毘沙門 寺岡の自己紹介など…。

2013年1月22日火曜日

「日本は米国の了解を求めた上で、対中牽制の為に今まで中国に投資した工場をロシアに積極的に移転し、過去の対中大幅投資をロシアに変更せよ。」


「時事雑感・草莽危言」2013-01-05

 我がボケ頭は基本的にはロシア嫌いだが、中ロの外交関係比較論で言えば中国よりはロシアとの関係を向上させる方がましだと思う。

 旧ソビエット連邦時代を振り返れば、日本との間に不可侵条約を結んでおきながら終戦一週間前に一方的に破棄して日本国に参戦し、日本が実質的に支配していた満州国に侵略し、日本国関東軍兵士約60万人もシベリヤに強制連行し、長期間にわたって過酷労働に服役させた事実を考えると複雑な心境ではあるが、それらの旧ソ連邦の許しがたい行動を考えた上でも、それでもロシアと提携を進める方が国益にプラスではないかと思う。

 更に言えば旧ソ連邦は戦後一度崩壊してロシアとして再生された国家と考えれば、旧ソ連の裏切りに対して少しは弾力的に考えられるのではないか。

 そうは言っても我がボケ頭は、北方領土問題に対するロシアのメドベージェフ現首相の対応には釈然としない思いだったし、特に大統領在職中の北方領土訪問には大いに不満と怒りを覚えただけに、プーチン大統領の対日政策の変化を大いに期待したい。

 安部政権が誕生して早速安倍の要請で前親分の森元首相がプーチン大統領と会談する為に訪ロしているし、日本も対ロ政策を変更することを期待したい。
 米国と中国は尖閣諸島の日米安全保障問題に関連してお互いに牽制し合っているが、反面、経済的に両国は世界一の貿易当事者国同士である。

 米国が一番避けて欲しいのは中国とロシアが友好関係を推進することであるが、今のところ両国は是々非々の関係で推移している。
 一方プーチン大統領にとって気になるのは、米中が貿易でしっかり協力し中国が更に強力な軍事大国に成長してロシアとの国境を侵される可能性である。
 わが国はそのようなロシアの置かれている微妙な状況、弱みを直視しながら、今まで中国に集中した投資や貿易を今度は積極的にロシアに振り替え、更なる日ロ関係を強化して、中国に一発かます位の外交手腕を発揮して欲しいが坊ちゃん親分にそこまで期待するのは無理か。

 とは言え、外交問題で当事者同士が抱えているのは無理筋ばかりであり、因みに日中、日韓、日ソ間に存在する領土問題は全て難問である。
 日本は国家経済力こそ最大の武器なのに現在の不景気は丸腰同然である。

    2013121日  原始求道会マルキG 毘沙門寺岡

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