「ソフトブレーン創業者、宋文洲氏の衆議院選挙予想」
宋氏は中国から日本に留学し、ソフト販売会社を創業しわずか五年足らずで東証一部企業まで成長させた現代の成功神話の一人である。
中国人は我輩の国民感覚からすると本来ならば大いに違和感があるはずであるが、彼の話は非常に説得力があるのはやはり企業家としての成功体験に裏打ちされているからであろう。
因みに先週日曜の黒岩がキャスターを務めるテレビ番組に、コメンテイターとして出演していたのが宋氏である。
出演者は自民党の細田、公明党の北側、民主党の岡田の三幹事長であり、国会解散を目前にしてまるで選挙の前哨戦の雰囲気であった。
例によって細田が民主党の鳩山代表の政治献金に纏わる不正記載について激しく鳩山を非難し、今後とも真相解明に全力尽くす云々と力み、引き続き北側が細田の提灯持ちとしてこれまた同じように鳩山の献金問題を指摘した。
そこで黒岩が宋氏に感想を求めたら宋氏曰く「今、細田北側両幹事長が鳩山代表の政治献金疑惑について縷々非難されたが、与党として完全に的外れな非難である。
確かに多数の国民が鳩山の献金について疑惑の解明を求めているが、それらの疑惑を飲み込んで尚且つ70%の有権者は民主党政権の誕生を望み、期待しているのは事実であり、そのことが民主党支持を決定づけている。」と。
このセリフを聞いたときの細田と北側の怒りと驚きの顔は誠に印象的であったし、ただちに反論しようとしたが黒岩に無視されてがっくりである。
現在の政権交代に対する国民感情をこれ程的を的確に説明出来る所謂政治評論家や政治記者を我輩は知らない。
政治献金問題は実際は歴史的背景からしても民主党より自民党に黒い霧が深いことを、国民は百も承知しているし、宋氏はそのような背景も含んで自公の民主党非難に釘を刺したのであろう。
今後、投票日まで自民党は馬鹿の一つ覚えで鳩山問題に言及するであろうが、与党の攻撃を鳩山代表個人に向けさせればさせるだけ、民主党全体にとっては有利に展開できるわけである。
鳩山問題は民主党にとっては“皮”であり、皮を切らせて自公の肉と骨を断てば、民主党は圧勝出来るわけだ。
2009年7月24日
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