「鳩山総理外交デビューの成功」
鳩山首相の訪米で一番印象に残ったのは、海外のマスコミ関係者を含む記者会見や日米、日中、日露等の主要国首脳会談や国連の演説や主要国会談に於ける演説や説明を、殆んど自らと民主党側近により作成した内容に徹して従来のような役人が草稿した原稿を排除した点である。
如何なる場面でも原稿に頼ることなく自分達で考え作成した内容を堂々と語った態度は一国の代表として十分に評価に値すると思う。
歴代首相による役人どもの原稿の棒読みとは異なる態度を見ていると、伊達にと東大工学部出身ではなく本当に頭の良さを感じさせられた。
頭の良さと英語が達者という点では1991年から1993年8月まで総理を務めた宮沢喜一と比較出来るが、宮沢はバブル処理を誤ってその後の日本をどん底に貶めた張本人であり、指揮官の器では無かった。
鳩山政権はスタートしたばかりで今後当然のことながら色々な難問に直面するだろうが、「小事構えず大事争うべし」との姿勢で自公連立政権が食い散らかしたこの国をしっかり腰を落ち着けて再建のために対応してもらいたい。
訪米で親分不在にも拘わらず、前原国交相や亀井金融担当相や長妻厚生相等は早速懸案事項に取り組む姿勢を見せているし、息切れしないで役人どもに振り回されないように行動することを期待する。
マスコミや自民党等新野党勢力は早速海上自衛隊のインド洋給油撤退問題を取り上げて日米関係への波及を取り上げているが、米国もタカ派のブッシュから穏健派のオバマに政権交代しているのだから、阿呆な自民党の批判など問題にせず新しい政策に邁進すればよい。
ブッシュ政権時代にアメリカが東欧二カ国で計画していたミサイル関連施設計画を廃止したので、ロシアが対米関係で柔軟姿勢に転じ対イラン向け政策でアメリカに協力姿勢を見せ始め、イランの対米強行路線に微妙な影響を落とし始めていると報道している。
外交問題は色々な事件に関連があり、給油を撤退したから日米関係がおかしくなるなどと単細胞的な発想だから自民党は大敗したのであり、鳩山民主党は常に国益第一に考えて行動するのであれば、如何なる重要な問題でも躊躇する必要は全く無い。
国益中心の政策であれば国民は支持するし、国民の支持こそ外交の基本であり政治の基本である。
2009年9月26日 元始求道会 毘沙門寺岡
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