毘沙門 寺岡の自己紹介など…。

2009年6月4日木曜日

09-06-01

「米国資本主義の象徴、GM(ゼラルモータース)破産申し立て」

 GMは資本主義大国、アメリカ合衆国の象徴的大企業であり、米国資本主義義成功のシンボルであり、アメリカ国民の誇りでもあった。
 そのGMが、米国民はもとよりその子分筋の我々日本人や全世界の人々が全く想像も出来ない破産状態に陥ったのである。
 GMの破綻を放置すると米国は勿論のこと世界的悪影響があまりにも大きいので、オバマ大統領は如何なる国家的負担を被っても救済措置を実行することを明言している。
 先に米国三大自動車メイカーの一社であるリンカーン社が連邦破産法を申請しているのでGMは二社目になるわけであるが、三社中二社が破綻したわけだ。
 
 日本時間の今夕、正式にGMが米国連邦破産法11条に基づいて破産申請をすることになるので、負債総額や政府の支援策や日本取引企業等が被るであろう負債金額等、多少破産内容が公表されることが予想される。
 米国政府はすでに二兆円を血税を注ぎ込んでいるが、専門家の予測ではGMを再建するには更に五兆円は支援が必要であろうといわれている。
 米国の象徴的企業とはいえあくまで株式会社であり、アメリカ全国民からみればGMも株主が支配してきた一民間企業に過ぎないのである。
 最終的に合計七兆円の血税を注いでも必ず成功するという何も保証は無い。
 いずれにしても日本企業等の取引先はかなり大きな貸し倒れ損を被ることになり、その影響で下々の協力中小企業が徐々にボディブローを受けることは確実で、さらなる厳しい状況に追い込まれることは間違いない。
 
 日本でも数年前には大企業や金融機関が破綻したが、現在もまた企業倒産件数は最高数に達している最中に、今度は世界一大企業の破産である。
 GM破綻こそ麻生が大好きなフレイズ“百年に一度”の経済危機の発生であるが、この破綻劇は残念ながら麻生には神風にはならない。
 オバマ大統領が如何なる犠牲を払ってでもGMを再建することを明言したからには、米国内のトヨタ、ホンダ、ニッサン(フランス)等の日本メイカーへの締め付けや規制は相当強化されることは明らかである。
 日本株式会社の中小企業を支援援助するために、日本政策金融公庫は早急に商工中金の民営化を阻止し、合併して中小企業支援に本腰をいれるべきである。

     2009年6月1日  元始求道会 毘沙門寺岡

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