「ノ・ムヒョン前韓国大統領 自決」
前大統領が収賄容疑で検察庁から事情聴取を受けたことは報道で承知していたが、隣国とはいえ他国の事件である故大して気にしていなかった。
韓国の政治風土かどうか知らないが、過去に歴代大統領が退任すると何か大統領を取り巻く関係者が刑事訴追の対象になっていたので今回もその類の事件くらいにしか考えていなかった。
ノ・ムヒョン氏在任中の2002年から2007年の日韓関係は過去最悪の状態だったので我々日本人にとっては決して歓迎すべき人物ではなかった。
しかし今更ノ・ムヒョン政権の反日政策を糾弾しても、結果的に“死者に鞭打つ”ことになるのでそのことは留保するとして、韓国内で囁かれている検察の政治的介入についての我輩の関心について書いてみたい。
前大統領の死の直後から、報道によると韓国国民の大統領に対する哀悼の気持ちは日々広がり、事件に対する関心は完全に払拭され現政権による検察に対する政治的介入が指摘されているらしい。
検察の政治的介入と言う点で我輩のボケ頭に浮かんだのが小沢秘書逮捕に関する検察への政治的介入問題である。
前大統領は自決前に国民に対して己の不始末を詫びてはいるが、本人にしてみれば大統領としての許容範囲内程度の事件で自らが事情聴取を受ける程の事件性認識が薄かったのではないかと、ボケ頭なりに想像している。
前大統領の死は、一つには世間を騒がせたことに対する国民への素直なお詫びの気持ちであり、もう一つは検察の不当介入に対する強い抗議の気持ちを表したものだと思う。
前大統領は赤貧の境遇から努力して這い上がり、弁護士資格を取得して庶民派弁護士として活躍し、大統領の地位に就いた所謂立志伝中の人物である。
ところで小沢はかねがね民主党による政権奪取こそ最大の目標であり、そのためには一命を賭して頑張りたいと公言してきたが、然らば公設秘書の逮捕が不当であることに命がけで抗議して志を貫徹したらどうだ。
世論は検察の不当介入を支持する空気が強いのは事実であり、しからばなお更のこと小沢は命を犠牲にしても検察に抗議するのが真の政治家ではないか。
小沢が抗議の自決を敢行すれば政権奪取は絶対に実現する。
2009年5月25日 元始求道会 毘沙門寺岡
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