「時事雑感・草莽危言」2012-11-04
テレビで最初に死亡事故報道に接した時の我がボケ頭の第一印象は、正直な所“バッカじゃなかろか”と言う感覚だった。
何故なら尖閣諸島問題を巡って日本と中国は過去に例を見ないくらい激しく対立して最高の緊張状態にあることを考えれば、いくら金儲けに徹しているとは言え、「アミューズトラベル」なる旅行代理店の社長の経営姿勢に疑問を持たざるを得ないからだ。
このAトラベルなる会社は数年前にも北海道で多数の死者を出す事故を起こしているとのことだが、普通の常識では過去の事故で会社は倒産するはずなのに、しぶとく生き抜いて又今日の遭難事故を再発させたと言えるだろう。
報道によるとツワー参加者の大半がこの代理店をかなりの回数利用しているらしく、お互いに信頼関係が存在したにもかも知れないが、それにしても疑問点の多い命がけのツワーだったことになる。
現下のこのような日中の厳しい時期にこのような訪中ツワーを組んだ代理店の経営姿勢が一番問題であることは先に述べたが、遭難死者の中に北九州市の幹部だった男性の名前が挙げられていたのを見て一寸違和感を覚えた。
政令都市の要職経験者がいくら現役の公務員を退いていたとは言え、現在の極端に悪化した日中関係に無関心だったとは考えられない。
しかしながら我がボケ頭の信条として如何なる場合も“死者を鞭打つ”ことはしたくないし、今回もその姿勢には変わらない。
尖閣問題が発生して日中の対立は全面的に悪化し、いろいろな業界に影響を与え始めているが、中国政府は日本への観光を強制的に禁止したり制限措置を講じたり、中国国内では日本製品の不買運動や営業妨害等をやり放題に黙認し、市民を扇動していると報道されている最中にも拘わらず、何故敢えてそれらの渦中に旅発ったのか我がボケ頭には理解出来ない。
遭難死者の皆さんには一日本国民として心から哀悼の意を表しますが、今回の遭難事故が、現在中国を旅行している平和ぼけした日本人に現在の厳しい日中関係の現状を知らしめる機会になり、至急帰国する切掛けになり、更に現状の日中関係を直視することになれば大いに国益に資することになると思う。
観光庁よ、現在訪中している日本人数を大至急公表せよ。
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