毘沙門 寺岡の自己紹介など…。

2009年6月18日木曜日

09-06-04

「鳩山総務大臣辞任に見るお粗末」

  鳩山総務相が主張していた日本郵政西川社長の辞任要求が無視され、麻生が西川続投を選んだので鳩山は辞任した。
  鳩山を取るか西川を取るかの二者択一を迫られ、自民党総裁選挙で麻生支持の総責任者を務め、麻生政権誕生の大恩人である鳩山を麻生は切り西川社長続投を選択した。
  ここまで鳩山も自己主張したのであれば最後は辞任ではなく解任か罷免を選ぶべきが筋だったのではないかと思うが如何なものか。
  辞任会見で西郷隆盛の言葉を盛んに引用していただけに今までの強行発言と一寸ギャップがあり過ぎる感じである。
  閣議前の写真撮影に置ける席も麻生の隣であり、与謝野と同列で沈没寸前の麻生政権を何とか支えてきた重要閣僚である。
  退任の記者会見では、離党の質問も出ていたが、即座には回答せず「たくさんの仲間と相談したい」と言ったのが意味深である。
  鳩山は己の主張を正義と位置づけ、「正義が通らなければ潔く去るのが正しい」との西郷隆盛の心境を引き合いに出している。
  更に「政府に尋問の筋これあり」と西郷の言葉を引用している。
  
自民党内のコップの中の嵐だからあまり騒ぎすぎるのも如何と思うが、十五人引き連れて離党すれば途端に三分の二条項は使えなくなり、予算以外の全ての法案は否決されるので、即解散に繋がるという意味では多少関心があるが、果たして鳩山にそれ程の度胸があるかということである。
  我がボケ頭としては是非そのような方向に発展することを期待したい。
  沈み行く麻生政権に物申しても仕方がないが、日本国の統治者である立場からすれば、二者択一の場合は目先の利益よりも義理人情を優先して判断すべきが我輩ごときボケ頭には好感持てる。
  どうせ二、三ヶ月以内には麻生政権も終焉を迎えることがはっきりしているのに、この機に及んでまで政権延命を図る姑息な方法を選んだ麻生は目先しか見えない奴だということを証明した。
  過去に小泉が、小泉政権誕生の大恩人である田中真紀子を切って閣僚の座から引きずり下ろし長期政権を維持したが、人物の好き嫌いは別にして小泉と麻生では政治的能力に雲泥の差があるので真似は出来ない。

     2009年6月13日  元始求道会 毘沙門寺岡

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