「イランの政情不安と日本の石油事情」
先日のイラン国大統領選挙後、選挙に不正が行われたことを改革派が抗議して連日大規模なデモが行われていることを報道している。
我がボケ頭を含めて大半の日本人は、イランなど我々には無縁の中近東一のアメリカの敵国程度の認識でしかないかと思う。
所がイランは我が国石油輸入量の12%を占める大得意先なのである。
一寸調べてみたら我が国の原油輸入量は年間二億トンだから2400万トンをイランからの輸入に依存していることになる。
単純に計算すると毎月二十万トンタンカー 十隻、年間延べ120隻分の石油を輸入している大事な産油国なのである。
ブッシュ政権がイランを“悪の枢軸”として徹底的に敵対したときに、日本のイラン原油輸入に対して強くけん制してきたが、時の小泉がもみ手でブッシュの御機嫌をとり輸入を継続した経緯がある。
イランの政情がどのような決着をするか我がボケ頭には想像できないが、イランの政治的混乱を最も喜んでいるのはイスラエルであろう。
次にアメリカのオバマ大統領は穏健派との対話を期待していたので強硬派の現政権が交代することを期待しているであろう。
イランは豊富な石油資源を背景にレバノンやパレスティナの反イスラエル、反米組織を経済的に支援している。
レバノンのヒズボラ、パレスティナのハマスは対イスラエルの代理戦争をしているわけで、イランの政治的混乱は単なるイラン一国の問題では済まない。
我が国では政権争奪戦に与野党とも現をぬかしているが、いまこそ我々日本国民が注目しなければならないのは、中国、ロシアを中心とする対日強行国との対峙である。
北朝鮮の核爆弾やミサイルの恐怖を煽っているのは一部の阿呆政治屋とマスコミである。
先にも書いたが北朝鮮が打ち込みたければ発射させればいいんだ。
アメリカは必ず報復すると言っているのだから、核問題はアメリカに任せてそれ以外は全て自国で対応すべきである。
日本が真剣に対峙すべきは中国とロシアである。
北朝鮮のゴミどもの動きは全面的に無視すべきである。
2009年6月20日 元始求道会 毘沙門寺岡
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