である。
自民党の中には散々執行部批判しながらいざとなるとなかなか脱党の決断の出来ない優柔不断の輩が多い中で、潔く離党したのでそれなりに我がボケ頭は評価していた。
ところが先日、NHKが報道番組の中で渡辺代表に密着して、新党創立で超忙しく行動する渡辺の日常を取材し親父である渡辺美智雄を重ね合わせながらその人柄等を紹介していた。
自民党時代から渡辺代表に世襲議員としての関心を持って見ていたが、今回の取材で非常に残念な側面を垣間見て渡辺に対する人間像に変化を来たした。
それは先代美智雄氏の時代から数十年も仕えている筆頭秘書に対する物言いと態度である。
その秘書氏の代議士に対する考え方もあるかもしれないが、一般的には先代親分が代替わりしても先輩として遇するのが常識である。
企業でも同族経営の場合は先代が代替わりすれば先代時代の取り巻き幹部連中はそのまま居残り、後継者を支えることは常識である。
正に渡辺は同族企業の渡辺組を引き継いだわけで親父の筆頭秘書は政治的にも人生経験でも渡辺よりはるかに大先輩であることは事実である。
そこで我がボケ頭が驚いたのは、何と一回りも年長の秘書氏を呼び捨てにすると同時に、仕事上の指示もそこらのチンピラに話すような「おい、こら、ああせい、こうせい」の類での会話で、秘書氏も「ご尤もでございます、かしこまりました、」での対応である。
小泉元総理の政策の良し悪しは別にして飯島秘書は非常に優秀な秘書との評価が高いが、彼ならこのような渡辺の主従関係をどのように考えるか知りたいものである。
2010年4月12日 元始求道会 毘沙門寺岡
0 件のコメント:
コメントを投稿