毘沙門 寺岡の自己紹介など…。

2014年2月14日金曜日

「都知事選挙・雑感」


 不祥事件で辞めさせられた猪瀬前知事の後任選挙という白けムードの選挙戦ということもあり、盛り上がらなかったのは事実である。
 更に東京地区は数十年振りの降雪に見舞われ積雪で車の通行が全面的に混乱し、交通機関に大きな障害が発生すると言う予想し難い悪天候が影響した。
 報道によると東京都の有権者は一千八十万人、今回の投票率は46%で過去三番目の低投票率とのことである。
 2012年の前回は62%の高投票率で、猪瀬は約400万票以上獲得したといわれているが、この時の投票結果が猪瀬を傲慢に変質させたかも知れない。
 日本の首長の中で東京都知事程利権を握っている政治家は居ない。
 東京都は財政豊かで自立できる唯一の地方自治体である。
 権限と利権は異なり当然異質であるが、私的に悪用するのはなかなか難しいと思われる。
 田中角栄はその権限を利用してロッキード事件を起こしたが、裁判中に倒れてしまったので真実は闇の中である。

 その観点からすれば東京都知事の権力はかなり身近に存在し悪用し易いのではないかと想像される。
 猪瀬前知事が疑惑の一つとして検察の捜査対の一つに挙げられているのが東京電力病院の売却問題である。
 東京都が東電の大株主として、東電資産の東電病院を売却させ徳洲会に落札させようと働きかけたことを追及されているはずである。
 東京地検特捜部が過去の汚点を薄める為に何処まで本気で猪瀬を追及するのか、非常に関心のある所である。
 
 一方、選挙で勝利して正式に東京都知事の座に就いた桝添だが、巷間言われているのが金銭感覚の疑惑である。
 参議員時代に自民党を除名されて“新党改革”を立ち上げた際に政党助成金を受領し、その資金の一部を桝添個人の借金返済に充当したことを創立当時の一人から訴えられており事件化するのも時間の問題と言われている。
 政党助成金は個人の借金返済を禁止しており、違反した疑惑を追及されれば第二の猪瀬として引きずり降ろされるのも時間の問題だろう。

     2014211日  元始求道会マルキG 毘沙門寺岡

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