2010-02-04
長年に亘る念願の政権交代が無血革命というすばらしい政変で成し遂げられたにも拘わらず、わずか五ヶ月で今、国民の期待を裏切りかけている。
それは言うまでも無く、政府を代表する鳩山と党を代表する小沢の二人を取り巻く政治資金スキャンダルの所為である。
この国は今、中小企業危機や失業者の増加、デフレ問題、年金問題、国会議員を初めとする公務員のリストラ、役人の減給等当面の懸案を至急に対応しなければならないことが山積しているのに、野党は鳩山、小沢問題のみを来る日も来る日も“馬鹿の一つ覚え”で追及し緊急の経済問題をまったく無視しているこれまた無責任野党そのものである。
両ヘッドの問題で鳩山政権と民主党の支持率はかなり落ちているのは仕方のないことだが、冷静な国民の目は野党自民党にも厳しい視線を向けているのは間違いなく、“馬鹿の一つ覚え”しか唱えない自民党にも未だ愛想をつかしている証拠に自民党の支持率が殆んど回復しないことが、そのことを明らかに証明している。
ところでリーマンショックの震源地である米国は、日本を初め世界各国がその影響から抜け出せずに経済対策に汲々としているのを尻目に米国経済はかなり好転の兆しがあると報道されている。
その大きな原因の一つはもちろんオバマ大統領の行政効果であるが、もう一つはアメリカ連銀の素早い動きであり、責任ある対策にあると思う。
責任の所在の背景は連銀議長の任期の長さにも起因しているのではないかと、我がボケ頭は考えている。
因みに現バーナンキ議長は2006年に就任しているが、前任のグリンスパーン氏は何と19年間も議長職に貢献している。
在任中には当然ながら民主党と共和党の両方の大統領とアメリカの国益のために懸命に仕事に専念しているはずである。
因みにグリンスパーンの更に前任者ボルガーも8年間、議長を務めている。
方や日銀総裁の任期はというと一期5年で、先々代までは長年に亘り日銀総裁ポストを生え抜きと旧大蔵省が交互に就いた。
その関係で過去は五年で交代したこともあり、危険な政策の実行は避けてきた経緯があるが、現在の経済危機には果断な政策を実行すべきだ。
2010年2月11日 元始求道会 毘沙門寺岡
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