「我が国に対して傲慢不遜なロシアと中国を日本の経済力を餌に競わせ、命を
犠牲に両国を手玉にとり、日本に有利な外交戦略を推進できる真の愛国政冶
家の出現を期待しても無駄か?」
衆議員選挙を目前に控えて政府も野党も内政ばかり強調しているが、内政
は国家の独立と安泰が確立、保証された上での話しである。
ロシアには北方領土問題やサハリン石油、ガス田開発で振り回され、我が
国の主権など完全に無視されている。
石油等のエネルギー資源が三億人の人口を賄う唯一の財源であるロシアに
とって、引き続きサハリンや千島列島の資源開発やシベリアの鉱山開発は
喫緊の課題であり、その為には我が国の工業力は垂涎の的である。
中国にしても尖閣諸島という領土問題を抱えているが、他方で十五億と云
われている大人口を食わせなければならない状況からすれば、中国単独での
経済的自立は不可能で、何が何でも我が国の経済協力は絶対条件である。
中ソ両国ともに我が国の経済協力が大いに必要なのに、政経分離政策を逆
手に取られて日本政府は利用されっぱなしである。
日本の唯一の切り札である経済力、投資を政府が一元管理して外交交渉に
反映させなければ、自国の独立さえ維持出来なくなると我がボケ頭は憂慮し
ているが阿呆の取り越し苦労であることを願いたい。
毒餃子事件は日本政府に対して中国政府から事実の説明も謝罪も無いまま
過去の問題として葬り去られたし、日本政府はまるで腫れ物にさわるような
弱腰の対応に終始した。
日本政府として正しいことを主張できない外交姿勢が果たして真の独立国
の外交といえるのか疑問である。
最近中、ソ両国の日本政府に対する外交姿勢が数年前に比べて一段と傲慢
に変化してきたと感じられるのは、我がボケ頭の老化現象だろうか?
先のメドベージェフの過激発言や新任大使に対する横柄な態度といい、尖
閣列島の領有権に対する中国側の強行発言といい、日本の経済力が世界で
17番目に急降下してから加速したように思えてならない。
米国と並んで世界の二大経済大国と言われた右肩上がりの状況からすれば
日本の経済力がかなり低下してきたと見くびられたのかも知れない。
2009年6月10日 元始求道会 毘沙門寺岡
0 件のコメント:
コメントを投稿