「麻生政権の補正予算は補正予算に非ず“不正予算”である。」
先のコラムで鳩山新体制を叱咤激励するために敢えて厳しいことを書いたが、今回の解散総選挙目当の出鱈目なばら撒き予算に対しては新体制の初仕事として参議院で徹底的に追求解明しなければならない。
本予算を成立させて直ぐに補正予算の成立を急ぐと言うことは、麻生政権自らが本予算の杜撰振りを証言しているようなものである。
己の政権維持のために二言目には百年に一度の経済危機を振り回しているが、今回の補正予算も正に権力の乱用であり、内容はばら撒きそのものであるし補正予算ではなく選挙目当ての正に“不正予算”である。
衆議院予算委員会では自公の数の横暴で民主党を初めとする野党の質疑は封じ込められ、ばら撒き予算の全貌をあぶり出すことが出来なかったので参議院予算委員会では衆議院での不公平分まで徹底追及して国民の理解を得なければならないし、多少の遅れも今回は国民も納得するはずである。
またその程度の説得力が無ければ、政権奪取も政権維持も不可能である。
参議院予算委員会での“不正予算”徹底追及は鳩山新体制が選挙の前哨戦として戦う絶好の戦場であり大いに生かすべきである。
“不正予算”を意図したのは三月十日前後であることを民主党質問者の誘導尋問に乗せられて麻生が暴露したが、それは小沢秘書逮捕で支持率の流れが民主党から自民党に変わった時期と一致している。
小沢秘書逮捕事件が発生していなければ補正予算?は組んでいなかったはずであり、補正予算ぐらいでは支持率の潮目は変えられなかったはずである。
ところが世の中、特に政界は“一寸先は闇”とはよく言ったもので小沢がこの時期に党首を辞任するとは麻生には想定外だったわけである。
小沢事件で折角巡ってきた自民党への支持率上昇が鳩山新体制発足で無残にも麻生は打ち破られたわけである。
今となっては杜撰、出鱈目な補正予算が馬脚を表して“不正予算”の中身を晒されることになったわけであり、このチャンスを攻めきらないようでは民主党政権誕生は覚束無いことを鳩山は強く肝に銘じなければならない。
民主党への支持率上昇の流れが、自民党幹部が喧伝している“ご祝儀相場”に終わらせない為にも鳩山は腹を決めて徹底抗戦し麻生政権と対決すべきであり勝負を掛けて戦いを挑むべきである。
2009年5月22日 元始求道会 毘沙門寺岡
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