「時事雑感」2010-07-05
政権とは本来幾多の困難と闘って命がけで勝ち取る最高権力者の地位なのに、菅の場合は鳩山の思いがけない辞職により転がり込んで来たチャンスを反小沢分子どもにゴマすって掴んだ最高権力の座である。
鳩山政権下では副総理格の財務大臣の地位にあったのだから、鳩山辞任の責任の一旦は担うべき立場にあるにも拘わらず、ただ目前に到来した最高権力者の地位に目がくらみ、大恩人の小沢を裏切って反小沢の急先鋒である仙谷や枝野と組んで首相の座を手に入れた。
今回の菅の手法を見ても歴然としているのは、奴の目的はただ総理大臣の地位を手に入れることが全てで、日本国の国益や国民の為に如何なる政策を遂行するかなどは全く眼中に無いのだ。
今回の無責任な対応も念願の地位を思いもかけずに手にいれた菅にとっては、
如何なる事態が発生しようとも如何なる恥を斯いても唯ひたすら首相の地位にしがみ付き、自民党宇野内閣の在任68日間という超短期政権の記録だけは塗り替えたく無いのが本音だろう。
“ねじれ国会”の議会運営の難しさは、かって自民党安倍、麻生、福田の三首相がいずれも短期政権で辞任したことでも明らかである。
それも当時の彼らは公明との連立政権で衆議院三分の二条項を確保した絶対的状況下でも困難を極めてわけだから、みんなの党か公明党との連携以外には立ち行かないことは歴然である。
しからばみんなの党と公明党は連立に同意する可能性はあるのかということは、連日テレビが面白可笑しく勝手なことを抜かしているが、それこそ一寸先は思わぬことが起きるのが政界なのだが、どいつもこいつも私利私欲しか考えていない奴どもの集団だから国民を無視した思わぬ展開が起きるかも知れない。
此の国で今国民が一番望んでいることは景気回復であることでは与野党ともに一致しているが、多分政府が提出する景気対策に自民党が同意するとは思えないし、政権与党としては絶対に賛同出来ないような、民主党のマニフェストをひっくり返すような対案しか出さないことははっきりしている。
何故なら自民党は民主党の政権運営を出来るだけ早く行きづまらせ、早期に衆議院解散に持ち込むのが目標だからである。
2010年7月13日 元始求道会 毘沙門寺岡
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